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Keith Jarrett さんの近況について

こんにちは❗️京平です。

非常に気になるニュースが飛び込んできました。ジャズピアノの巨匠、キースジャレットさんが2018年に脳卒中を2回発症し、「今も左手が麻痺して両手でピアノを弾くことができないので今後のコンサートはほぼ不可能」とNew York Times のインタビューに語ったということです。

キースジャレット(Keith Jarrett)さんは一般的にはジャズピアニストとして認識されているけど、即興演奏を含めた作曲やクラシックも素晴らしく、とくに1975年1月にドイツのケルンで収録された即興演奏「The Köln Concert」はソロピアノアルバムとしては歴代最高の売り上げを記録した名盤です。

他にもパリやブレーメン、ローザンヌ、ミュンヘン、ブレゲンツ、ロンドン、ウィーン、NY、リオデジャネイロ、ミラノスカラ座、東京など世界各地で収録された即興演奏はどれも素晴らしく、珠玉の名演で溢れています。1976年に日本各地での即興演奏を収録した「サンベア・コンサート」はLP10枚組というボリュームでした。

またクラシックも素晴らしく、主にバッハを収録されていますが、個人的にはショスタコーヴィッチの「24のプレリュードとフーガ」は他のどのピアニストよりも優れた名演だと思います。

実はジャレット氏はピアノだけでなく様々な楽器を演奏します。チェンバロやオルガン、若かりし頃はソプラノサックス、パーカッション、ギター等も演奏していました。

バッハだと「平均率クラヴィーア曲集第2巻」や「フランス組曲」「ゴルトベルク変奏曲」「ヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ」、ヘンデルの「リコーダーソナタ集」などはチェンバロでも素晴らしい演奏を聴かせてくれます。

そんな多才なジャレット氏の復帰を願わずにはいられません。大学卒業時の2005年にジャレット氏の演奏に初めて触れ、それ以来の熱烈なジャレットファンである私にとってあまりに衝撃的なニュースでした。

スタンダーズ・トリオでは2回、大阪と神戸で聴かせていただきました。いつかソロ公演も聴きに行けたらと思っていました。療養中とはウィキペディアに書いてあったけど、まさか再起不能とご本人がおっしゃるとは・・。

長年のパートナーであったベーシストのゲイリー・ピーコック氏も亡くなり、偉大なミュージシャン達の訃報が相次ぐ今日この頃ですが、なんとかジャレット氏には再起して片手だけだとしてもまたピアノを聴かせていただければと願うばかりです。

あの透き通る、人の声のような魂の音色をまた聴かせてください。僕の心は常にキースと共にあります。

祈りを込めて… 京平でした。