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Vol. 21 「本質を見抜く力」

開いて下さりありがとうございます。宜しくお願いします。


最近、新聞やSNS、本などで、あらゆる分野の経営者の方々の考えだったり、発言を目にする機会が増えました。


その中で、ある二つの企業(A社、B社)の経営者の方々が、会社を経営をしていくにあたって大切にしていることをそれぞれ述べていました。

A社の経営者

負ける戦いはしない。少しでも負ける可能性があったら、挑戦しない。

B社の経営者

自分の能力が足りなくても、背伸びをして挑戦する。挑戦していく上で、失敗を繰り返し、成長していく


完全に対極にあるお二方の考えに少々驚きました。

一般的に見て、B社は、どんなことにも果敢に挑戦するチャレンジ精神のある会社とポジティブに捉えることができる一方、A社は、”弱気だな”、”保守的だな”とネガティブに捉えられると思います。

実際に私自身も、A社の経営者の方の考えに対し、少し落胆しました。負け戦はしないという保守的な考えの先に、成長や成功は無いと考えたからです。

しかし、A社の経営者の方は偉人と呼ばれ、A社は名実ともに間違いなく日本でトップ企業です。元々の経営者としての能力、会社の力がずば抜けていて、負ける可能性のある戦いなど存在しなかったのでしょうか。
恐らくそんなことはなかったと思います。では、負けるわけのない、簡単な戦だけを戦ってきて、日本のトップになったのでしょうか。
そんなに甘い世界ではない事は、ビジネスの経験がない私でもわかります。


何が言いたいのかというと、A社の経営者の方は、

負けそうな、失敗しそうな戦いがあったら、能力を高め、未来を予測し、絶対に勝てるという確信を持つまで徹底的に準備を行なってから挑んできた

という事です。戦いを始める前に、どんなことが起こり得るのかを考え、それに対する解決策を用意しているからこそ、問題が起きてもすぐに変化に対応し、成功を収めてきたきたのです。

恐らくそれには、想像を絶する努力があると思います。私はテニスを通して様々な試合を戦ってきましたが、試合中に起こり得る全ての事態に備えて練習し、戦う前に100%勝てるという自信を手にすることは、恐ろしいほどに大変です。

その自信を手にした先に、成功があると思います。


A社B社の経営者の方々の考えは対照的なものでした。しかし、どちらが良い、悪いと考えるのではなく、その考えの裏にある本質的な部分を見抜くことが大切だという風に思いました。

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