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ぬくもり

多分、今の日本に一番必要なもの。
そして私が一番大切に思うこと。
 
子供の頃、小さな公団に住んでいて、近くの銭湯に通うのが日課だった。
時には家族と。時には幼馴染みと洗面器を抱えて。

男湯に入ると、背中に彫り物をしたおじさんが何人もいて
皆黙って身体を洗っていて、だけど風呂場で転んで泣いた時などは、誰かが介抱してくれた。

女湯に入れば、赤ちゃんを連れたお母さんやおばあちゃんが
気持ち良さそうに湯船に浸かっていて
そんな銭湯が、私は大好きだった。
 
みんなが鎧を脱いで、生まれたままの姿で、お湯を分ける場が近くにあったなら、社会って、もっと温かな場になるんじゃないかって思う。
  
人は、体裁とか、表面を取り繕うのをお休みにして、もっと近しくコミュニケーションしてもいい。

去年帰国して以来、様々な場所で、楽しみに色んなお風呂に入って回ったけれど、別府でも、いくつかの素朴で素敵なお湯に浸かってきた。

そして、色んな人の出入りするこの場所で行き合う人とのさりげない会話が、身体も、そして心も、ポカポカと私を温めてくれた。

添付のビデオは、こんなところで、ゆっくりと休めたらいいな。
そう思ってた矢先に出会った方。

あぁ、ここにも同じように思ってくれている人がいる。

皆さんの生活が、より温かさに満ちたものとなりますように。




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