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③世間で話題になっていることを調べる

私が授業をゼロから作るうえで大切にしていること。
これさえ守れば良い授業になる鉄則5つのうち3つ目の紹介。

鉄則5つ
①生徒をよく観察する
②他の授業で今行われていることを調べる
③世間で話題になっていることを調べる
④教科書・資料集・素材カタログを熟読する
⑤学習指導要領を熟読する

③世間で話題になっていることを調べる

 これは、調べるというより、アンテナを張っておく。ということのほうが近い。授業のアイディアはそこら中に散らばっている。

 簡単なものは、美術展覧会情報を見ておくこと。2~3か月に2か所は展覧会に行きたい。もちろん美術系の番組や、ネットの情報も良い。でもやっぱり本物のアート(有名無名に限らず)に触れると何倍ものエネルギーが伝わってくる。教員向けのアートワークショップなどは探せば結構あるので、近場の美術館を調べてみると良い。無料も多いのが嬉しい。
 キューレーターさんや学芸員さんがすでに、世の中の動向を見て展覧会をつくっているので、かなり参考になる。

 あとは、対象(私なら中学生)の動向を把握しておくこと。それには生徒とのコミュニケーションが欠かせない。生徒に興味を持つことは、授業スキル向上に直結する。

 ちなみに以前実施した授業で「自分がお勧めしたい製品の広告をPCでつくる」というのがあったのだけれど、彼らの文房具に関する知識と意欲はすごい。めちゃめちゃ詳しい。

 そういう、もとからある興味・関心を、美術の授業にスライドさせると生徒も教師もお互いハッピーな授業になりやすい。

1【なにアイドルのプロデューサー?】
アイドルのコンセプトを考え、売り出すためのビジュアルづくり
2【被って見える世界】
自分が汚れていると思うもの・ことを考え、それを防ぐためのマスクづくり
3【心のなかの剣】
自分の中にある強い思いを表現したペーパーナイフづくり

例を3つ考えてみたらこんな感じ。ただのアイディアだけ。

1は、NiziUをヒントに。人に伝えるための制作。
2は、マスクと、ヨコハマトリエンナーレ参加アーティスト岩井優氏の「紙袋型マスク制作」をヒントに。自分の中の主題を表現する制作。
3は、鬼滅の刃と刀剣乱舞をヒントに。自分の中の主題を表現する制作。

 こんな感じ。けっこう簡単そうだし、つくるほうもワクワクする。導入に鬼滅の刃のイラストとか使わせてもらったら生徒のテンション上がりそうだよね。私はあの絵柄好きじゃないのでやらないけど。

 やるならNiziUかなぁ~
 初めにMV見せて~、どうプロデュースされてるか考えて~…
 好きなアーティスト(めっちゃマイナーなのとか持ってくるやつ最高)の資料とか持ってこさせて~
 楽しそう~ワクワク

やっぱ自分が一番楽しくないとね!

使い古された授業も、鬼滅の刃でアップデート!

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