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田んぼ道

久しぶりのnoteでの投稿です。
あっという間に2022年になりました。
今年もよろしくお願いいたします🎍

さて、年末年始は実家のある愛媛県西条市へ帰省していました。
今でこそ近くにお店も増えて便利になったこの街ですが、僕が子供のころは全くそんなことはない田舎町でした。

一番盛り上がるのは年に一度のお祭り
この時は各地域のだんじりを地元の皆さんが担いで、何日も街を歩きます。
子供も大人も一緒になって夜通しお祭りを楽しむ地元愛にあふれた素晴らしいイベントなのですが、
それが終わるとまたいつもの静かな街に戻ります。
この時の地元の皆さんの祭りロスがすごくて、みんなしばらく元気がないほどです。

僕は転校生で小学5年生の時に西条に引っ越してきました。
なので、西条祭りのこともよく知らなかったし、割と人見知りだった当時はこのお祭りのムードにもなかなか馴染めず。
みんなが祭りのことを楽しそうに話している会話の中にも入れず、当然お祭りロスのようなものもなく。
何年かは行っていたのですが、とうとう僕は年に一度のお祭りにも行かなくなってしまいました。

で、当時の僕の楽しみは何かというと
「お小遣いをためて自分の好きなアーティストたちのCDを買うこと」
この写真にある田んぼ道をまっすぐ行った先にある明屋書店 
ここにCDコーナーがあって、もうそこに行くのが楽しみで楽しみで。
お金が無いけどCD棚の新作のアルバムを見て
「良いなぁ、どんな曲が入ってるのかなぁ」
とワクワクして帰る。。そんな日々でした。
なので、この
「田んぼ道を通るとき」
が僕が子供のころで一番幸せで、いきいきしていた瞬間だったと思います。

カメラを片手に実家の周りを散歩していて、この田んぼ道の近くを偶然通りがかり
行ってみました、何十年かぶりに。

建物も増えてきた地元の街並み。だけど、ここはあの頃のままでした。

お小遣い片手に自転車で駆け抜けていく自分がフラッシュバックしていきます。
まるでタイムスリップしたかのように、あの頃の記憶は鮮明に残っていました。

「ああ、あの時CD買ったなぁ。
ストーンズのCD。アコースティックアルバムでね
かっこよかったんだ
そうそう Like A Rolling Stone が聴きたくて」

久しぶりに歩いたこの田んぼみち
何十年も経って、色々なことが変わってしまったけれど
僕の中で変わらないことがあるとすれば

楽しみに向かって走り続けていること

それはあの頃と変わらず。

KYAS


ミュージシャンのかたわら15年間講師としても活動しています。 ウクレレやギターのことを中心に記事を書いてます。