21歳社会人が、学割について考えてみた

2017年に高校を卒業して、私の学校生活が終了しました。4月から正社員として働き始めて数ヶ月経ったある日。

外へ出かけるたびに「学割」という文字が目に入ってきます。

19歳だけど割引が効かないんだなぁ。まあ仕方ないなと開き直るも、学割って何のためにあるのだろうと葛藤する自分がいたのです。

通っていた高校のクラスメイトの進路は、進学と就職する人が半々ほど。就職した友達と再会しても「学割」についての話題は上がらないので、みなそこまで気にしてないのかな、あえて出さないのかな。

それとも私はケチなのか！？嗚呼ケチで結構ですよ…と謎のモヤモヤが残っている中、先日タイムラインにこちらの記事が流れてきました。

フリーランスの店舗デザイナーでありながら、吉祥寺にお店を構えてオーナーもされているヤマシタさんの記事。

20代の頃に受けた恩恵を次世代へ返したいという思いから、学割でサービスを提供すべきか。しかし、本来の価格を払わずに手に入れることに価値はあるのか。どういった学割システムがフェアなのか？といった内容が書かれています。

自己満足な自己犠牲の安売りは、同業他社への営業妨害にしかならず、結局はフリーライダー的な体験をさせて若者の自立心まで奪うだけなんじゃないか？

ものすごいスピードで頷いてしまいました。若者の自立心まで奪ってしまうこと、大いに共感します。

現役学生が周りに多い21歳のきゆかも、改めて学割について考えてみることにしました。

なぜ「大学生」と「一般」で分けるのか

一番疑問に思う学割です。「大学生700円」「一般1000円」みたいな。ここをなぜ分けるのか・・・！？！？

よく見るのは美術館などで行われる企画展でしょうか。

20代後半からはあまり疑問に思わないでしょうが、一般料金を払わないといけない19歳にとって、「学生ですか？」と聞かれるたびに心がモヤモヤしていたんです。

大学生はお金がないから？
うーーん、実家暮らしでバイトしてわんさか稼ぐ19歳もいます。19歳で上京したり、一人暮らし車持ちの新卒19歳もいます。

大学生は勉強する立場だから？
うーーん、むしろ社会人になってからの方が勉強だらけなのに。

例えば、友達に「出欠名簿に名前を書いておいて」と頼んで講義をサボる19歳と、朝から晩までしこたま働く19歳。極端な例ですが、なぜ前者の方が安い料金でサービスを受けられるのか。

でも、授業終わりにバイトとサークルに励む19歳や、ミスを繰り返して上司に怒られる19歳もいます。いろんな19歳がいるのにも関わらず、なぜ学生という理由で料金を下げるのだろう。

それはフェアじゃなくて甘えだし、若者の自立心を奪っているように見えてしまいます。

学割という制度は、いったい何を育てているのだろう。

だけど学割で助けられた人もいるって信じています。卓抜な才能を持った19歳なんてたくさんいます。だからこそ自分に甘い大学生を見ると、やるせない気持ちになってしまいます。

ターゲットの絞った学割を

せめてU25といった年齢割だと納得できるんですけど、もっと絞ってみてもいいんじゃないか？とも思います。ヤマシタさんと同じく、飲食店を例として考えてみました。

20歳割
成人式があったりお酒とタバコが合法になったり、ハタチは特別感ある年齢ですよね。
「ハタチになったら飲んで欲しいお酒」をお客さんが投票して、ランクインしたお酒をハタチ限定の人に割引価格で販売。割引の負担額は、投票したお客さんというのはどうでしょう？ヤマシタさんの記事でいうパトロン制。

ハタチのお酒なんてチューハイで満足してますから、お酒の知識はほぼ皆無です。「大人が選んでランクインしたお酒」「ハタチ限定割引」で惹かれるはずですし、お酒の幅も広がりそう！

資格割
資格取得を目指す人は、若者に限らず多いですよね。
資格が取れたら好きなドリンクを頼めるなどお店側が応援しつつ、資格取得を目指す人のやる気アップにつながりそうな気がします。

資格だけにとどまらず、学校課題、プロジェクト、起業・・・？とにかく何かを目指して頑張っている若者が、お店側にアピールできる仕組みを作って達成したらご褒美で割引くみたいな。

留学割
資格割の逆パターンで、留学などこれから何かに取り組む人に向けて、先に応援する割引。本質は資格割と変わらず、お店側が応援しつつ本人のやる気アップにつながりそうな！

このように、思いが葛藤するからこそ、来て欲しい学生を明確にする割引は効果ありそうな気がしませんか？

大事なのは自立心

「地黒で腹黒な毒舌家ですが好物は糖分です」とプロフィールに書かれていますが（笑）、厳しい言葉混じりの投稿もありながら、オススメのnoteクリエーターを表彰して1000円サポートされるくらい、ヤマシタさんはnote愛とクリエイター愛に溢れる方だ…といつも尊敬の念を抱いております。。。！

無名クリエイターや若者に対してスポットライトを照らし、背中を押してくださる反面、能動的に動く力を私たちは持っているのか、なんて考えることもあります。

お金のはなしは、いつだってややこしい。

だけど私は、未来の自分のためになるお金の使い方をしたいです。

稼いだお金で少し高い物を買ったり、いいお酒を飲んだり、遠くへ出かけて視野を広げたりなど、浪費じゃなくて投資を心掛けて、自立心を育んでいきます。

学割ってむずかしいです！笑
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