発達障害や、社会的不適合で悩んでいる人は、さっさと専門書を読みなさい
10年前だと、発達障害やLGBTなどで悩んでいる人は少ないし、隠していたりしていたが、10年もたつと、「実は私もです」と告白する人が増えてきました。
ある意味、日本政府が作った発達障害支援法のおかげかと思います。他のメンタル的なのも、政府としては考えらる限り用意してあります(ただ、年度予算枠があったり、支援枠があっていなかったりしますので、待たないとだめなケースも多々あります)。
日本は先進国なので、知識を得るには大変よい環境で、いい本は探せばいくらでもあるし、図書館で無料で借りて読むこともできます。
要は、当人が「探してない」だけです。
だから、「悩む暇あれば、検索して本を読むか、図書館にいけ」っていうほうが、簡単です。ネットにも情報はかなり出ていますが、本でじっくり読んで、できれば、赤ペンなどで書き込みするくらいのほうがいいかなと思います。
同じ悩みがある人の意見も聞きたいと思いますが、そういう場合でも手段はけっこうあるのです。
これで、子供時点で、また大人になってからでも、自分が発達障害かどうか、専門家に相談にいけば、すぐわかるようになりました。
該当すれば、あっていそうな支援策も選べます(田舎のほうはちょっと資源が足りないとか、偏見があるかもしれないので、辛い思いをするかもです)。
日本政府がHPを用意してあって、さまざまなガイドが出ています。
本も腐るほど出ています。文字メインのと、日本は漫画大国ですから、漫画形式とがあります。映画で、そういう人が主役のもあります。
本は文庫のものもあるし、単行本もどちらもあります。
Youtubeにいけば、インタビューや自分で発信する人も腐るほどありますし、精神科医の先生の解説もあります。
私はこの、精神科医の益田先生が一番わかりやすくて、人気でいいと思います。ただ、益田先生はTMS治療はしてないので、その知識がありませんから、TMS治療の病院も探すのがいいと思います(うつ病、双極性障害、あと発達障害原因でうつ病になったケース)。
https://note.com/kyokannazuki21/n/nc503caf4bd87
本が一番いいと思いますが、まとめるのに時間がかかりますから、何かちょっと新しい目のネタは、この凸凹チャンネルを時々見るといいと思います。
当事者には共感すると思います。
本には、「当事者の体験型」と「精神科医や福祉関係の専門家による解説型」と「第三者、たとえば人事部や上司、同僚などがどうしたらいいか」があります。
ちょっと、いくつか見てみましょう。ちょっと大きい書店にいくと、1種類ずつでも、5-10冊ほどおいてあります。
まず、アスペルガーです。
当事者の本もあります。
アスペルガーからうつ病になりそうなときは、こういう自己治療方法などもあります。
アスペルガーの人が、周囲を困らせない、特に奥さんを困らせないガイドなどもあります。たとえば、こういうのです。
仕事などで失敗を避ける方法はこういうのがあります。
グレーゾーンの場合は、こういうのもあるようです。
次に、アスペルガーの夫を持った奥さんがかかりやすい、カッサンドラ症候群の本です。
ADHDは、こういう本があります。
生活、教育、仕事などで、こんな癖・症状があるから、こうしたらいいよという話もだいたい入っています。
ちなみに、アスペルガーの薬はありませんが、ADHDの薬はあります。
副作用(眠気など)があるようですが、当事者によると「人生で初めて頭の中が、シーンと静まり返った」と感じるほど、きくらしいです。
専門医にいけば、処方してもらえますし、カウンセリングなどもしてもらえます。
他に、最近では、「私、すぐ落とし物をして、部屋も片付けられないので、ADHDしょうか?」(←ADHDといってもらえると、病気のせいにできて、気分が楽になる人もいるようです)という人も増えていまして、知名度があがると逆の問題がでてくるようです。こんな本もありました。
自閉症スペクトラムだとこういう本があります。
親およびある程度大きくなった子供にとっては、普通の人より困難が待ち構えています。「生きづらい」とよく言われます。健常者でさえ、日本は、全員が頭がいい人々です(たとえば、平均IQ 107で、アフリカだと60-70の人がほとんどです)から、「丁寧な仕事」ができて当たり前と思われます。手抜きだと怒られるのですから、仕事の説明がわからないと、何も知らない上司からみたら、「人の話をちゃんと聞け」と怒ります。上司は、優秀な人が多いのですから、弱者の立場を身をもってわかるのは、あまりないです。もしいたら、実の子供が発達障害だったときなどでしょうか?
