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お弁当

音楽を聴きながら書いたので
流しながらお読み頂ければ幸いです。

先日実家に帰った時に
母親がだいぶ足腰を悪くしていて

それなのに
帰ったら、このおかず食べるか?と
これでもかとおかずがでてくるんだよ

涙脆くなっているのか
目頭が熱くなってしまった

もう俺も母親もいい歳で
一昨年の暮に祖母が亡くなって
母は肩の荷が降りた感覚は
どこかにあるのかもしれない

自分だって、あと10年か20年か
そう思うけど不意に寂しくなった

俺の頃にキャラ弁なんかなかったけど
それでも醤油の染みたのり弁に
ミートボールがあふれんばかりに
詰めてあったときに

恐らくどんな料理をたべても
この味に勝てる事はない

そこにある当たり前が
当たり前すぎて
有難いを忘れる事も多く

それにいつも有難いを
意識してたら疲れてしまうからね
感謝をして生きようなんて
崇高なことを語る気はない

お弁当の写真を見るのは好き
20年前にYahoo!ブログで
ネタ記事を書いていて
いい線行ったことがあるけど
結局自費出版の営業に踊らされた
バカくさくなり辞めた

その時に勝手にライバルしていた
アカウントがある。
キャラ弁を掲載するブログだった

お子さんを想い毎日楽しそうに
創られていることが綴られている
勝てるわけないなと思ったよ

去年の9月に死んでも
おかしくない事故にあい
それきっかけで残りのライフを考えて

20年を超えて今
もう一度本気でSNSを初めた

誰かが誰かのために作ったお弁当
その時は当たり前に埋もれて
感謝の言葉はもらえないかもしれないけど

何気ない日常の先に
深い愛を知るときがくる

そうやって誰かから受けた愛情は
誰かに受け継がれていく

俺がもっているもので誰かが
笑顔になってくれるなら嬉しいと思う

細やかなお弁当
お弁当の写真見るのが好きなんだよ

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