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同じ戦い方では勝てない。フルスイングでキャズムを超えろ。-商品企画のお話し-

おはようございます。

最近は規則正しい習慣のお陰で目覚ましなしで6時には必ず目が覚める松坂恭平です。

規則正しいというか、「お酒を一切飲まなくなった」だけです。元々、お酒好きではなく、強くもなく、なんとなくみんなでご飯食べた時やカラオケなどの時になんとなく飲んでいました。ただ、それをやめただけです。でも、そのお陰で好転しそうです。

本日ですが商品企画のネタでいかせて頂きます。

下記の「松坂恭平について」(自己紹介)のnoteに株式会社ドームでの経歴を記載しているのですが、抜粋させて頂きます。

2005年、5月9日、入社スポーツマーケティング部に所属。
2005年、12月、休職。
2007年、12月、復職。スポーツマーケティング部に出戻り。
2014年、7月、スポーツマーケティング兼オンフィールド企画部。
2015年、1月、オンフィールド企画部1本に。
2017年、1月、メンズアパレル部。
2019年、1月、メンズアパレル兼マーケティング
2019年、4月、再びメンズアパレル1本に。(現在)

その中で2014年、7月にスポーツマーケティング兼オンフィールド企画部。

この時、企画した商品への想いなどを書かせて頂ければと思います。

この2014年の1年間は、業務量が半端なくて、ここだけの話し、本当にブ○ックでした。内緒ですよ。まぁ、会社の人は、誰も見ていないnoteなので会社にバレることはないと思うので(笑)

何的に○ラックか。

そもそもスポーツマーケティングの仕事に「商品企画」の仕事がプラスオンされました。別にブラッ○のことを書きたいわけではないのでサクッと終わらせます。

2013年12月まで:スポーツマーケティング

スポーツマーケティングの時も退社時刻は、毎日21時頃。

ケース1.9時までに出社して、商品の手配や商品の加工依頼(これが時間かかるかかるw)お昼過ぎに1軍のどこかの球場へ。19時頃帰社。手配するものは、手配。そして、報告書作成。終わるのが21時~22時。

ケース2.7時半に出社し、8時にファーム(プロ野球2軍)への訪問。選手のサポート、獲得、サプリメントの営業が主な業務。そのまま1軍のどこかの球場へ。(AMの2軍だけ行ってきましたのケースもあり)19時:帰社、報告書、21時:退社。

ケース3. 9時までに出社して、商品の手配や商品の加工依頼。その他の業務。18時アポなどでアマチュア野球への営業。22時:帰社、報告書、24時:退社。24時半:新橋。27時:帰宅w こんなケースも多々ありましたw

ということでスポーツマーケティングだけでもこんな感じです。
で、企画の仕事は、いつするの?って感じですが21時スタートですw
週に何回タクシーで帰ったかわかりませんw
関係者にもメチャクチャ迷惑を掛けました。基本、納期ギリギリ。その日と言われれば、「翌日のAM9時までに終わってれば良いよね?」が基本。

2014年1月:そして、兼務。激動の半年のスタート

正式な組織変更は、2014年7月でしたが2014年1月から兼務。
今振り返れば、「ヤバっ」って思うのですが、元々、商品企画に興味があったので、実は、毎日充実していました。

でも、商品は好きですが商品企画としては、完全なる素人。どのように進めて良いのかが全く不明。なので直ぐにスケジュール管理を他の社員の方にして頂けるようになりましたw
因みに私と同時期に兼務のメンバーが4名いたので、みんな充実はしていましたが死んでましたw

しかし、素人なのですが個人的には、「こんなことをしたい」と漠然ではあったのですが「想い」は人一倍ありました。

更にスポーツマーケティングを兼務していたことで、高校生~プロ野球までの「全ての階層」といっても過言ではない人達と毎日のように接していたために

「今、どんなものが野球界にあるのか」
「今、どんなものが野球界にないのか」
「今、どんなものが野球界に必要なのか」

が生意気ですがなんとなくわかっていました。自分自身が草野球を継続していたこともあり、一消費者の視点もありました。これも大きかったと思います。

2015年の春夏が私のデビュー戦

では、実際にどんな商品を作ったか。

・MLBでは、主流になりつつあった、クルーネックのアンダーシャツを企画。
・野球界では、珍しい「迷彩柄」を採用。
・スライディングパンツにブラックを投入。

デビュー戦にしては、上々の評価を頂き、受注もかなり伸びました。

この時の私のテーマは、「アンダーアーマーベースボールスタイル」です。
前年度までは、「アメリカンスタイル」だったのですが個人的には、「独自性」を持たせたかったので「アンダーアーマーベースボールスタイル」と、しました。