運よく職業についても、一度にいわれてもぜんぜんわかりません。解きほぐして、わかりやすい指示をしてもらえないと、仕事ができないのです。
漫画の名作だとこれがいいと思います。
実に自閉症の子供を持った親が、体験するほぼすべてのケースが丁寧に描かれていると思います。
他には、HSP 繊細さんという、気が弱すぎて、すぐ傷つく人がいまして、それらの本も出ています。
あまり、私は会ったことがありませんが、電車の中で、痴漢でもないのに似た見つけてくる男性を見て、泣き出した女の子がいました。ちょっと肩があたって、文句を言われたのかもしれません。そういう人は、このHSPなのかもしれませんが、こちらは新しい症状なので、法律などはないと思います。
このように、日本では潤沢に専門書や関連書籍があり、好きな本を読んで勉強することができます。勉強をすれば、自分にあった対応策もわかるでしょう。
本だけだと十分理解できず、質問が多いようなときは、専門医のところにいけばいいです。また、もし学校や職場、経済的に困っているなら、市役所の福祉課にいけばいいです。なにか、支援策があると思います。特に発達障害の方には、たくさんの支援センターや、支援手法がありますし、最悪、障害年金とかももらえますので、治療やカウンセリングのお金は、そこから出せばいいでしょう。
それに仕事選びも、苦手なことをさせる仕事は避けて、得意なことをする仕事を選べないいだけです。
ハローワークにいくと、障碍者向けの仕事なども紹介してくれます。
ただ、問題が1つあります。
日本には発達障害支援法はあっても、パーソナリテイ障害支援法はありません。
配偶者や恋人が、パーソナリテイ障害だったら、つきあってしばらくしたら、彼らの自己中心的異常さがだんだんわかってきます。モラハラなどと呼ばれることが多いです。
うつ病やADHDの場合は、自覚があれば、困るのは当人です。「ああ、しんどいなあ。普通のことができないぞ」とか、「すぐ遅刻するし、物忘れも多いし、職場で浮いてるよなあ」と思っています。
しかし、このパーソナリテイ障害は、当人は厚かましく自己中なことで、他人を振り回すのです。しかも、強圧的で口も達者ですので、あれこれと平気でうそをついたり、屁理屈で言い逃れをしようとします。
今の日本に、パーソナリテイ障害支援法というか、予防法のようなものがいるのではないかと思います。
気の弱いADHDの人が、自己愛性パーソナリテイ障害の人にあたったら、本当に地獄です。搾取されまくり、被害者面ばかりされて、めちゃくちゃ言葉の暴力で、傷つくのです。困ったものです。
ということで、悩んでいる人は悩んでも無駄ですので、次のようにしましょう。もうだいたいの解決、あるいはましになるルーチンは決まっています。
(1) こういった専門書を見て、自分がどれに当たるか、何が困っているかをはっきりさせる。どの程度該当するか、グレーゾーン程度なのかもある程度自己診断できると思います。
(2) 体験者の本や、精神科医の専門書で、どうすれば辛くならないかを調べてみる。また、対人関係で問題にならないように、対応策も身に着けるようにする。
(3) それですまないなら、素直に専門の精神科医にいく。できるだけ、近場で、かつ名医といわれるところがよい。
(なぜかというと、実は医者で性格の悪い人には、パーソナリテイ障害の人もいて、ひどい言い方で、患者の立場に立ってくれない人もいるからです。また、勉強の程度によっては、誤診する可能性もないことはありませんので、2,3か月いってみて、ぜんぜん先生と会わないなら、セカンドオピニオンで違う医者にいくのを推奨します。)
(4) ADHDなどは、薬によって症状が治まる。副作用は個人ごとに違うので、試してみて、だめなら違う薬に変えてもらう。
(5) 「医者にいくのはちょっと」と思う場合は、発達障害支援センターの職員と相談したり、まず、そこで相談してみるのも手です。場合によっては、やっぱり「医者に行け」となることも多いと思いますが。ただ、そういうところで、似た立場の友達をみつけると、「ああ、他の人も同じ症状があるんだ」と思って、新しい発見があるはずです。「自分だけじゃない」と理解するのは、とても大切です。
というわけで、このように現代は、生きづらい人であっても、山のようにいい情報もあるし、支援策も何パターンもあるので、そこに相談すれば、かなりいいってことです。
そして、過剰な期待はあきらめて、「このへんが、私にとっての幸せかも」と思う、幸せの落としどころをみつけるのがいいと思います。
その中には、結婚できないケース、子供は作らないケース(育てられない、子供にも遺伝するなど)、なりたかった仕事につけない、管理職やリーダ職などにつけない、海外に行けない・・・などなど、希望を下げないといけないこともあると思います。
しかし、「おかれたところで精いっぱい咲く」というのも、大切なことなのです。
あと、これで「自分の悩みを本にしたい」と思う方もいると思うのですが、これくらいご紹介したように、はっきりいって「腐るほど」あります。
ある意味、発達障害関係は書籍としては飽和市場なのです。
よほど、付加価値がないと読んでもらえないし、出版社も出してくれないと思います。何を付加価値にできるかをよく考えて、文章や漫画を書かれるのがいいと思います。
あとは、Youtubeなどで無料で出して、Thanks機能は広告費で、お金を稼ぐかです。
当人が精神科医だった場合と、芸能人のように有名人だったケースは、「読む価値あり」と読んでもらえるかもしれないです。
むしろ、すでにある本のレビューなどを書かれるほうが、手っ取り早いと思いますし、おそらく本を買いたいと思っている人には、レビューのほうが読まれる可能性が高いように思います。
0からどうしても書きたい場合は、ものすごく工夫をすることです。あるいは、わりきってnoteのように自費出版的に出すかです。
でも「辛い、辛い」といっているだけの文章や漫画に、いかほどの価値があるでしょうか??? これは大きな疑問です。
立ち直る内容や、笑い飛ばす内容なら、漫才みたいなもので、書いて読んでもらえる価値はあると思います。ですが、「辛い辛い」と言っているだけだと、もう、自分の日記帳にお書きになるほうが、社会的にはいいんじゃないかなあと思います。それで、練って練って、深みがでる内容、付加価値のある内容がでてきたら、発表されると、人の心をうつと思います。
追記 2022/8/21
不登校問題もいい本がでてきましたので、リンクします。
まあ、「なぜか」はよく聞いて、「転校させる」「フリースクールとか同じような不登校の子が行く学校に行かせる」「自習をたくさんさせて、家庭教師をつける」「ジュニア小説など面白い教材ばかりを与えて、できるだけ知識を与える」などなど、できるだけ継続的に「学校」に代わる教育機会を与えるのがいいかなと思いますけども。
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