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ヒマラヤ(の動画)にハマった


 テレビがないので暇な時間はテレビの代わりに動画を見ていることが多いのだけれど、お正月はなぜがエベレスト登山の動画にはまってしまい、それをきっかけに本を読んだりもして山登りの奥深さに触れてみました。時間をかけながら徐々に高所順応していき、限られた酸素を担いで標高8000メートル以上、マイナス30〜40度の頂上を目指す命懸けの挑戦を記録した動画は、全てノンフィクションなのでスリリングです。登頂できるかどうかは天候による運不運も大きいし、途中で雪崩に巻き込まれたり酸素がなくなって亡くなる人も多いそうですが、驚いたのはバクテリアが存在しないから遺体は凍った状態でそのまま長い間放置されているそうです。これから山頂にアタックだ!と意気込んでいる時に、かつて何らかの事故で登頂直前(もしくは下山途中)で亡くなった先人のご遺体の横をスゥッと通り、果敢に危険なクーロワールを登っていく姿の凄みは半端ありません。植村直己さんや谷口けいさんをはじめ、43歳の時に山で命を落とす人が多いのは、危険なルートからの攻略をあえて選ぶ登山家たち本人が気がついていない、身体的な変化も影響しているのでしょうか。
「地上に星座をつくる」は、23歳でエベレスト登頂に成功した石川直樹さんという写真家のエッセイで、山登りや旅の行く先々で感じたことの言語化が非常に上手くて、ヒマラヤの8000メートル級の登山にハマり、仙人のようになっていく心理を追体験しながら読みました。わたしは高所恐怖症なので、クライミングなんてとてもじゃないけれど恐ろしくて無理、でも今度八ヶ岳ぐらい(ぐらいってほど簡単ではないらしいですが)に登ってみたいと思うような、思わないような…

 ヨーロッパのモンブランなどの山岳地帯では、地球温暖化によってどんどん氷河が減っていて心配されていると聞いたことがありますが、ヒマラヤではそれに加えて観光地化による自然破壊も進み住民の暮らしに被害が出ているそうです。いつも見ているフランス2のニュース動画で関連した動画があったのでディクテと和訳をしてみました。2分ぐらいのニュースだとそれほど時間がかからずに、サクッとディクテの練習になって程よいのです。
(トランスクリプトは見直ししていないのグラマティカルな間違いはあるかも知れません)

和訳
ディクテ

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