「踊れない」ダンサーと「できない」子供たち パート7 ~コンテンポラリーダンスと発達障がいの狭間で~

この文章では今まで、私が出会ったダンスや、私が経験した海外での出来事、そして私自身の過去といった、私自身の話、心の中の話を中心に「普通」とは何か?を考えてきた。
今回はもう少し視野を広げて、世の中の事に目を向けてみようと思う。

世界は私たち自身を写しだす鏡だという。
ならばその鏡をのぞき込めば、また違った角度から、私達にとっての「普通」というものが見えてくるかもしれない。私達は、この世界という鏡に写る自分を自分と思い込み、美しくあらねばならない、キチンとしなければならないと、世界に自分を適合させることで気疲れして来たのではないだろうか?

しかし、もし世界が私達を写す鏡なら、実は私たちの行動次第で、鏡に写る世界は変えられる。
世界をもっと「生きやすく」するためのヒントは、その鏡の構造の中に、あるいはその鏡と私たちの間に、あるのかもしれない。

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