黄昏
地平に消えた太陽が
棚引く雲をパステルに
月の反射と相まって
今日の終わりを彩れば
些細な事の善し悪しも
小さな暮らしのひとかけら
窓辺を覗く黄昏が
誰かのピアノの旋律に
佇んだのは束の間で
明るい音色と拙さに
たとえばどんな明日でも
笑顔で待とうと思わせる
たとえば夜が明けずとも
たとえば雨が止まずとも
笑顔で待とうと思わせる
たとえば誰もいなくても
たとえば自分が嫌いでも
笑顔で待とうと思わせる
上手く笑えて
いるのかな
やりたいことなんて何もなかった放課後 ぺっちゃんこにした鞄に詰め込んだ反逆 帰る所があるから座り込んだ深夜の路上 変えたい何者かを捕まえられなかった声 振り向くばかりの今から届けたいエール