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研修講師が教えるCCNA試験勉強法① 〜私の失敗談〜

どうもこんにちは!株式会社UZUZ(ウズウズ)という会社でインフラエンジニア研修の講師をしているカワイです。

今回から数回にわたって新CCNA試験(200-301)に合格するためのノウハウなどを書いていこうと思います。今回は僕のCCNA受験の失敗談です。全体を通して「お前、事前にもっとちゃんと調べろよ…」という行動をしていますが、僕と同じように、右も左も分からない状態で勉強を始めてしまっている人の参考になればと思い、そのまま記しています。

今回は失敗談ですので、具体的な勉強方法の記載はありません。まだ一度もCCNA試験を受けたことがない人は、ぜひ読んで1つの教訓にしてください。CCNA試験に失敗したことがある人は、「みんなそうだよね~」みたいな感じで共感してもらえればと思います。CCNA試験に1発で受かった人は、すごい。読まんでよし!(笑)

CCNAの勉強を始めるまで

僕は、今でこそインフラエンジニアの講師をしていますが、もともとエンジニアだったわけではありません。前は中学校や高校で社会の先生をやっていました。歴代の内閣総理大臣も全員ちゃんと言えます。そのころはネットワークの知識などあるはずもなく、おっちゃん先生が「プリンタがつながらんのかぁ~ならIPアドレスの設定変えてみるかぁ~」と言っているのをへぇ~と見ているだけでした。

それから紆余曲折あって、公務員を辞め、CCNAの勉強をはじめることになったのですが、正直勉強することには自信があったので「ま、一発で受かるでしょ!」と甘く見ていました。そんな僕の失敗談です。ちなみに、旧試験のCCNA Routing and Switching(v3.0)の時の話です。

費用はかけたくない!ググればいけるでしょ!

CCNAの参考書って4~5千円するんですよね。ケチって買いませんでした。というのも、勉強法を調べたところ、Ping-tという学習サイトが良さそうだということが分かり、実際に使ってみるとかなり解説が充実していたからです。「ここの解説読みながら進めればいっか」という感じでした。

課金したのは問題演習をするためのPing-t2ヶ月分だけです。「語句を暗記すればいけるでしょ!」「ACLを『アクル』だけで覚えるからダメなんだよ。アクセスコントロールリストで意味を抑えなきゃ!」こんな感じで勉強を進めていましたね。なので、Ping-tで出てきた語句はすべて、略称だけでなく英語の意味まで調べて覚えていました。これでいけると思っていたんです…

余談ですが⇒
なぜ僕が「語句だけ覚えていれば受かるでしょ」と思っていたかという小話。皆さん、昔社会の授業でNAFTA(ナフタ)とかWTO(ダブリューティーオー)とか覚えましたよね?語句と内容をどうやって覚えてました?僕が教えていた時も多くの学生が「え~っとナフタは…」みたいな感じで覚えようとしていました。いやいや、英語の意味を考えたら覚える必要ないよね。「North American Free Trade Agreement:北・米・自由・貿易・協定」そのままだよ!となっていたわけです。

⇒話は戻ります
そんな感じで「とりあえず英語の意味で覚えればどんな内容か分かるんだから、楽勝やん!」と思っていたわけです。で、2か月間ひたすらPing-tを解いて、語句とその英語の意味を覚えて試験に備えました。

今思えば、サブネット計算やルーティング※1 はあやふやなまま進めていましたね。それ以外の学習項目では語句の丸暗記戦法で8割くらいの正答率はありました。

※1 CCNA試験においてとても重要で配点も多い学習項目です。しかも試験対策の初期に学習する内容で、全体の基礎にあたる項目です。

試験2日前に…

そして試験の2日前に気が付いてしまうんですね。受験の時の持ち物を確認している時でした。

「え、コマンド入力する問題なんか出るの⁉」※2

Ping-tでshowコマンドの読み取りなどはやっていたのですが、この段階
・ルータへのログイン方法も知らない
・特権モード?名前は聞いたことあるな~
・アクセスリストの作成?できるわけない(笑)
という感じでした。もう、マジで本当に語句の丸暗記しかしていなかったのです!

※2 新試験200-301ではコマンドを入力する問題は出題されません。

それから、コマンドの丸暗記を始めたんですが、まぁ~意味ないですよね(笑)実際に設定したことないんだから、コマンドの構文を丸暗記したところで何の役にも立たない。ルータへの設定作業は試験の時に初めて取り組みました。そんなこんなで受験料約4万円をCiscoさんに寄付する形で、僕の初回受験は終わりました…

何とかの遠吠えですが、点数は確か810点くらいで、あと20~30点くらい取れていれば合格でした。しかし、それだけの点数を取るためにはコマンド問題は解けないと無理だな~という感触でした。

反省点

語句の元になっている英語はできるだけ覚えたほうが良いですが、すべて覚える必要はないと思います。英語まで覚えたほうが良い語句は、別の機会にまとめます。参考書を使って体系的に学習を進めたほうが良い。シミュレータでコマンド練習したほうが良い。

これ、全部当たり前のことですけどねっ!!(笑)

2ヶ月の間、間違った努力を続けて、最終的に受験料の4万円を寄付しただけという…○l ̄L 4万円の勉強代にしては得るものが少なかったですね。

後日、参考書を買って1章から読みましたが、参考書ってすごいですね!技術の体系が良く分かる!(当たり前!)

そんなこんなですが、今ではCCNA合格コースや企業研修で人様に教える側に立っています。研修生がつまづくポイントも、昔の僕とだいたい一緒です。次回以降の記事では、完全未経験の人がどうやって勉強を進めていけば良いのかを具体的に書きたいと思います。「参考書を読め!」ではなくて、どの項目をどんな順番で勉強していけばいいのか、時間をかけて勉強すべきところはどこなのか?というようなことを書いていく予定です。

~ おとくなけいじばん ~

YouTube「UZUZ就活チャンネル」にてCCNAの講座を公開しています。ネットワーク基礎の項目はここで全て学習することができます。参考書が難解で学習が進んでいない人はチェックしてみてください。ここの解説者は僕じゃなくて、弊社エンジニアの菊繁先生です!知識ゼロから視聴しても大丈夫です!!

ちなみに僕は、ルーティング以降の項目を担当しています。こちらはネットワーク基礎の知識があることが前提になりますので、また後でお会いしましょう(^^)

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