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写真展|DIREC→TIONSに出展したお話

どうもキョジンです。

そろそろ自己紹介書くつもりがないだろうと思われているんじゃないかと気に病んでいるキョジンです。

さて、今回も写真展に出展したお話です。


DIREC→TIONSとは?

簡単にいうとカメラ仲間で集まって開催したグループ展です。
主催はカズノさん
写真展のテーマは下記

https://note.com/kazuno_no_note

ポートレートで、スナップで、
双方で、16人それぞれの好きを表現する写真展

DIREC→TIONS 公式Xより https://x.com/directions_ex

ポートレートとスナップ両方OKというのも、珍しい写真展だと思いますが、集まったメンバー的にそうなった感じです。

自分はこういった知り合い同士での写真展がはじめてだったので、自分たちで運営方法なども話し合って決めていくのが楽しかったです。
大人の文化祭みたいなもんですね。

さて、そんな自由なテーマにどう取り組んだのか?
自分の展示を紹介していきます。

出展作品について

タイトルとテーマ

今回のタイトルは「忘却少女」
モデルはおなじみ加藤歩さんです。

※加藤歩さんのX https://twitter.com/Kt_Aymr_95

前回出展したリアルポートレート東京で、一定の手応えを得たストーリー性の強いフォトブック(創作短編写真集)をメインに展示を組み立てて行くという手法を今回も踏襲しようと思っていました。

リアルポートレート東京の出展記は下記を御覧ください。

今回の展示はリアルポートレート東京が終わってから取り組んだので、構想から展示まで約2ヶ月ぐらいです。

ただ、困ったのがストーリーが思いつきません!
やばいなーと思いながら時は刻々と過ぎるのですが、ある日のモデルの加藤歩さんのポストから浮かんだ言葉があり、それを最後に持ってこようと思いました。
(この話は加藤歩さんにも実はしていません)

こうなるとストーリーを決めるのは結構早くてこのセリフを最後にするにはどうしたら良いかなと考えて、記憶喪失の女の子を主人公にしました。

記憶喪失の女の子が、カバン中に残っていたセーラー服、使い捨てカメラ、何枚かの写真を頼りに記憶を辿る物語です。

出展作品(全体)

展示の全体は下記のようになっています。

展示の全景

今回、写真の大きさは同じ(四つ切ワイド)なのですが、メインビジュアルは真ん中の1枚でフォトブックの表紙にも使っています。

周りのL判の写真は、加藤歩さんに写ルンですを渡して、主人公の記憶喪失の女の子のつもりで撮影してもらったものです。

この展示スペースの壁に段差があるんですが、この段差と縦位置も平行に展示しないことでそれぞれが別の意味を持つことを表現しました。
このあたりは個別の解説にて。

真ん中下にあるキャプションは、下記のように書かれています。

本展示は記憶を亡くした少女をテーマにしています。
残された記録(写真)を頼りに、記憶の場所へ…

中央の机にブックも用意していますので、是非合わせてご覧ください。

キャプションより

前回の「フォトブックへの誘導が弱い」という、反省からあからさまにフォトブックに誘導することにしました。
格好つけすぎると伝わらないので、わかり易さは必要だと学びました。

まずは個別の写真を振り返っていきましょう。

出展作品(個別)

左の写真

左の写真は、記憶喪失の女の子のわずかに残った過去の記憶の1枚です。
この写真が印象的と言ってくださる方が多く、本当に自分なのかもわからない写真でちょっとノスタルジックな雰囲気も今回のテーマにもぴったりな1枚だと思ったので選びました。

ちなみにこの写真だけ、前回も使用したハーネミューレのフォトラグという用紙を使っています。
マットな質感が雰囲気にもあっていたと思います。

メインビジュアル

メインビジュアルは、壁にあった段差の上に展示しています。

この場所は神社なのですが、神社という場所、写真に写る光と影が境界感を感じる1枚だと思い、あえて展示スペースにある段差も使って境界感を表現しようと思いました。

左の写真が過去の記憶でしたが、この後に紹介する右の写真は記憶をなくした後の写真です。
メインビジュアルは、表紙にしか使っておらず、過去とも現在ともつかないイメージで受け取りての判断に委ねる1枚として選択しました。


