戦争史史跡館

戦争は何も生まない〜ベトナム戦争証跡博物館を訪れて思ったこと〜

ホーチミンに3日間ほどきているのですが、想像以上に観光する場所はないです。笑
ただ、せっかく来たので昔から1度行ってみたいと思っていたベトナム戦争証跡博物館に行ってきました。

ベトナム戦争のことは少し歴史の時間で勉強したことがあるだけでほとんど知識はなかったです。
色々考えさせられることは多かったのですが、言葉よりも写真の方が伝わりやすいと感じたので写真を中心に書いてみようと思います。

アメリカの軍人が囚人を引きずっている写真

逃げ切れなかった人たちの写真

枯れ葉剤の被害に遭った方々の写真


いかにベトナム戦争が悲惨で大変なものだったのかがよく伝わってきました。
そもそもなぜアメリカはベトナム戦争を始めたのか。
簡単にまとめられていたものが博物館に載っていました。

1947年、アメリカのトルーマン大統領が共産主義の危険性を強調し、反ソ連・反共産主義の立場をとることを表明しました。
そして、アメリカはベトナムを手放しにしておくと隣国のカンボジアやラオス、周辺諸国が次々に共産体制になると考えベトナム戦争をすることに。
簡単に言うと資本主義と共産主義の対立から生まれたものです。

窮地に追い込まれたアメリカは枯れ葉剤を用いたりして多くの被害を引き起こし、現在も後遺症が残っている人もいます。

ベトナム戦争での兵士の数
実はベトナム戦争に派遣されたアメリカ兵の一部は沖縄にある米軍基地から送り込まれています。日本も全く関係がないわけではないです。

そして被害に遭ったベトナム人の多くは軍人ではなく民間人と言われています。

戦争を行えばどれだけの被害が出るか、どれだけ犠牲になる人がいるのかなぜ想像がつかないのかいつも思います。
国益のために犠牲になってもいい人なんているわけないはずなのに。
政府は惨状を目の当たりにせず指示するだけだから理解できないのかもしれないです。

平和のために異文化理解がとても大切なのは間違いないと思います。
極端な話、すべての国に友達がいたらその国と敵対したいとは考えないだろうし。

もやもやしていることが多いですが、戦争について改めて考えるきっかけになりました。
もし、ホーチミンに行くことがあればぜひ訪れてみてください。

最後にベトナム戦争で被害に遭った数です。
300万人(そのうち200万人が民間人)のベトナム人が殺され、200万人のベトナム人が負傷し、30万人のベトナム人が行方不明になったそうです。