では、この「アンダーアーマーベースボールスタイル」とは、なにか。

それは、「最適化」です。

アンダーアーマーベースボールは、全てにおいて「最適」でなければいけない。機能、シルエット、デザイン全てにおいて「最適」でないといけない。まず、アンダーアーマーとして、「機能」。つまり、パフォーマンスです。パフォーマンス、これは、アンダーアーマーにとって、1丁目一番地です。
具体的には、「野球の動作を妨げるものは絶対につくらない」
ここは、当たり前のようなのですがこれだけでは、シルエットやデザインを疎かにしてしまう。本当に全体最適です。部分最適ではダメなのです。
また、閉鎖的な野球界に常に「新しい風をいれる」ことも大事なポイントにしておりました。

1、MLBでは、主流になりつつあった、クルーネックのアンダーシャツを企画。
⇒これもただクルーネックを作るのではなく、首の煩わしさを軽減できるようになんども首周りの大きさを修正し、絶妙な深さにしました。ただのクルーネックではなく、実は「ディープクルーネック」だったのです。今では、クルーネックは、モックネックと並ぶド定番商品です。

2、野球界では、珍しい「迷彩柄」を採用。
⇒この時点でアパレル業界では、既に迷彩柄というのは、トレンドを通り越して定番になりつつありました。極端な話、「白、黒、紺、迷彩」。定番カラー扱いです。実際に私自身も当時、デンハムの迷彩のトレンチを持っていて、そのようなイメージで企画に入りました。これも今では、野球界では、コモディティ化してしまっているのほどのド定番。

3、スライディングパンツにブラックを投入。
⇒わざわざ汚れが目立つ白を履く理由がない。最適化するにも黒をいれるべきだ。また事前に某強豪校でアンケートもとっており、潜在的なニーズも確認済み。これも今では、野球界では、ド定番。

ただ、このデビュー戦。偉そうにツラツラ書いているのですが実は、ちょっと置きにいっていました。FW15では、その反省を活かしてフルスイングをすると覚悟を決めて臨みました。

2015年の秋冬のフルスイング

迎えた翌シーズンの企画。

私がやったことは、「アンダーアーマーベースボールスタイル」「最適化」は、大前提の中、SS15では、一部商品に採用していた、「迷彩柄」を全てのアパレルに採用しました。

アンダーアーマーは、日本では、後発であり、野球界では、特に、です。既に市場の40%以上のシェアを持つ、ミズノさん。その他、手堅い、ZETTさん、SSKさん、アシックスさん。ここに入っていくには、今までと同じゲーム(戦い方)をしていても難しい。

イノベーター理論で言うと、その時のアンダーアーマーは、野球界では、イノベーターを超えて、アーリーアダプターの立ち位置であったと思います。(アンダーシャツだけは、既にキャズムを超えていました)

ここで一気に行くべき。

私が兼務していたスポーツマーケティングの選手やチームは、明確にイノベーターやアーリーアダプターばかりでしたので、ここへのアプローチの仕方は、わかっていました。

イノベーター理論

展示会では、正直、賛否両論です。

何故ならば、保守的な方からみると、全てのチャレンジの商品であるために「売上を担保」できる商品がないからです。

私的には、もう既にアパレル界では、トレンドの域を超えてきている。つまりキャズムを超えている。スポーツ界に入ってくるのも時間の問題と考えていたので、十分に「売上は担保」できると思っていました。

ただ、商品だけでは、重い腰を上げるには不十分です。

これらを後押しする後方支援策の充実していました。

手前味噌で恐縮ですが自分自身で「アンダーアーマーとは」を体現できるような選手の獲得にも力を入れていたものが実ったシーズンでもあったことで重い腰を上げることに。

これすごくないですか(笑)

柳田悠岐選手、糸井嘉男選手、松田宣浩選手、金子千尋選手。錚々たるメンバーです。

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また、更には、これらをリアルに伝える、表現する売場が立ち上がっていたことも重要な要素です。

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この年のフルスイングを契機に「アンダーアーマーベースボールスタイル」は、確立されたかと思います。

一見、プロダクトアウトに見えますが自分自身が市場を知っており、また顧客との対話を毎日にようにしていたことで主観が客観となり、結果的にマーケットインでもあったと思っています。

今は、自分自身が手を動かしていないのでこのnoteを書いていて、またなにかやりたくなってきました。(良いオファー待ってますw)

企画系のネタは、自分自身がやってきた棚卸しなことにもなるので今後も書いていきたいと思います。

次は、アンダーアーマーのグローバルでも初のグラブとバットを立ち上げたことかなぁ。壮大過ぎてまとめるのに時間を要しそうですw

でも兼務も悪くないなぁ。

最後に。(大切です、毎回言います)
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読了ありがとうございました。


松坂恭平


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