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私、元ガールスカウトです。

子供にとっての学びの場、生きがいを感じる場、人と繋がる子供が属する社会、ということを考えた時、当然それは学校だけが全てではない。塾や習い事かもしれないし、それがゲームセンターであったり、今では家に居ながら参加するオンラインゲームの場であったりもするのだろう。

私は、小学校4年生から高校卒業まで、ガールスカウトであった。返ってみると、当時の私にとってスカウト活動は、学校では満たせない欲求や学び、そして学校以外の子供達や大人と繋がれるとても貴重な居場所であった。学校が多少面白くなくても、学校で満たせない欲求を満たしてくれる場所であった。

ボーイスカウト、ガールスカウトって何なの?何が子供のために立つの?という人のために、私の経験と感想をシェアしたい。

1.スカウトは7歳~25歳まで。日本全国に、そして世界中に居るスカウトと交流することでコミュニケーション能力があがり、視野が広がる。
1907年にイギリスではじまった青少年教育活動で、世界では169の国に約4,000万人、日本では約10万人が活動している。
公立の学校に行っていれば、普段接している社会は近所に住む同じ年頃の子供達だけに限定される。しかし、スカウトになるともう少し地域が広い所から集まる学校の枠を超えた様々な年ごろの子供たちが集まる団と呼ばれる集団の中で、リーダーと呼ばれる大人が指揮を執り、月に数回集まって交流する。小学生で入った頃などは、そこで出会う中学生や高校生のお姉さん達に憧れたりしたものだ。そして団を超えた交流があったり、時には全国キャンプ、そして更には世界キャンプがあり、更に広い地域の子供達と交流することができる。これが子供心にはたまらない。私はガールスカウトの全国キャンプにも参加したし、ボーイスカウトが4年に一度行う2万人のキャンプ、ジャンボリーにも参加した経験があり、別の地域に住む同年代の子たちの話を聞いてその違いに刺激を受けたことをよく覚えていて、間違いなくここでコミュニケーション能力は上がった。そして世界が広がった。

2.自主性が身に付く。
スカウトは、ある年齢になると活動自体を自分達で考えていく。旅行に行ったり、キャンプをしたり。スカウトは、活動を様々に分類されており、その分類ごとに活動をするとバッチがもらえる仕組みになっているのだが、これらを取得するための活動も、チームで考えながら計画し、実行する。これも大人になってから言うまでもなく無茶苦茶役立っている。

3.アウトドア活動から沢山の学びがある。
スカウトの醍醐味はやっぱりアウトドア活動。25年前なので今はちょっと変わっているかもしれないが、マッチから火を起こして薪でご飯を炊いたり、ものすごく原始的なテントを立てたり、ハイキングをしたり。私の自然好きは間違いなくここで形成された。また少ない道具を有効活用するということで、鍋を使わず全て飯盒で料理をしたり、キャンプに行くときの効率性ということでスカ弁と呼ばれるおかずをおにぎりの中に入れこんだものを親に作ってもらうのだが、これらは子供の私にはとても衝撃で、色々なものを応用するという考えがここで育まれた。常識と思われることの見方を変えて、問題解決する。ということもここから学んだ。

4.社会貢献という意識が身に付く
スカウトは、募金活動を始め、老人ホームを訪れたり、私がいた時はピースパックと呼ばれる救援物資BOXを造って難民の子供たちに送る活動もした記憶があり、様々な社会貢献活動を行う。大人の団体で、ライオンズクラブや青年会など社会貢献を行う場所が沢山あるが、スカウトはそれの子供版の側面もあり、小さい時からその意味や重要性を学びながら活動を行っていて、私の世の為精神は間違いなくここで身に付いたと思われる。

中学の時に参加したボーイスカウトの日本ジャンボリーの記憶は最も強烈だ。到着した時に見た光景。九州の大分県久住高原が、2万人のテントで埋め尽くされ、街が形成された。昼間は野外活動が満載で、夜な夜な交流し、キャンプファイヤーを囲み、歌い合う。十分なシャワーも無い為、数日に一回。真夏だから自分の身体が臭くて寝れなかった笑こうして水の有難みを知り、人がポジティブに集まることのエネルギーを知った。私のイベント好きはここから来てるのかもしれない。今発見した気づき。

私のガール・スカウト経験は、これから考える学校造りにおいても重要な考えや基盤につながることは間違いない。そして今はどれくらい活動が変化しているのかは分からないが、私の経験から言うととても子供にはとてもおススメしたい活動団体だ。


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