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#聞いたよ20歳 vol.69 池松潤さんへ


聞いてよ20歳!


20歳に伝えたい文章を1000字以上で投稿するコンテスト。応募作品に対しての感想を投稿する、それが聞いたよ20歳!です。



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69.肩にあごを乗せて寂しいよと呟いたとき、柔らかい風が追い越していった。


いやあ。池松さんの若かりし頃の、胸がきゅうっとなるお話を聞けるなんて。

少ししょっぱい潮風と、心を整えるにはじゅうぶんな波の音量。長ぁくのびる2つの薄い影、遠い彼方を見とどける、2人の背中。

目を閉じると、うっすら情景が思い浮かびました。人通りがまばらな小さな映画館で、ロマンチックな短編物語を見ているようでした。


はちゃめちゃに青春してるじゃないですか。私が「乾杯!!」と言いたくなりました。我ながらにいい企画を立ち上げたなあ。なんて思います。

あ、もしよろしければココで乾杯しましょうか。楽しみでございます。池松さんが参加してくださると願って……


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おや?

ゲスト枠に、なんだか見覚えのあるセリフが……(゚∀゚)?



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「今頃どこに居るんだろうねぇ。まったく。元気ならいいんだけどねぇ」とか言われて、ついでに「なんだかメチャクチャだけど、アレだね。なんか居ないと寂しいねぇ」って言われたら、最高な人生だ。最高な気分であちら側へいけるだろうなって思っている。マジで。

シビれました。

誰でも言えるモットーじゃありません、池松さんだからこそ堂々と言えることですよね。とても好きな一節です。

最高の人生とはなんですか?って問われて、堂々と答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。最高な気分であちら側へいくために、ココで何を残すかなんて、考えたことありますか。

考えるだけで、人生の豊かさが圧倒的に違うんだろうなあ。



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或る日、デスクに「宛先のない手紙が届いた」

白い封筒は、何枚も積み重なったビジネスレターの下に、ひっそりと潜んでいた。

高校生の頃から6年ほど付き合ってた彼女からのお手紙が届いたそうです。そのお手紙を思い出しながら、池松さんの青春の海辺が映り、回想していきます。

砂浜をゆっくり歩くように映る池松さんの物語が、本当に美しいんです。池松さん、海を眺めながら、砂浜に涙を滲ませながら、この作品を書き上げましたか?と、問いたいくらい。

いつものごとく(いつものごとく?w)、Wi-Fiを探しながら、大好きなお酒をガブッと飲んで、前のめりで勢いよくダダダーっと書いたのでしょうか。いや今回は、ゆっくりとお酒を嗜み、どこか遠くを見つめながら書き上げたのかもしれませんね。


でもね。だんだんワカッテキタ事がある。20歳の頃のあの日に一緒だったあなたが一番ぴったりだったんだろうなって。あのまま付き合って結婚していたらってね。だってさ。人生に”モシ”はないけど、もっと平凡で幸せな人生だったかもしれないじゃないですか。そんなワケないんだけどね。

好きすぎて。この部分がもう好きすぎて。

好きという表現は乱暴ですが、何度も読み返したくなる部分です。このラスサビに池松さんの「全部」が込められている気がしました。


後悔を数え終わるときに、人は強くなります。

何度も数えて、自分にかける言葉を探しても、やっぱ悔いが残るんだと落ち込む。それでも時計の針は進み、陽は動いていきます。ゆっくりと、ゆっくりと心を整えたときに、人は前を向くことができます。

池松さんの作品を読んで私も、より強くなりたいと思いました。


また、どこかで会ったら、その時は二人ともシワシワのお爺ちゃんと、お婆ちゃんかもしれないけど、きっとあの海を眺めた時のように、肩にあごを乗せてほしいよ。きっと柔らかい風がふたりを包んでくれるから。

あなたを好きになってよかった。今でもぜんぶ大事にしています。


池松さんに出会えて嬉しいです。長生きしてください。カンパーイ!!



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