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朝の光

お空の空気は透明に
光の色を透かし込む
鳥は陽気な声を立て
新たな出会いを楽しんで

昨夜探した言の葉も
私の胸で目を覚まし
白い吐息に抱きついて
振り向きもせず消えて行く

お空の空気は生き返り
無限の色を流し込む
風は気儘に舞い上がり
枯葉を運んで手放して

昨夜残した言の葉の
続きを思い出そうにも
白い吐息に抱きつかれ
振り向く事も叶わない

やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール