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Tr.2「1998-」- e.p.「サテライト」セルフライナーノーツ (3)

Tr.2「1998-」

「サテライト」は無事5月のエアコミティアで公開できたのですが、やはりCYONさんのこの絵をジャケットにしたいという気持ちは強く、しかもやるなら絶対・・・・・・・・・(以下、ドッツ)の曲のみで盤にしたかったので、もう一曲CYONさんに歌をお願いしました。

「サテライト」との対比でこちらは原曲に近いアップテンポな曲にしたく、でも自分ぽくするためにクリーンなギターのコード弾きから入る、まさにギターポップなアレンジにしました。さらにもう一本のギターがアルペジオで入るという、典型的な展開。(こういう王道な曲をオリジナルでも一度作ってみたい)

ちなみに自分のなかでこの「疾走感あるギターコード弾きからのアルペジオ」はまさにadvantage Lucyのこの曲なんです。



歌割り的ボーカルポジション

Aメロ、ボーカルを聴いて気づいてもらえるかわからないのですが、最初のフレーズとその次のフレーズで、音質EQや位置を若干変えています。ちょうどグループアイドルが歌割りによっておなじ曲の中でも個性を変えていく様子を出してみたくて。(これはわりとこのe.p.全編でやっています)

この「1998-」でもCYONさんのボーカルは透明感があって美しく、とくに曲の最後、アウトロにつながるロングトーンが、とくにお願いしていなかったのに気持ちよく伸びて耳に心地よいです。


アウトロ

元曲もアウトロは全体の半分くらいを占めていて、重なるリフとギターソロがかっこいいのですが、この部分は自分もあまり変えずにそのまま踏襲してしまいました。

どうしようか悩んではみたのですがやはり元曲の展開が好きなのと、ちょうど別のアイドルグループ「ピューパ!!」さんがカバーしているドッツの「ねぇ」を聴いていたこともあり、「元曲と無理に変えようとしなくてもよいし、それでも自然と独自の味は出るじゃん」と思えたので。


ただギターソロはやはり元曲みたいにかっこいい感じにできなかったのであえてソロなしにしました。自分は悩んだときにはいつも、よりシンプルに、よりおなじ展開を引き延ばして没入感のある方を選んでしまいがちなので。それが自分の曲の自分らしさかもしれない。

そういえばもうひとつ、RAYの楽曲ディレクターメロンちゃんが、メンバーの甲斐さんにDTMをレクチャーしていた際、基本的なテクニックとして「イントロや間奏のあと歌が始まるときに伴奏の音量を下げる」ということを話していましたが、自分はやったことがなかったな、、、と。
今回の「1998-」はまさに元曲同様バンド的なアレンジなのでちょうどやってみればよかったのですが、「まあいっか」となってしまったのは、自分が「ボーカルも楽器のひとつ」「ボーカルを伴奏に埋もれさせたい」と思っているからかも。



(つづく)


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