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地方人材業界のあり方

大分県という地方で人材業を始めて4年目になる。
(主に、人材紹介と採用アドバイザー業)

※ここでいう人材業には、行政も含まれる。

東京や大阪を主戦場とする、いわゆる大手の人材業とは全く違う課題と立ち向かわなければならない。

  • 人材の絶対数
    人口の数が違う。しかも年齢が若くなればなるほど減ってゆくので、「こんな人材が必要だ」といっても、そもそも居ないこともままある。

  • 企業のバリエーション
    業種や職種の数はもちろん、働き方や社風も含めて、とても「数ある企業からどこがいいだろう」と前向きになれる選択肢は少ない。

つまり、「個性の無い地方中小企業」が「数少ない優秀とされる人材」を奪い合っている。

そんな社会課題とも言える状況を乗り越える必要があるので、そりゃ大手も本腰入れて「地方で戦うぞ」とはならない。

結果として大手人材会社が本気で参入してこないので、企業の採用に関するリテラシーは低いまま変わらない。

そうなると、仕事を探す人も「やっぱり田舎は…」と言って消去法で就職転職を繰り返すのだ。

まさに負のスパイラルである。

さて、そういった悲しき状況の中で地方人材業界がどうやって生き残り、存在意義を見出すか。

その答えは「人材業界内で手を取り合う」ことにある。

例えば
求人広告会社が、個性の無い企業から「うちで求人広告出してください!」と戦ったところで、人材の数が少ないので届く範囲など対して変わらない。
つまり、「どの媒体に出しても大して変わらない」のだ。

人材紹介会社にしたって同じことだ。
求人を預かったところで、数少ない人材を人材紹介会社を通じて奪い合っているだけだ。

なのに、この狭い地方で「俺が、俺が!」と人材会社同士で争って勝ったとしても、その先に大した未来などないだろう。

結局は
「個性の無い地方中小企業」が「数少ない優秀とされる人材」を奪い合う。
という構造を変えなければならない。

個性の無い地方中小企業に個性を与え、優秀な人材が働きたいと思うような企業へコーチングしなくてはならないのだ。

そんなことを一企業単体で実行するには、時間もコストもかかりすぎる。

だから、地方の人材業界内で叡智と情報を結集させようではないか!

というのが私の考えだ。

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