![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/143714405/rectangle_large_type_2_810a341ed59c235c037b88afb171d29f.jpeg?width=800)
「そのとき」 短歌連作20首
隕石だ ところで君が好きでした込み入っているところすみません
アオハルかよってこの状況でも言えますかたしかにアオハルかもしれませんが
この星を滅ぼす獣を繋いでる鎖を一元管理しないで
終わるんよいつかじゃなくて今日「そういうつもりで生きろ」とかじゃないのよ
もうぜんぶ意味がないのよ受け継いでくれる電波も吸収される
見てください僕の家族がこんなにも理解しやすく持ちやすくなり
人類を一人ずつパンチしてこんな滅ぼし方を見たことないよ
宇宙人が来ていてこの星のすべて記録してって帰るそうです
おいそこで巨人が目覚めるぞ逃げろ詩なんか詠んでる場合違うぞ
さっきまで見えてたスカイツリーがね僕のお腹に刺さってるのよ
ほらみんな白髪になっているでしょう空に僕らが映ってるでしょう
林原さんのナレーションが聞こえます防災リュックはもういいとのこと
二人席の抽象空間にて僕と深くて浅い話をしましょう
異常者が一気に正常者になって受け入れられない僕らが残る
七日だけ残るとのこと生きましょう精一杯をこれまで通り
このあとはまあ言うて地獄じゃないですか無という線も捨てられませんが
終末でもカレーはうまいでしょうでもそれはカレーがうまいだけなの
一瞬ですじわじわとかじゃないそれは人間にしかウケてないから
点字ブロックをこの際走ってもいいよ超巨大ウニが転がってくる
鳥たちに限らず人も泣く想像力のあるひとほど強く泣く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?