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日記_2018年5月5日(土)

東京レインボープライドに行ってきた。
いわゆるLGBTのお祭りで、GWあたりに渋谷あたりをパレードする催し、くらいの漠然とした認識だった。

東京に来て4年目、最初はなんとなく遠い世界に感じていたこのイベントも、毎年ニュースでの取り上げ方がどんどん大きくなっていっていくのを感じていたし、個人的に最近色々と行き詰まりを感じていたこともあって、なんか魔が差して、今年はあるブースのお手伝いみたいな形で5日だけ参加してみた。

パレード本番は6日だったけど、5日も代々木公園のメイン会場では本当にフェス、といった感じでたくさんの出店が出ていたりしてとても楽しかった。
自分は6日は用事があってパレードには行けなかったが、それでもたくさんの人でごった返す会場を目にして衝撃を受けた。

規模感の大きさ、人の多さを、この目で見られてよかった。
バッチリきめたドラァグクイーンや、同性で手をつないでいるカップル、木陰で並んで眠っているカップルなんかを普通に目撃して、ああ、「なんだ、みんな、いたんだ!」と実感できた。
二丁目のゲイバーで複数のゲイと会う、みたいなことともちょっと違う感じだった。
さんさんと照り付ける太陽のもと、わいわいリラックスした雰囲気と、圧倒的な人の多さから、安心感というか肯定感がハンパなかった。

自分はまだまだ人目が気になるので、カミングアウトしている友達やゲイの友達とふだん街で自分がゲイであることに関わる話をする時は、小声になったりまわりくどい言い回しをしたり、周囲に気をつかう。
でもレインボープライドの会場では、色々と気にせずしゃべれたことがすごくストレスフリーだった。

加えて衝撃的だったのは、子どもを連れた家族が多いように感じたこと。
多分普通に代々木公園に散歩に来たついでだけの人もいたんだろうけど、ベビーカーをひいた家族をたくさん見かけて、レインボーの旗を買っていたりして、勝手にLGBTだけの祭りだと固い頭で考えていた自分を発見した。
外国人の方もたくさんいたし、白杖を持っている方も見かけたし、あらゆる多様性を受け入れる器の大きな催しだったなあと思う。

こういうLGBTのイベントが素敵!最高!と熱狂する自分もいるし、一方でこんなにキラキラした「正解」にふさわしい自分かどうかはわからん、もうちょっと根暗なんですけど…とまぶしく感じて戸惑う自分もいて、2つの相対する感情があるっちゃ、ある。

でもやっぱり、批判的な視点で見る時にしても、実際に体験した上でどう考えるか、が大切かなと思う。体験もしないで文句ばかり言うのはダサいもんね。

阿波踊りの「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」というか、モーニング娘。の恋のダンスサイト(byつんく♂)の「そうよ青春はカーニバル 踊る人に見てる人 (同じ人なら踊ろぜワイヤイ!)」というか、傍観者より当事者の方が圧倒的に強いとあらためて思った。

だから実際に足を運んで、すごさを体感できてよかったな。

体感した上で思ったのは、なんかこう、恋がしたくなるイベントだった。

#cakesコンテスト #日記 #筆ペン #日常 #手書き #東京レインボープライド #TRP2018 #LGBT

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