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NHKEテレのドラマ「漂流兄妹 〜理科の知識で大脱出!?」にツッコみをいれる


「漂流兄妹 〜理科の知識で大脱出!?〜」
10月25日(月)再10月30日(土)にEテレでこのようなドラマが。

無人島に落ちていそうな物で生活していくにはどうすればいいのか?

と言う題材のドラマです。~以下引用~

“漂流物”と“理科の知識”を使うと、無人島でどんな暮らしができるのか?
「紙で作った鍋で、魚の煮込み料理はできる?」
「ペットボトルで、電気を使わないクーラーは作れる?」
「虫眼鏡とラムネ瓶のビー玉で、望遠鏡は完成する?」
番組の設定はフィクションですが、中身は本物! 役立つ情報が満載です。
いま流行はやりのキャンプはもちろん、SDGsや防災、子どもたちの自由研究にも役立ちます。果たして、二人の兄妹の行く末はいかに!?

私が気になったのはこの

「ペットボトルで電気を使わないクーラーを作れる?」

と言う部分。ドラマを見てみると、

無人島は暑いので小屋の中の温度を下げたい

温度を下げるにはクーラーを作ろう、ということで

小屋の壁に水の入ったペットボトルを何本も差していました。

そうすることで日差しが当たってペットボトルが温かくなり、

中の水が蒸発して気化冷却が起こり、

空気が冷えて気温が下がるので涼しくなる、ということでした。

その後改良し、ペットボトルに水を染み込ませたタオルを入れることで一層気化冷却を起りやすくし、小屋の中の温度を下げていました。

こちらによくいただく質問の答えあり。

室内での予備実験より効果が薄いのは残念ですが、とても面白い方法だと思いました。…しかし

健康と体温に強い関心を持つ私が気になったのは

体に水を掛けて直接体温を冷やそうという発想がなかった

ことです。

漂流物のドラマでは必ず…

1.強い日差しで水分と体力を消耗するので日差しを遮る小屋を作ろう

2.飲み水がないから海水から真水を作ろう

3.高熱を出して倒れた人をつきっきりで看病して熱を下げよう

という展開があるものです。

しかしそれらはすべて体温に関係があること。詳しくは以下の記事を参照。

要は、

Q1.強い日差しで水分と体力を消耗するので日差しを遮る小屋を作ろう

A1.日差しで体温が上がり汗をかくなら水を掛けて冷やせばいいのです。

飲むのではなく体に掛けるのだから海水でも構いません

体温が下がって強い日差しも平気になります。小屋はもちろん必要ですが。


Q2.飲み水がないから海水から真水を作ろう

A2.飲み水は必要ですが暑くて汗をかくから飲み水が大量に要る

のであって、体に水を掛けて体温を下げればあまり汗もかかず

飲み水も多くは要らなくなります。掛ける水は海水でOK


Q3.高熱を出して倒れた人をつきっきりで看病して熱を下げよう

A3.看病するにしても水が必要。普通は、熱を出すと

おでこに絞ったタオルなどをのせて頭の温度を下げますが、

それだけでは充分に頭の熱が取れません

おでこだけでなく、頭のてっぺん・左右・耳・後ろ側・顔も冷やすこと

水を掛けて頭を前後左右と上から冷やすことで、

完全に頭の熱を取ることが出来ます。水は海水でOK

なぜ普通おでこだけしか冷やさないのでしょうか?

おそらく髪が邪魔でタオルなどで冷やせないから。耳は謎です。

頭と耳を上・左右・後から冷やす発想そのものがなかったのでしょう。

詳しくは以下の記事を参照。

…ということで私がドラマにツッコみたいのは、

Q4.小屋の中も暑い

A4.水を掛けて体を冷やせばいい

でした。

水を掛けて体を冷やす

このやり方を知っていれば、暑い、飲み水がない、熱が出た等、

様々な事態に対処が可能です。

たとえ漂流して無人島で暮らすことになったとしても!!

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