DXで情報ヒエラルキーを壊したい。
私の会社ではいま業績が良くないこともあり、色々なところで業績回復に向けた議論がされています。
会社の規模がそれなりに大きいので、議論の範囲も数も広範囲に及びます。
一方で私の仕事は事業企画ですから、これらの議論の結果を計画に反映していかねばいけません。
よって、情報が必要になります。
ここで問題になるのが、これらの議論がかなり閉鎖的になされているということです。
上位職制が集まって議論して、あまり具体的ではない結論を出していく。我々はそれを具体化したり数値化する必要があるわけですが、とにかく情報が出てこない。
私の上司はどうやら色々なところに顔を出している様なのですが、スケジュールを見てもシークレットになっていて、今何をしているかわからない。
そして勿論なにが議論されてるかも自ら情報展開してくれることはない。
そしてこの上司と一緒に関係部署との打ち合わせに出るとどうなるか。
自分が知ってる情報を得意げに話して関係部署にマウントを取りに行きます。
「役員はこう言っている」
「いま他のところでこの様な議論がされているから、その提案はダメだ」
「その話は私が他の部署に既に指示済みですからあなたはやらなくていいです」
など、常に自分が一番情報を持っている様にして周りをコントロールしようとします。
私たち部下に対しても同じです。
指示を受けたことに対して検討して報告すると、
「その話はもう俺が役員に話しておいたから」
「それは既に俺が出た打ち合わせで結論出てるから」
「俺の持っている最新の情報と違うな」
など、「先に言ってくれれば無駄な仕事しなくてよかったのに」と思ってしまいます。
他部署だってその情報を知っていれば、論点を絞って打ち合わせの時間も短くできたはず。
でも、上司は情報を集めて、周りより常に自分を優位に置こうとしています。
それを持って「僕は役員の右腕だ」と言っています。
お分かりかと思いますが、会社の資産であるリソースが無駄無くアウトプットを出していくのが理想的にも関わらず、それを阻害しています。
情報の共有が人為的にコントロールされる状況はリスクがあると感じます。
私はDXがそのリスクを低減することになると思っています。
ただし、危険なのは「限られた領域だけDX化して、かえって情報をコントロールされること」です。私の上司はDX化に関する予算承認も自分でコントロールしようとしているので、非常に危険です。
やるなら徹底的に。それが重要です。見えないところでDXを進めない。
それによって、全員が情報を持つのが当たり前になります。
勝負はそこからです。情報を持ってから、本当の自分の付加価値が試されます。情報量だけのヒエラルキーは早く壊して、しっかり判断する仕事をしていきたいと思っています。
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