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『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』著:鈴木正義 監修:金谷俊一郎

強大なモンゴル帝国が弱小島国である日本に侵攻し二度も敗戦したとき、「参勤交代」など大名による反対必須の「武家諸法度」を、どのように伝えたらいいのか。大仏建立に際して「行基」をインフルエンサー僧としてクラウドファンディング((リターンは「ご利益」)を行うとしたら…といった歴史を題材にプレスリリースを書いた本作。

著者は元Apple、現在はNECパーソナルコンピュータ、レノボ・ジャパンの広報である鈴木正義さん。お父さんが歴史マニアだったらしい。彼のユーモアやチャーミングさのおかげで、最後まで楽しく読める本。読みやすいが、鈴木さんの広報経験と技術が散りばめられている。「危機対応の5大原則」は「謝罪、事実関係、原因・経緯、影響、対応・再発防止」など、広報でなくても業務にも役立つ内容が。しみじみと心に留めておきたい。(今、ここに自分メモとして記載する)

プレスリリースは一般消費者が読むものではなく、報道関係者に記事として取り上げてもらう、好印象で書いてもらうための文章。私も広報に携わったことがあるが、独特な、色々な情報と意図が含まれたものである。仕事に限らず、ものは言いよう。まずは本屋さんで気になる事例を1つ、読んでみることをオススメする。

『もし幕末に広報がいたら 「大政奉還」のプレスリリース書いてみた』著:鈴木正義 監修:金谷俊一郎



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