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殆どの日本の役者が気が付かないアメリカSAG-AFTRAのストライキは日本の役者の世界進出の大チャンスであるという点

アメリカの俳優協会SAG-AFTRA(Screen Actors Guild - American Federation of Television and Radio Artistsの略)とAMPTP(全米映画テレビ製作者協会-
Alliance of Motion Picture and Television Producersの略)のストライキは長期化の様相を呈してきました。その関係でSAG-AFTRAは役者さんが困らないように以下の柔軟な対応をして以下の条件なら案件に参加してもいいことになっています。

1.全米映画俳優組合、ストライキ中も「A24」の2本を含むインディ系39作品の撮影を承認

2.Sag-aftraはWGA(全米脚本協会)以外のプロジェクトならば契約可能と方針転換
https://www.indiewire.com/news/business/sag-aftra-interim-agreements-change-wga-1234895761/?

この2点の縛りがゆるくなったことで全米の役者さんも結構仕事が発生したんですが、逆にいいますとストライキの妥結がかなり長引く見通しといっていいでしょう。

その関係でハリウッド側、AMPTP側を含むアメリカの映画製作会社も別の動きをしています。SAG-AFTRAのストライキについて日本人の役者さんは対岸の火事ー自分には関係ないーとお考えの人が多いようですが実はこのストライキによって日本の役者さんに大きなチャンスが巡ってくるのです。そのことをご存じない方がどうも日本では大多数のようです。

普通に考えればわかりますが、SAG-AFTRAに加盟している役者さんが使えないのであればSAG-AFTRAに加盟していない役者さんを使えばいい、という発想になります。その関係で日本の役者さんに目が行ってもおかしくはありません。実際実は水面下でハリウッド案件の予定情報も多々あり、私が管理するキャステインググループにも投稿する予定です。

つまり日本の役者さんにもハリウッド系の映画に出演できるチャンスが大きく増えることになります。世界進出のチャンスが目の前にぶら下がっているといってもいいでしょう

なかなか理解してもらえない場合が多いのですが映画も音楽も昔みたいに日本国内だけをみていればいい、という時代ではなくなりました。映像も音楽ももはや国境に関係なく見られ、拡散される時代になっています。それに伴い国境を越えて音楽や映画を制作するケースが多くなりました。面白いことにインデペンデント系の方が海外との合作、制作が多くなっています。

しかし日本の芸能マスコミを始め芸能事務所も相変わらず旧態依然の日本国内のみしかみない姿勢に固執しているように見えます。そのため折角ハリウッドからの募集案件が来てもこのままだと、チャンスを逃す可能性が極めて高いといっていいでしょう。

ちなみに「英語が喋れないからやらない」というのは言い訳にすぎません。

またコロナ以降特にハリウッドは提出書類に対して特に厳しくなっており、基準を満たさないと資料を見てさえもらえません。特に日本の役者さんは案件の内容に関係なく同じヘッドショットやCV(プロフィール)を提出する傾向があります。しかしそれではオーデイションにとおらないでしょう。

またコロナ以降、自写の動画で演技したものを送る、というのが定例化していますが、私の見たところそれができる役者さんは極めて少ないという印象があります。コロナ以降特にハリウッドは提出書類に対して特に厳しくなっており、基準を満たさないと資料を見てさえもらえません。

せっかくハリウッド案件が来てもそれでは入る可能性は残念ながら日本ではかなり低いと言わざるを得ません。当たり前ですが応募主が求めるきちんとしたプロフィールやヘッドショット(宣材写真)を提出しないとオーデイションに応募しても通るはずがありません。また応募する内容も問題です。

そのあたりの事情は私が運営するキャステインググループと提していて、ハリウッドのキャステイングデイレクターも務めたブルーエイプエンタテインメントのマージ―カヴァソスがセミナーを開催しますので興味ある方は見てください。締め切りは8月31日までです。英語と日本語があります。
セミナー参加はこちら

緊急セミナー開催

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSch6GuvDjj-dgAhGKCVACcpzox9sGInIb5TF1b7E31eke6gRQ/viewform=

ではこの記事の読者の方だけ具体的にどうすればいいか簡単にご説明しましょう。

(1)  募集案件のTPOに沿ったヘッドショット、宣材写真の提出

殆どの皆さんがオーデイション案件で標準とした宣材写真を案件の内容に関係なく提出されています。しかしそれはNGです。
例えばホラー映画の募集案件があるときに、証明写真のようなヘッドショットを提出したら間違いなく見てもらえないでしょう。こういう場合自分がホラー映画に出演したらどういう顔の表情になるか、それを見せるようにすることが必要です。
 勘違いしている人が非常に多いのですが提出する素材は単なる履歴書ではなく「あなたのデモ」であるとお考え下さい。そのため案件別のTPOに沿った写真を提出する必要があります。適当な写真がなければ自分で撮って提出します。
 TPOを自分で考えて、宣材写真を提出する必要があります。

自分で考える、ー日本人の不得意な分野といわれますがそこはきちんと頭を使って応募しましょう

(2)  募集案件のTPOに沿った自写の演技動画の提出

日本と違いハリウッドの応募は全世界から来ます。そのため日本のようなリアルな対面式オーデイションは殆どありません。全くないわけではないですが、コロナ以降極めて少なくなっています。(また対面式があるオーデイションでも演技動画提出でオーデイションを参加したとみなしてくれる場合があります)

役者さんは表現者だと思います。単に脚本通り喋るのではなく、脚本をより有効にする演技を見せるために、「自分ならこの案件でこう演技する」というデモを演技動画でアピールする必要があります。

ただ経験上、日本の役者さんはあまりこの演技動画の提出に慣れていない、苦手としているケースが少なくありません。そのため私が管理するグループが提しているブルーエイプエンタテインメントで月ごとに1対1の演技セッションを開催していますので、やってみたい方はトライしてみてください。これは毎月開催予定ですが、今月は8月31日に応募締切です。

セッション参加料は
BAE 登録者は6600円 一般の方は8800円になります
所要時間:あなたの都合の良い時間に1時間予約します。スクリプトはBAEの所有物です。共有は許可されません。
尚、事務所所属されている方はセッションは受けられますが、BAEの著作物のため、弊社のYouTubeに掲載される可能性があります点については、事務所からの了解を取ってください。
セッションは月ごとです。コースは各月ごとに違います。(台本が違います)
9月コースの締切;8月31日まで
お申し込みはこちら

1x1演技セッション

https://docs.google.com/.../1FAIpQLSc5Xi42RA6xNN.../viewform

まあ参加するしないは皆さん自身の判断でどうぞ

いずれにせよかなり大きな波が来る、ということが日本ではあまりに知られていませんので、記事にしました。来てからあわててもすぐには対応不可能だと思いますので

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