安息の地へ

こんなにも醜悪であることが
恥ずかしかった

罪に塗れて
悲しみと憎しみそのもの

悠久のときをかけて
まっさらに清められるものがあるならば

反対に

その分だけどろどろに濁って
あの恐ろしい
「化学物質」なるものになって
生命を枯らすものがある


どんな道を往けば
正しいのだろうか

この汚れた精神は
どこへ向かえば

暗闇の中を
咽び泣きながら
這いつくばって進み

ときに止まって
呆然と立ち尽くした
ときに自らと見分けのつかないような汚い沼の中に落ち
精神にとって唯一のエネルギー源である
皮膚呼吸をも止まった


救いを求める
劣弱な精神は

あなたと
あなたと共に
うまれた



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?