『眠くなる前に話したいことがあと3つあって』『さめない街の喫茶店』1 はしゃ
ええ、はしゃさんの新刊が出ていることは知っていましたとも。でも、けっこうな量の本を読む私は欲望に任せて全ての本を買うわけにはいかないのです。しかしながら年明け、品川駅構内の本屋さんで書評が紹介されていたので、買うことにした。私は書店員さんたちが好きなのだ。
私が最初に手にしたはしゃさんの本は『眠くなる前に話したいことがあと3つあって』。実はこれ、商業出版ではなかったようなのだけれど、たまたま吉祥寺の本屋「百年」で友達から「これカップルがいちゃつく漫画なんだけどかわいいんだよ」と勧められてパラパラめくったら買わずにはいられなくなったのだ。絵も出てくるカップルもかわいい！
さて『さめない街の喫茶店』。主人公のすずめちゃんはスマホを使ったりする現代に生きる日本人の女の子。ある日目覚めたら「ルテティア」という異世界（パリのようにいくつもの街区に分かれていて、魔法使いがいたり、猫が巨大だったりする）の喫茶店のベッドで目がさめる。すずめちゃんはお菓子をつくったり、街の人たちと関わりながらその世界で生活していく。時々「現実」のことを思い出すけれど、その記憶も少しずつ薄れていく。
すずめちゃんは庭に生えたミントを摘んでミントコーヒーを淹れたり、漬けたコーヒー酒でチョコレートのパウンドケーキを焼いたり。酒飲みの友達とはパテ・ド・カンパーニュを作ってアテにしたり。とーーーーっても美味しそう。友達も増えて、美味しいものと共に生活して、とても幸せそうだけど、「現実」を忘れていくことが、なんでルテティアに来てしまったのか、なんとなく良くない理由があったらどうしようと思ってしまって怖い。これからどうなるんだろう？どうかすずめちゃんが幸せでありますように。
1巻には「ハミングバードケーキ」「Babble and Squeak（グツグツキーキー）」「Toad in the Hole（穴の中の蛙）」といったお料理が。さてどんなお料理でしょう？わたし、「穴の中の蛙」はロンドンで食べ損ねたんだよなあ！
漫画236 『眠くなる前に話したいことがあと3つあって』はしゃ
漫画237 『さめない街の喫茶店』1はしゃ
眠くなる前に話したいことがあと3つあって
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