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京都の夏 大文字山の蒲鉾と焼印のおはなし

こんにちは、京かまぼこ大栄です。
いやー毎日暑いですね。僕もヘトヘトになっています。

さてさて京都のお盆といえば、夏の夜空を彩る「京都五山送り火」ですね。
「京都五山送り火」は、お盆に午前祖様の精霊をお迎えし、そして8月16日の送り火の日に見送るというものです。

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五山の送り火です

最初に東山に大の字が浮かび上がり、続いて、妙・法、船、左大文字、鳥居と続けて灯ります。送り火が終わるとお盆も終わり、夏も終わりに近づくなあと思います。(実際はまだまだ暑いのですが)

コロナで2年連続、送り火は短縮されていましたが今年は復活するので、僕も楽しみにしております。

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京都の大文字山を型どっています

当店には、そんな大文字山をかたどった京都らしい蒲鉾があります。
こちらは一般向けではなく、お店の方にむけた業務用となります。
京都でお食事された時に喜んでいただけるように、名脇役として大活躍なのです!

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直火で焼印

大文字山をかたどった蒲鉾は、最後に「大」の焼印をつけます。
直火で熱した焼印をジューッっとテンポよく次々と焼き付けていきます。

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焼印は時々使用するのですが、当店で使用しているものには電気式と直火式と2種類あります。

僕も試行錯誤しながらどちらがよいか、使いながら試しているのですが
どちらも良いところがあります。
火がない時は電気式が便利なこともありますし、スピーディに行いたい時は
直火式が良いように思います。焼印の付け方によっても違います。
最初の慣れないうちや、焦げ付くのが心配な時は電気式が良いように思う時もあります。

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八坂神社の紋の焼印。アタッチメント変更で直火にしたり、電気にしたりできます。

焼印を使用する時は、お客様のオリジナル蒲鉾を作るときがほとんどです。
お客さまのイメージするデザインを聞いて、焼印屋さんに相談して作ってもらいます。
最近お取引させていただいている「焼印本舗」さんは、電話ですぐにお話を聞いてもらえます。

初回お安いお試しセットもあります。焼印本舗さん↓

焼印にすると潰れてしまったりすることもあるので、こちらの思ったままにならないこともあります。
そういった時、代替デザインのアイデアもいただけたりして大変親切です。

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八坂神社の家紋

こちらは八坂神社の家紋をかたどった焼印を使用させてもらった蒲鉾。
祇園祭の時期にお料理屋さんのご依頼でお作りさせてもらいました。
こちらもとても京都らしい蒲鉾ですね。まさに名脇役(自画自賛)

こちらは渦潮をかたどった渦潮天
鳴門にある旅館のお食事にお出しされる蒲鉾です。
鳴門のうずしおをイメージした焼印を作って、わかめの入った白揚げの蒲鉾に焼き付けていきました。白揚げですので上品に薄めに。

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うず潮を型どっています

今年の夏はまた感染が拡大して大変ですね。
どうか穏やかに過ごせる日が早く来ますように。
五山の送り火に先祖様に願いをこめて。

当店ではこのように、お客さまのお店でお出しするオリジナル蒲鉾を作っております。
アイデアお持ちの方、ぜひご相談ください!


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