右の写真

右の写真はアップが印象的なものにしました。
言ってもポートレートなので、モデルさんが強い1枚を入れたかったためです。
光の入り方も印象的で力強い瞳は記憶がないながらも意思の強さを感じると思って選びました。

メインとこの写真はハーネミューレーのフォトラグバライタという光沢のある紙に印刷しました。


加藤歩さんが写ルンですで撮った写真

周りのL判は、先述の通りモデルの加藤歩さんに写ルンですで、撮影してもらった写真です。

それぞれ今回のストーリーで舞台となる場所なのですが、主人公の女の子の目線での写真を入れることによって、虚構のお話が実態が増すのではないかと思って、今回やってみてもらいました。
会話の中で加藤歩さんが撮影することにも興味はありそうなのも大きかったです。

展示会場には写ルンですで撮ってもらった写真も27枚フルで置いてありました。

フォトブックについて

今回のフォトブックは自分の中では過去最高ボリュームで84ページになりました。
ちょっとさすがに長いんじゃないかと思ったんですが、ストーリーを表現するのにそれぐらい必要になってしまったんですが、かなりじっくり読んでいただける方も多く、励みになりました。

一方で途中でパラパラ見るようになる方もいて、力不足も感じました。

そして、今回極少部数ですが、販売させていただいたのですが、なんと完売しまして、すごく嬉しかったです。
お金を払ってもらうって簡単なことではないと思っているので、買っていただいた方には本当に感謝しかありません。

完売しました

完売後にほしいという方もいて、申し訳無さもありました。

フォトブックの内容については、今後の展示で置いたりする予定もありますし、機会があればお見せしますので、ここでは避けさせていただければと思います。

ちなみに、今回キャプションにもあるように展示スペースにフォトブックはおかずに中央に置いてあった机に集約するスタイルだったのですが、決まった時は、誘導しにくいなと思っていました。

ただ、実際は良い面も多かったです。
というのも「キャプションに書くしかねぇ」と無駄なカッコつけがなくなったり、展示に興味を持ってみていただいた方に「フォトブックもあるので是非」って話をできたり、フォトブックを読んでいる方が展示の前からいなくなるので、展示を見たい方の邪魔にならないなどあったので、思い込みではなくその状況を生かすということも大事だなと思いました。

展示を終えて

今回は準備段階から話をしていた方々だったので、隣だけど知らない方だなとかなく(人見知りです)、設営も和気あいあいとしていて楽しかったです。

また、こういう写真展は是非参加したいなと思いました。
ご来場していただいた方はもちろん、出展者の皆さんにも大感謝です!

そして、去年末あたりからずっと展示ロードを歩んできたんですが、ここで一休みの予定です。
次回は今のところ10月です。
この期間に英気を養いたいと思います。

最後にDIREC→TIONSの展示について、noteを書かれている方もいるので、紹介しておきます。
是非、他の皆さんのnoteも見てみてください!(順不同です!)

・B-STUDIOさん


・あつさん


・びわさん

・かつこきちさん


余談:設営のトラブル

実はまだ終わっていない余談の話です。
壁の段差の話をしましたが、この段差、当初の想定より相当深く、釘が全く届かずやばいとなっていました。

とりあえず、ダイソーに行ったんですが、そもそもその店舗には釘が売っていない!
段差への展示を諦めるしかないかと思ったんですが、店内を見て回って網に引っ掛けるフックが目につきました。

これをなんとか固定できれば行けるかもしれないと買って帰って30分ぐらい格闘して無事に取り付けできました。

展示に段差を生かしているのが面白いと言っていただけたので、なんとか形にできて良かったです。
諦めない大切さを学びました。

フックで取り付けている図(ピンボケすみません)

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