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誰かのために可愛くなるより、「自分のため」にラクでいたい


ずいぶんと前から美容コンプレックスになってしまった。

朝は洗顔諸々をして、日焼け止めを塗って眉毛を描いてリップを塗って終わり。マスカラが切れてしまったけど買いに行くのがとっても億劫。

毎日早起きして、身が引き締まる思いでメイクをやったりしない。

世の女性は、メイクを「しっかり」するのが当たり前なのだろうか。「しっかり」の境界線が曖昧だが、私は「しっかり」メイクをしている領域にきっと達していない。

こんなことを言っていると、昔からメイクをしない人だと思われそうだが、元々は私も美容好きだった。

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メイクにハマったのは中学に入学したばかりの頃だろうか。

「ピチレモン」という女子中学生〜女子高生をターゲットにしたファッション雑誌を読んでいたからだ。

同世代のモデルたちが、メイクをしたり可愛いファッションを着こなしたり、「あなたも可愛くなりませんか?」と投げかけられたレイアウトがびっしり詰まっていた。

それらはとても眩しくて、全員が同世代なのが信じられなくて、自分も真似して「可愛くなりたい」と決意した。

この頃から美容に目覚めるのは、同世代にしては早い方だと思う。意外にも周りはファッション雑誌を読んでいる人は少なかった。

だからこそ自分は周りより可愛くなれると思っていた。基礎化粧品を買い揃え、メイクを覚えて、大阪に行けば雑誌に載っていたブランドに駆け込み、可愛いモデルのような風格を目指していた。

ときには無理やり二重幅にしたり、不細工にしか付けられないつけまつげを貼ったり、スクワットの回数を記録していたのに挫折したり、いろんな山々を乗り越えてきた。

けれど、美容に敏感な学生時代を終えて気づいたのは「負担」だった。おかげて肌が弱くなり、自分に合うファッションがよくわからなくなり、余計な道具が揃ってしまっただけだった。

美容の情報をうまく吸収できなくて、今思うと後悔がたくさん残っている。

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世の美容に敏感な女性は、本当に偉い。偉いです。エステやジムに通っている人、脱毛や美容院やネイルにも通っている人、メイクやファッションにこだわっている人。

誰かに見られているという意識を持ち、「よし、今日からも頑張るぞ」と自分の身を引き締めるために美容は大きな存在だと思う。

そうして自分磨きを欠かせない人は、きっと「内側」まで輝くはずだ。

けれど私は、自分磨きをすればするほど、身体と精神への負担が大きくなることを知った。

自分磨きをたくさんしてきたからこそ、いろんなことを辞めてみた。

毎日のメイクは日焼け止めと眉毛とリップくらいでいい。最近の休日もそんな感じ。たまにガッツリくらいで。

ファッションも、Tシャツとワイドパンツくらいしか着ておらず、極力シンプルにしている。ピアスも開けてない。

脱毛も今は行っていない。美容院は切りたいときに切りに行く。髪の毛の手入れを減らすために今は全く染めていない(けどインナー入れたいからまた染めに行こうかな)。

食事はあまりこだわっていない。食べたいものを食べる。運動はあまりしてないけど、なるべく歩いて移動するように心がけている。


ここでひとつお伝えしたいことは、私は美容を嫌ってはいないし、美容に敏感な人も嫌っていない。

ファッション雑誌を読んでいる時間は好きなので、今でもたまに購読している。デパコスも欲しくなってよく見ている。欲しい服も靴もどんどん出てくる。「美」を追求することは実に楽しいことだ。

けれど、女性がみな綺麗にこだわることはないと思っているし、美を追求することに疲れた人もいるんだよってことも知ってほしくて、このnoteを書いている。

女性はメイクをするのが当たり前だ、体重は軽い方がいい、綺麗な格好でいろ、そんな声が結構届く。美を追求するまでの行為はもちろん、「綺麗でいろ」という「世間の目」にも私はどっと疲れてしまう。


私は、誰かのために可愛くなるより、「自分のため」にラクでいたい。ラクなスタイルで日々を過ごすほうが自分に合っている気がする。

女性の幸せは、綺麗であることなのか。「綺麗」の期待値がものすごく上がっていないだろうか。どこを目指せば「綺麗」になれるのか。


今の私の幸せは、「綺麗」ではない。「美容」ではない。ライブや旅行に行って経験を買ったり、作業用のガジェットやインテリアを揃えて作業効率を上げることだ。

「私は」なるべくこちらに自己投資して、とても満足している。

「あなた」の幸せはなんですか。その幸せにきちんと投資できていますか。




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