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「育児休業を取りたい」と、初めて社員(男女問わず)に言われたら・・・

初めてだと、焦るかも。


何も、育児休業に限ったことではないのだが、
社員から、
働き方とか、給与とかに関して質問されたり、
色々な申し出があったりすると、
あたふたしてしまう社長や上司って、結構、多い。

たとえば、あなたが、部下(男女にかかわらず)から
「子どもができたので、育休を取りたい」と
言われたら、どうするだろうか。


大きい会社では、なんてことなくても
小規模な会社だと、めったにないことだし、
もしかしたら、初めてのことだったりするので、

「あれ?・・・どうしたらいいんだろう。
取れません、とは言えないよなあ。
でも、あまり長く休まれても困るな、ど、どうしよう・・・」と
あせってしまう社長(上司)も、少なくないようだ。

(そして、私(社労士)のところに、
慌てて問い合わせをしてくる、というパターン(^^; )

まず、やってほしいこと



「下手なコト言って、面倒なことになったら嫌だなあ」
と、焦ってしまう気持ちもわかるのだが、
まず、やってほしいことは・・・、

その時を捉えて、
部下の話を、時間をとって、よ~く聞くこと。
(まずは、「おめでとう(*^-^*)」を伝えるのも忘れずに。)

もちろん、
忙しければ、その場で、でなくてもいいのだが、
できるだけ早めに、
ご本人と面談する時間を、設けてほしい。


・・・どうしてかと言うと、

部下がそういうことを申し出て来るときは、
結構、勇気がいる。
(まあ、中には稀に、
「会社の反応なんて、知ったこっちゃない」、っていう
超自己中な人もいることは  いるが  (^^;   )

たいていは、
「何て言われるかなあ・・・。大丈夫かなあ。
聞いてもらえるかなあ・・・」と
何だかんだ言っても 不安なものだ。

そんな気持ちを抱えながら、勇気を出して
申し出てきたのだから、
まずはいったん、
気持ちを受けとめてあげること。

それをしないで
「制度とか、法律とか、調べてからね」とか
「よくわからないから、専門家に聞いてみるから」とか
言ってその場をやり過ごそうとしてしまう
社長(上司)もいるが、

まずは、知識なんかなくてもいいので、
社長(上司)が、ちゃんときいてあげることが大切。

そうすることによって、
本人は、この上なく安心するし、
「ちゃんと、私の話を聞いてくれた」と、
会社に対する信頼感もUPする。

そして、
その後の対応も、
スムーズにすすめることができるからだ。

部下にすべき、たったひとつの質問


部下と面談したら、
たったひとつの質問をするだけで、いい。

すなわち、

「あなたはどうしたいの?」

と、いうことだけ。

「育休を取りたい」とは言っても、
ひとりひとり、考えていることは、まちまち。

例えば、
・復帰した後も、今と同じ働き方をしたい
・復帰したら、子どもが小学校に入るまでは、パートとして 
 働きたい
・妻と自分とで、あわせて1年、育休を取りたい(男性の場合)
・育休をとって復帰したいけど、
 保育所に入れるかどうかわからないので、悩んでいる
・復帰後に、育児と仕事を両立できるかどうか、自信がない

あるいは、こういう ↑  細かいことまでは、
本人が、まだイメージできていない場合も、
ままある。

だから、
本人が現時点で、
何を、どう考えているのか
まずは、わかってあげることが大切なのだ。

ただ、社長自身が子育ての経験が
ないと、
子育てしながら働く、ということについて、
なかなかイメージしにくいかもしれない。

そんなときは、
経験のある、信頼できる社員や、
顧問の社労士がいれば、同席してもらっても
良いかと思う。

絶対にやってほしくないこと

昨今では、
社員とのやりとりでも、
メールやLineでのコミュニケーションが、増えているかと思う。

面と向かって だと、言いにくいのか、
こういう大切なことを、
メールやLineで伝えてくる社員も
少なくないようだが (^^; ・・・
社長(上司)も、
返事をメールで済ますのだけは、
止めてほしい!

こういう大切な話は、
メールじゃ伝わらん!

顔見て
膝つき合わせて
話そうよ。

コロナが心配、ということなら、
リアル面談でなくても、
LINE電話や、zoomでもいい。

とにかく、
ちゃんとお互いの顔を見て
ちゃんと、関わっていってほしい。

制度や法律を知って、運用していくのは、
専門家や労働局にでも相談すれば、
解決する。

けれど、
社員の声に耳を傾け、本気で関わることができるのは
社長(上司)だけ。

どうか、
そのことを忘れず、
社員と 丁寧に  向き合ってほしいと、思う。


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