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#聞いたよ20歳 vol.28 sivさんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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28.かつて20歳だった私より


sivさんは作品の前半に20歳だった頃の出来事のはなし、後半に20歳でハマった本のはなしを書かれています。


20歳の頃。とにかくバカでした、私。

情報量がすごいです。山あり谷ありの「20歳らしい」人生で、とても輝かしいと私は思いました。

そう考えると、私なんかドラマのない20歳を送ったなあと後悔しています(笑)。

日常を淡々と過ごし、恋愛も友情も仕事もそれなりに順調で、過度なストレスも特になく終わった感じでした。本当に印象の弱い(笑)。

しあわせと言ったらそうなのかもしれません。でも長期的な目で見たらどうなのでしょう?

波の激しい20代を過ごされたsivさんの心強さは、きっと今日までつながっているはずです。

遠回りしたり、引き返したり。
それでも多分、前には進んでいくんだと思う。生きていたら。生きていれば。

かと言って青春を過ごせる大学生にはもうなれないので、私は私なりに、自分からドラマを作っていく努力をしていきますね。



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ほんとはね。
20歳の頃に、読んですっごくハマった小説のレビューを書くつもりだったの。
手元に持っていなかったから、アマゾンで買いなおしたのに。

後半に、「阿寒に果つ」を紹介されました。ちょうど小説が読みたいなあと思っていたので嬉しかったです。買って読了しました。


17歳のヒロインが、雪の阿寒湖で自殺をするまでの華麗な青春小説です。

ですが末にある解説によると、「青春小説でもあれば、自伝小説でもあり、芸術家小説でもあれば恋愛小説でもあり、しかしそのいずれでもないような不思議な小説」と記されています。

作者独自の「不思議な小説」であり、また「作者自身の過ぎ去った青春への鎮魂歌」とも記されているのです。

私はこの本を、東北旅行の際に持って行きました。飛行機の中で読む北国の物語はよりいっそう感情深かったです。

若くして「死」へと駆け出す少女の生き様が、よくも悪くも美しいと感じました。

人間なら誰しも、どうやって生きるか決めることができますが、どうやって死ぬかはあまり気にすることはないと思います。少なくとも私は。

でも。20代でこの物語に出会えて嬉しかったです。ヒロインのような「死」に向かうことは難しいけど、若く生きる意味はなんだろうかと思い巡るいい機会になりました。

作者の長い長い旅を眺めているような儚さもあったけど、すばらしい物語でした。

sivさんのように、何年後かに再読したいです。引っ越ししても持っていきたいし、どうか近くにこの物語をしまっておきたいです。



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