いま、私の会社では、DXによって業務を変革すると言う命題が与えられ、皆で頭を捻っています。

私は製造業における事務屋ですから、各部署からDX予算の申請を受ける役割があります。
申請を聞く中で、DXに対する期待値には様々なものがあることに気づきます。

一番多いのは「マイナス●●人の削減効果」です。

確かに少なく無いお金を使うのですから、費用削減というわかりやすい効果がないと予算は獲得しにくいです。


しかしそのような目線だけだと、本来やるべき業務や人材育成に与える影響が見えず、背反が大きいと思っています。
RPAはそのリスクが高いと思っています。
先日noteに書かせていただきました。


どうしても、デジタルツールは人間の代わりになると思っている人が多いのですが、私はそれだけでは無い価値に拘りたいと思っています。

それは時間、場所に関係無く共有できる空間が出来ることです。

私がこのことを強く意識したのは海外子会社と仕事をしていた時でした。
全世界に数十の子会社がありましたから、情報を共有するのにも一苦労です。
各社に向けてメールで発信する。
アメリカから質問が来る。同じ質問が中国からもくる。
一つ一つこちらからメールで回答する。
変更あればまた世界中にメールを送り直し。

なんだこの仕事は?

そんな時にクラウドサービスに出会いました。
クラウド上で全世界とデータを共有。
質問あればチャットで議論。
もちろんそれは全世界から見えます。
あちこちから同じ質問が来ることは減りましたし、過去のやり取りもわかるので、言った言わないと言った不毛なやりとりも無くなりました。

別にデジタルツールが私の代わりに作業をしてくれたわけではありません。
ただ、空間を提供してくれただけです。
でも、それによって全てがオープンになり、スピードも質も上がりました。

DXの価値は色々あると思いますが、私がいま一番実感しているのは「時間と場所を超えた空間」が出来ること。

問題は、今まで使ったことのない人にはピンと来ないこと。
だから、私は小額で、簡単に作れるサブスクリプションサービスを活用しました。
反対されないレベルの予算で小さく始めて、景色を変える。

具体的にどのように構築していったか、今後ご紹介していきます。

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