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人生の紅葉

音楽を聴きながら書いたので
流しながらお読み頂ければ幸いです。

最近待ったなしで
頭頂部の薄毛がヤバく

わりと左右はこんもりしているとき
アニメ的には様々な人はいるけど
その職業は老獪な博士っぽい

そういう禿げ方

検索したつもりも調べたつもりもないのに
YouTubeではなぜか
頭髪に悩む人かお金がない人向けの
コマースが多いとき

日本は再びアメリカに敗れたのだろうか

戦後の焼野原から日本は
高度成長期を迎えたが

俺の頭頂部の焼野原は
もはや成長の可能性はなく
年齢もあいまって人生は紅葉を迎えている

若葉マークはいいけど
シルバーマークっの色合いって
彩色を欠きすぎではないか?と
思う事は確かにあった

こうなってくる時そうしようと
俺には1つ決めている覚悟がある

それはつくば山にいったもう10年前
季節的には今より数か月先だが

紅葉が奇麗で

都会育ちだからこそ
田舎から出てきた人を
凄く羨ましく思う事は多い

人数もまばらで
ゴンドラの中は立ち見は出ない程度に
混んでない平日

素敵なご夫妻が一緒に乗り合わせた
俺は後の方に並んだので下り方向に対して
真ん中の位置になる

下り側に旦那さん、窓側に
奥さんが座る

旦那さんは奥さんに見晴らしの良い
景色の方にエスコートしていた

素敵だな
それはまぎれもなく俺からのリスペクト

そうこうしているうちに
ロープウェイは早くも結構な角度がつく

ほら、見てあなた、紅葉が奇麗よ
本当だ、奇麗だね。

そんなベタな会話をしている
ただ、俺かれすれば下り側に座る
旦那さんの頭に視線がいくとき

そこにはもう一つの紅葉があった
思わず二度見してしまう

それは、コンビニエンスストアというものを
皆さんはご存じだろうか?
商品を手にもってレジ出すとき

ピッと何か縦に縞模様な黒線を
読み込んでいる。

そんな髪型がそこにはあった
恰幅の良い旦那さんで眉毛は太く
教頭ではなく明らかに校長の風格だ

様々ある選択肢の中から
明らかに解るのに
何故、あえて引き延ばす作戦を選ぶのか

隣に座る奥様に相談はしたのだろうか?
「わしは、バーコードにしたい」と
その時、奥様は洗濯物を落とし
頬を涙が伝わったのだろうか

恐らくはあんまり考えのないことだろう

1つ確かなことは段階の世代が
戦後の日本をつくったということだ
職員室では校長と教頭は
互いのバーコードを認め合うとき

それは戦友なのだろう
男たちの大和がそこにある。

10年前の俺はそんな心配はなかったから
その感覚は全くわからなかったが
今、俺も鏡を見れば
close your eyesを歌いたい

ウィッグとか植毛とか増毛とか
効果のある生え薬だとか
あるいは坊主にする手段もあるが

俺はもう決めている。
バーコードにしようと

何かいいたそうな若者がいたら
目を見開き威風堂々とガン見してやろう

どうせの人生ならば
あえて茨の道を歩みたい時はある

そう。それは一言で伝えるなら
「自棄」

人は自らを焼きつくし
生命を輝かせる生き物だ

ただ、俺の頭頂部はもう少しで
焼き尽くされるのであった

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