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No.35 - キャリアに「不安」を抱える頃には、もう遅い。


こんにちは、安斎響市です。

先日、ある知人から相談を受けました。
日系大手企業の子会社で営業職を続けること、10年以上。30代半ばに差し掛かり、「今後のキャリアが不安で仕方がない」と。

彼は、もともと大手有名企業の親会社の文系総合職正社員で、言ってしまえば就活勝者のエリートに近いんですけど、なんと、入社早々に子会社に出向し、そのまま10年以上ずーーーっと子会社の現場の営業をやっているとのことでした。


その話を聞いて、私はちょっと思いました。


行動を起こすのが、やや遅いのではないか? …と。

「不安で仕方がない」と思った頃には、もう遅いのではないか? …と。



キャリアって、一生懸命仕事を頑張っていれば成功するわけではないです。会社に従って地道に努力を続ければ、その努力が自然と報われるわけではないです。残念ながら。

今日書きたいのは、いるべき時に・いるべき場所にいることの重要性についてです。


これは、目の前の担当業務をひたむきに頑張るよりも、遥かに重要なことです。

なぜかといえば、個人のキャリアなんて、タイミング環境でほとんど決まってしまうからです。努力とかスペックとか実績とか、そんなものは二の次、三の次です。最も大事なのは、タイミング環境。この3つです。

このうち、「運」は自分ではコントロールできないので、必然的に、細心の注意を払うべきは「タイミング」と「環境」、つまり、いるべき時に・いるべき場所にいることです。



そして…… 残酷ですが、

「不安で仕方がない」と思う頃には、もう遅いんです。

「こんなはずじゃなかった」と思う頃には、もう遅いんです。




自ら「今後のキャリアが不安で仕方がない」と言っていた、大企業の子会社勤務の知人は、アラサーの時期に、ある大きなミスを犯しています。

このミスが、彼の人生を苦しめることになります。これまでだけでなく、今後も、ずっと、ずっと。


何のミスをしたのかと言えば、

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