うるるさんのビジョン変更プロジェクトに、アドバイザーとして参加しました。
株式会社うるるさんのビジョン変更プロジェクトに、9stのアドバイザーとして参加させていただきました。
CCO(Chief Culture Officer)の小林さんのこのブログに、その全貌がまとまっています。
このブログにもありますが、私は変更後のビジョンが既に言語化されている状態から、それをあらゆるステイクホルダーに浸透させていくための取り組みを整理する領域をサポートさせていただきました。
取り組みを行う上で意識したこと
取り組みを行う上で意識したことは、理念・新しいビジョン・社会課題・事業戦略・人事戦略・カルチャーが全て整合し、関係性が明確であるように可視化することです。
私は普段、採用市場をメインターゲットとしたコーポレートブランディングのアドバイザリーを行なっているのですが、ストーリーをブラッシュアップする中でよく感じることが、当初クライアントさんから聞くストーリーは、最初から最後まで一貫しているようで、実はよくよく深ぼってみると一貫していなかったり、素朴な疑問に答えられないことが多いということです。
・その課題を解決するのになぜそういうビジョンなのか
・このビジョンを達成するためにその人事戦略やカルチャーでいいのか
・その人事戦略なのになぜそのカルチャーなのか
・その課題はそもそも解決する意義の大きい課題なのか
・企業理念とカルチャーが紐づいていないのではないか
・そのバリューを体現するエピソードがどのくらいあるのか
etc...
こういった、特に気にさえしなければ疑問すらわかないような、一見自明であるかのようなそもそも論について、あえて疑問の視点をもって捉え直していくことで、そのストーリーが真に一貫しているのか、自信を持って伝えられるほどに深く考えられた成果物なのかがわかってきます。
新しいビジョンと企業文化や戦略の整合性
とりわけビジョンを新しくする、ということは大きな変化をもたらすプロジェクトでもあり、当然それまで培ってきたものと整合性がとりづらくなりやすいです。
そこで、
・新しいビジョンである「労働力不足を解決し、人と企業を豊かに」することがなぜ必要なのか
・それは他の課題を解決するよりも重要で、意義深いことなのか、ワクワクすることなのか
・うるるにとって売上とは?時価総額とは?
・どういう市場を対象にするのか、どのタイミングでどういうスケールアップを目論むのか
・ビジョンを達成するためにどういう戦略があるのか、どういうステップを踏むのか、なぜそこに勝ち筋があるのか
・うるるのコアコンピタンスは何か、それは競合が一朝一夕では真似できないほどに強固なものなのか
・ビジョンを変えるのに合わせて、変えるべきカルチャーの要素はないのか、新しいビジョンを目指すために必要十分なカルチャーになっているのか
・理念とビジョンとカルチャーの関係性はどのように説明できるのか
etc…
こういった、社内の人にとっては一見当たり前のように思えるようなことやそもそも論のようなことを、一つずつ丁寧に、なるべく先入観を持たないようにしながらまるで禅問答のように繰り返していくことで、全ての関係がクリアになり、自信を持って説明できるようなストーリーを作ることができました。
アドバイザーという立場で入っていてこういう質問を繰り返しておいてなんですが、正直クライアントサイドからすると骨が折れる、本当に根気のいるプロセスだと思っており、それをスケジュールがタイトでありながら向き合い続けたうるるさんの胆力はすごいなと感じました。このプロジェクトに対する本気度が伝わりました。
このビジョン変更の背景や内容については、星社長がまとめているブログがあるので、もしよかったら一度読んでみていただけると嬉しいです。
新しいビジョンを実現するための事業戦略と人事戦略について、2つのブログでまとめています。
加えて、労働力不足問題に関するオープンファクトブックの連載も開始しています。そもそも労働力不足ってなに?どのくらい深刻なの?といった、一般的な知識が深まるブログになっています。
9stの取り組みについて
株式会社9stでは、通常は、採用市場におけるコーポレートブランディングのアドバイザリーとして、「9steps」というメソッドを用いて、4ヶ月のコンサルティングパッケージを提供しています。
・これから採用を加速させていきたい企業
・企業のステージが変わり採用課題が浮き彫りになった企業
・今後のスケールアップに備え今からストーリーを固めておきたい企業
など、さまざまなステージのクライアントさんに対して、サービスを提供しています。
現在のクライアントさんの内訳は以下の通りです。
上場→5社
非上場→15社
社員数
・5000人〜→2社
・500〜4999人→1社
・100〜499人→7社
・50〜99人→1社
・10〜49人→4社
・〜9人→5社
まだ1人の会社なので、全てのクライアントさんに対して、私の方で担当させていただきます。
採用ブランディングのコンサルティングだけでなく、最近ではうるるさんのようなビジョン変更に関連したアドバイザリーも増えてきました。また、採用体制の構築やオペレーションに関するアドバイザリーのご相談もいただくようになり、パッケージ以外のオーダーにもお応えできるようにしています。
採用に関するあらゆるご相談(担当者として実務を運用することを除く)に対応可能ですので、よろしければぜひ一度ご連絡ください!
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