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「学校向きな子」と「社会向きな子」

徐々に蒸し暑くなってきましたね!

筆者は暑いのは嫌いではありません。

外見が火照ると、
内側も火照るような気がするからです。

冬よりも軽快に、
動けるような気がします。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


最近、親戚間で集まったときのこと。

従妹の娘が、
何度席替えをしても
必ず前の席を指定されることが話題になった。

授業を聞いておらず、
常に手先で何かいじっていたりするため、
マークされているらしい。

「どう思う?」

元教師であるからこそ聞かれたのですが、
筆者は即座に答えました。

「いいね!才能あるよ。社会に出たら活躍する。社会向きだね」

実際に、教師目線で観察していても、
非常に聡明な子だなと思います。

食べ物のこだわりはハンパないらしく、
野菜や魚、肉なんかもほとんど食べれないそうです。

筆者が発した言葉は、
心からの言葉です。

筆者は、

『子どもたちは、「学校向きな子」と「社会向きな子」が分かれている』

と思っています。

この記事は、
両者の違いについて言及し、
なぜ上記のような子が「社会向け」なのかを
解説していこうと思います。

楽しんでご覧ください。


学校向きではなかった大人たち

あるビジネスマンが
非常に格安な商品を日本に売ってこいと
アメリカの上司から指示を受けました。

そのビジネスマンは答えます。

「そんなに安い商品だったら、営業なんか必要ない。犬でも売れますよ!」

そう、上司に返信したそうです。

すると以下のような返事が返ってきました。

「日本では、犬が営業マンをやっているのか?」

まさかの、
犬が営業をやっている=日本だと、
勘違いしてしまったのです。

あなたは、
この「犬が営業をやっている説」を、
本気で信じた上司は誰だと思いますか。

正解は、
マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツです。

当時、
マイクロソフト日本法人のトップであった、
成毛眞さんとのやりとりでした。

成毛さんは
ビル・ゲイツと仕事をするようになり、

「なんだか、この人おかしいぞ」

と思うようになったそうです。

会議中も、
1時間でも2時間でも
ずっと体を揺らし続けている。

カメラが回っていようと何だろうと、
怒り狂って発言をぶちまけたかと思えば、
すぐにコロッと態度がもとに戻る。

次第に成毛さんは、

「ビル・ゲイツはアスペルガー症候群だ」

という考えに行着いたそうです。

現在は、
自閉スペクトラム症という名称ですが、
当時はアスペルガー症候群という
呼び方が存在していました。

このビル・ゲイツが
学校向きではないことは明かですが、
今回は、日本人に焦点を当てたいと思います。

まず、
人のことを「おかしいぞ」と言っておきながら、
他人のことは言える立場ではない
この成毛眞さんから。笑

成毛さんは、
子どもの頃は席に座っていることができず、
授業中に教室を立ち歩いている
子どもだったそうです。

そして、許可していないのに、
勝手に発言
する。

大人になっても、
3~4人の仲間で飲んでいるときは、
気が付くと半分以上は自分が一人でしゃべっているのだとか。

このように、
学校時代はうまく適応できなかったのだが、
社会に出たらなぜかうまく行ったという人の例は、山ほどあります。

例えば、
本田宗一郎

彼は学校に全く興味を見いだせず、
保護者が成績表に押さなければならない
印鑑を自分で偽造し
親の代わりに押印していたようです。

成績表を親にバレないようにしていたんですね。

News Picks Bookを創刊させた、箕輪厚介も、
高校時代は机の上に、
机の大きさいっぱいの水槽を置いて、
亀を飼育していた
そうです。

だから、教科書を置くスペースがなかっただとか。笑

それは、担任の先生も困惑するでしょうね!

早稲田の大学内でも、
常に酒を飲み歩き、
箕輪さんのせいで
早稲田で酒が売られることがなくなったという話もあったそう。

YOUTUBERとして活躍している、
リベラルアーツ大学の両学長も、
学歴は高校まで、です。

なぜ、学校向きではない人が、
社会で様々な成功を収めていくのでしょうか。


やらなくてもいいことを回避した子どもたち

以前にホームスクーリングについての
記事を書いたことがあります。

ここには、
日本では意外であろう、
様々なホームスクーラーの事実を掲載しました。

ホームスクーラーの学力の平均値が、
全国平均の1.5倍
であること。

スタンフォード大学の合格率も
通常の2倍
だそうです。

他にも、うつ病や不安にかられる割合が、
普通の生徒に比べて少ない
というメンタル面。

社会性・コミュニケーション能力テストは、
普通の生徒は23%なのに、
ホームスクーラーは84%というデータ。

ホームスクーラー経験者の70%が、
大人になってからも社会貢献を行うという
ホスピタリティの高さ。

これは、アメリカの調査なので、
日本で一概に適応はできませんが。

しかし、
日本の大学院の教授たちの間で、
こんなことが常識になっているという、
話を聞いたことがあります。

「中学・高校両方とも受験をしてきた子よりも、中高一貫で育ってきた子の方が伸び率が高い」

というもの。

「受験」は決して意味がないわけではないですが、
大人になってから内容が活きるかと問われれば、
微妙なところです。

そのような、
やらなくてもいい勉強はせずに、
自分がやりたい勉強や活動に打ち込んできた子は、
大人になってからの伸び率が高い。

10代の多感な、
最も感覚が優れているときに学んだことは、
物凄い濃度で身体に染み込むからでしょう。

そう考えると、
自ら学校に行かない選択をし、
自分がやりたいことのために時間を投入してきた、

冒頭に伝えた学校向きではない人が、
社会で成功していく確率が高くなるのは、
うなずける話です。

あくまで、
「自ら選んだ」というのがポイントだと思います。

では、「学校向き」であった子は、
社会ではうまくいかないのかと言われれば、
それはまた違う話だと思います。

次で述べていきますね。


GETとESCAPE

応用行動分析学の観点では、
人間の行動の目的は全て、

何かを獲得するためか、
何かを回避するために仕分けられます。

英語で言えばGETESCAPEですね。

では、学校向きではない子は、
なぜ社会向きだと言えるのか。

学校生活から、
ESCAPEしたいことがあるとすると、

それは、
集団生活を強いられることであったり、
大人しくじっと座っていなくては
ならない
ことであったりするはず。

裏を返せば、

動きまくることができる。
一人でやりたいことを突き進むことができる。

という場所を求めているわけです。

ならば、
社会に出てから、
自分のやりたい仕事を起ち上げたり、
ひたすらスキルを極めていったりすれば、
得たい報酬をGETできます。

そういう
仕事を創造したり、
専門性が非常に高いものに
向いている
ということ。

そういった仕事は、
社会一般的には、

「成功している」

と言われるものが多いから、
社会向きと表現されるのでしょう。

では、学校向きな子はどうでしょうか。

学校向きな子が、
学校生活に留まるのは、

未知な領域や、
一人だと不安な状況から
ESCAPEしたい
という思いがあることが
推察されます。

そして、
仲間と分かち合う時間や、
集団での心地よさを
GETしたい
からとも言えます。

つまり、
学校向きの子とは、
組織向きの子なのでしょうね。

だからこそ、
組織の序列を守って、
周囲の人間を大切にして、
小さな進歩も喜んでいくことができる。

そのような気質があるのだと思います。

どっちがよい、
どちらが悪いなどではなく、
役割分担です。

どっちもあっていい。

正直筆者は、
「成功している」という価値観自体が、
もはや時代遅れになってきていると思うので、

それぞれの幸せを目指して、
納得できる人生を送れば、
それが成功なんじゃないかと思います。


まとめ

学校向きの子。
社会向きの子。

うちの子はどちらでもない!

そのように
思われた方もいるかもしれません。

もし、そうだとすれば、
それは居場所をつくることができていない
社会の責任
です。

極端な話ですが、
狩猟採集時代であれば、
どんな人にも何かしらの役割があり、
共存できていたはずです。

学校か社会か。
それだけの選択肢しかないように思える、
現代の社会構造の問題でしょう。

しかし、どんな子にも、
必ず持っている資源(リソース)がある。

利益を求める企業ではなくても、
NPOのように非営利のホスピタリティを
求められるところ
でもいいわけです。

必ず、活きる居場所を見つけることができる。

そう、子どもを信じて見守っていきたいですね。


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「コメント」も残してくださると有難いです!コメントを読んだ方々が、より教育についての知見が深めることができる図書館でありたいと思います。

いつもいつも、最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!


明日の記事は、

📓「覚悟」の話。

です。

「覚悟」という言葉を
社会人になってよく聞くようになりました。
「覚悟」という話を数々の事例をもとに、
話していければと思います。

是非、楽しみにしていてください🎵

皆さんの今日・明日がよき1日でありますように😊


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共育LIBRARYりょーやん元教師


📘今週のLIBRARYのラインナップ📗

(2024.6.24~6.30)

📒→全員最後まで読める記事
📓→メンバー以外は途中まで読める記事

【月曜日】
📒自分で自分に発達心理検査(WISC)をやってみた結果
【火曜日】
📓《人生④》今週の1冊 from library
📒「学校向きな子」と「社会向きな子」
【水曜日】
📓「覚悟」の話。
【木曜日】
📒ビューティフルマインドの持ち主たち 統合失調症を語る
【金曜日】
📓あなたはどの脳タイプ?心理学で先延ばしをストップ!
【土曜日】
📓行動経済学で防御力を高める
📒日本、創生。
【日曜日】
📒共同運営マガジン記事紹介

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