なぜ恋は2年で冷める?ドーパミンの正体
金曜日!
夏休みがあるときは、
この7月の時が1番万能感があるんですよね~
8月に入ったら、
既に夏休みは半分終了の気分です・・・!
共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨
教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌
どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
「付き合いたての頃はあんなにときめいていたのに・・・」
恋愛において、
時間と共に静寂になっていくロマンスは、
よく話題になりますね。
どれだけ
出会った時の衝撃が大きいカップルも、
そのような道をだどっていきます。
なぜなのでしょうか。
他にも、恋愛で言えば、
とにかく短期間で相手を変えて、
次々と破局を迎える人なんかもいます。
なぜ、
このような違いが生まれるのでしょうか。
上記のような人間の行動を、
ドーパミンという観点からみてみると、
裏で働くカラクリが分かってきます。
人間について、
一段深い段階で、
理解をすることができるはずです。
楽しんでご覧ください。
ドーパミンの性質
これまでの
神経発達症(発達障害)などの記事で、
ドーパミンのことは何度か触れてきました。
ドーパミンを供給することで、
脳の覚醒を上げる。
報酬物質であり、
何かを達成したときに得ることができる。
人間のモチベーションの
根幹とも言えるものです。
一方で、
神経伝達物質というものは、
広まってきたのは最近であり、
ようやく研究が進んできている段階。
つまり、
分からない部分も多いのです。
そんな中で、
ドーパミンについての、
少し角度の違う説を目にしました。
それは、
「ドーパミンは報酬予測誤差に反応する」
というものです。
つまり、
予想外の「快」となる対象に出会ったとき、
分泌される物質ということ。
このような視点があると、
冒頭で述べたような
恋愛に関する謎も、
説明ができるようになります。
なぜ恋は2年で冷めるのか?
あなたはどのようなときに、
テンションが上がるでしょうか。
例えば、
街で新しいカフェを見つけたとき。
カフェ好きな人であれば、
心ときめく瞬間だと言えるでしょう。
このカラクリこそ、
「報酬予想誤差」という言葉で、
説明することができます。
街を歩いているときは、
新しいカフェがあることなど、
予想をしていなかったはずです。
予想をしていなかったにも関わらず、
自分の脳が「快」になるような、
新鮮な刺激に出会うことができた。
これは、予想に対しての「誤差」です。
ドーパミンは、
このような状態のときに、
分泌される性質があります。
もともとはラットの実験で、
餌を与えたときに
ドーパミン系がどう反応するのかを
検証するものがありました。
餌を与えた瞬間、
ラットは貪るようにしてそれを食べます。
ドーパミン系は活性化している。
しかし、
毎日毎日、餌を与え続けると、
ドーパミン系は活性化しなくなったのです。
相変わらず貪るように、
餌を食べているにも関わらず。
つまり、ラットにとって、
この餌は予想外ではなくなってしまったのです。
これを恋愛に変換してみます。
恋愛においては、
その人と結ばれる瞬間までは、
全てが予想外です。
相手が自分のことを
好いているか分からない。
その中で、
相手から誘いが来れば有頂天になります。
大量にドーパミンが分泌されているでしょう。
そして、
交際したとしても、
最初のうちは全てが予想外で新鮮です。
まだ2人で行ったことのない場所。
その時に見ることができる、
相手の新しい一面。
どんな会話が交わされるかすら
予想できない状況。
そんな中で相手から返って来る好意は、
最高の「誤差」を生んでくれます。
しかし、
2人で過ごす時間が長くなればなるほど、
相手の行動は予想できるものに
変わっていくことになる。
人類学者のヘレン・フィッシャーは、
「熱愛」は12ヶ月~18ヶ月しか続かないことを述べています。
では、その時期を迎えたら、
人間はどのようにシフトしていくのでしょうか。
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