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#聞いたよ20歳 vol.57 suuさんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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57.二十歳、デリヘル嬢になった


こんなにも「性」について真摯に向き合う同世代、なかなかいないです。夜のお仕事について、ごまかしのない綺麗な言葉でsuuさんは綴られています。

suuさんの言葉のセンスもすごく好きです。暗闇の中を懸命に駆け抜ける姿がカッコ良くて、たとえるなら晴れた夜空に輝く流れ星です。

suuさんの過去記事も、ぜひ遡ってほしいです。いろんな方に。プロフェッショナルという責任を持って仕事をする意味を考えさせられます。



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二十歳のわたしは、とにかく飲みまくっていた。友達と居酒屋で飲み、帰って缶ものを飲み、barに行って一人で飲んでみたりもした。

私はsuuさんのような、ロックで自我を生きる人が好きなんです。

私はというと、昔からすごく変なところで真面目で、ネガティブなんです。だからロックとかパンクを聴いたり、そう歌うバンドマンに惹かれるんだと思っているのですが、そんな自我が強めな友達も結構います。

惹かれるんです。人間味がある人に。suuさんもそんな私の惹かれる人の中の、貴重なひとりです。

飲みの場って、アルコールの力もあってすごく物事がシンプルになる。可愛い子はもてはやされ、仕事の愚痴は本音を帯び、感情の振り幅が大きくなる。

この一節、とても好きです。

繰り返しになりますがsuuさんの言葉のセンスが好きです。私には書けない言葉と、suuさんのバックグラウンドの強さが滲み出ていて敵わないです。

だから余計にどこでその文章力を手に入れたのかが気になりました。本のレビューも書かれていないし、ライター職でもなさそうだし…。

2020年に入ってからnoteを書かれたみたいですが、そんな感じがまったく現れていないです。ベテラン感。



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わたしは実家暮らしだったので、朝、仕事終わりに家に帰って母が作った晩ご飯にラップをかけて置いておいてくれたのをみたときには、涙が出てきた。

切なさこもる描写を所々挟んでいて、こころがきゅうっとなります。そんな中でもsuuさんは夜へと駆けていき、粛々と仕事を行う。

だからこそsuuさんの意思が輝くのです。

知ったら泣くよ、とお客さんに言われたこともある。でもわたしは、わたしの意思でそこにいる。そして、他の女の子たちも。お金にまつわる理由はあれど、ほとんどの子が、自分の意思で、そこにいる。

テキトーに就活して入った会社で「めんどくせーなあ」とをだらだら愚痴る人がたまにいますが、どちらが「プロ」としての責任感があるでしょうか。

私はどんな世界でも、プロ意識と責任感を持っている人が好きなのです。



もう逢うことは二度とないと思うけれど、二十歳のわたしは世界への不器用な足掻きそのものだった。爆発しそうな若い力とまだ抜けきらない幼さが作り上げた一年は、今のわたしを構成する大切なピースの一つとなっているから。



自分の知らない世界を知るには、豊かな想像力が要ります。

知識を得るには体験がいちばん身に染みますが、風俗街って簡単に行く場所でもありませんし、簡単になれる場所でもありません。私は私の意思で行くことはありませんが、だからと言って知らないフリや偏見を持つことはダサいです。

私に想像力はあるか。問われたら疑問です。

そう思っている私だからこそ、suuさんのnoteに出会えて嬉しいです。suuさんの発信には、響くものが多いです。

suuさんの生き様、向き合い方、それらに多く感動した事実をどうかやさしく受け取ってくれたら嬉しいです。



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