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夜明けと共に

鳥の目覚まし聴きながら
雲は二度寝に棚引いて
空の青さが戻る頃
カラスの寝床に潜り込む

変わらぬ時間の埋没に
永遠の想いと思うのも
人の心の短絡で
初めの一歩が欲しくなる

水滴浮かべた水蒸気
誰かが見つけるその前に
草木に色を塗りながら
空気はルラルラ揺れている

流れる時間の只中に
途切れぬ想いと思うのも
人の自由の傲慢で
夜明けと共に消せるなら

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール