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経営者の外見で売上が変わる?

うちの社長は、全く外見に無頓着だ。
よく雑誌者から対談掲載の誘いがくる。要は広告が主目的のため、こちら側が料金を支払うのだが、今回は売り上げダウンの回復と会社PRの目的で広告掲載の誘いにのることにした。掲載の内容次第で当社の売り上げが左右される重要な意味を持っている。
そのため、社長の第一印象はかなり重要だと私は思っているのだが、社長にはそれが、なかなか伝わらず、困っている。

社長の考えだと、人間は中身が大事、外見などどうでもよいといつも言っていて、服装や髪型も無頓着。髪はぼさぼさ、スーツもよれっとしているが、本人は何も気にしていない。

先日対談の日の打ち合わせがあり、雑誌社の担当者が来社し、社長と一緒に打ち合わせをしたのだが、担当者は、はじめ私のことを社長と思っていたようだ。

営業課長も「うちの社長って見た目がイケてない、恥ずかしくて取引先の社長に紹介できないよ、、」と先日ぼやいていた。

そのため社長に、対談の日は何着ます?スタイリストつけましょうか?
と伝えてみたのですが、変わらず必要ないとの一点張り。。

対談日も迫っているから、どうにか社長にビジュアルや印象の大切さを理解してもらいたいが、どう説得したらよいのか、頭が痛いなぁ、、

年配の方ほど、「人は見た目ではなく、中身が大事」と言い切る方の割合は多いですね。
どうしたら社長は分かってもらえるのか一緒に考えてみませんか。

見た目に無頓着な社長の考え

1.社長のビジュアルが売上に左右することが理解できていない

営業職でそれまで売上が上がらなかった人が、服装や髪型を変えただけで、売上が倍増した、という例がある通り、見た目はビジネスにとって、なくてはならないものです。
但し、お洒落をする、ということではなく、きちっと見せる、ことがビジネスでは必要。そういった経験をお持ちでない経営者はいまいちピンときていないです。

2.「見た目」と言われても何をどうしたらよいのか分からない

つまり、服装や見た目の情報がなさすぎて、どうしたらよいのかが分からない、というのがよくある例です。分からないから何もしない、何もしなくても大きな問題にはなっていないため、何もしない、との論理です。

社長に見た目の重要性を理解してもらうには

1.見た目で商品、取引先を選ぶ時代に変化していることを説明

例えば同じサービス、ほぼ同等の値段の2社があったとしたら、、
おそらく会社のホームページやSNSに掲載されている代表者や社員の写真を見て、信頼できそう、素敵だな、と思う方の会社に申し込みをします。

それだけ、今は容易に情報を探せますし、商品、商品提供者の写真を掲載するといったビジュアルに訴えかける事が習慣してきています。それだけ、「見た目」が重要な時代になってきたと言えます。

そのため、「中身が大事」の価値観から「見た目も中身の一部」と発想の転換を求められているのですよね。

周りから、ぱっと見て「素敵、雰囲気がよい」などと感じてもらう必要があります。

また、ある外食チェーン店で部長候補者から部長を選ぶ先に、用いている方法、何だと思いますか?
人事評価の結果、という言葉が浮かんできそうですが、、
実は「見た目」なのだそうです。
ここでいう「見た目」とは、一般的にイケメン、美人という顔のつくりを指しているのではなく、管理職に相応しい身なり、洋服、ふるまいをしている人を指しています。

部長職らしければ、周りもそのように感じてくる、との発想らしいのですが、結構興味深い話ですね。

「見た目」とは、「ふるまい」も含まれます。
「見た目」というとビジュアルのみを指すように思われるかもしれませんが、「ふるまい」も大きな要素となります。
ふるまいとは、姿勢、歩き方、身振り手振り、話し方です。

服装もそうですが、経営者らしいふるまいは、取引が決まるかどうかに大きく影響します。

雑誌では、静止画なので、ふるまいは伝わりませんが、堂々と自信があるように見せつつ、謙虚な態度で、ゆっくりと要点を端的に話しますと、間違いなく信頼感を相手から持ってもらえるでしょう。その様子が写真で表現できれば成功といえますね。

経営者にはご自身も商品の一部であることを自覚していただく必要があります。

2.TPOに合わせた見た目がビジネスの成功を導くことを理解してもらう

経営者の中で、経営者らしければよい、と思われて、ご自身の「経営者像」でご自身の見た目を作り上げる方がいます。

「経営者像」とはそれぞれ違います。

以前のお客様で、2代目社長の方がいたのですが、業界は非常に堅い製造業でしたので、業界の社長の集まりの際も、どの社長も地味な装いで年配の方が多い場でした。

2代目の社長は、ビジネスの勉強に米国の大学に入り、その後米国での銀行に勤めて数年して日本へ帰国し、お父様の会社の社長に就任しました。
そのときの格好が驚くほど派手で、業界の会合でも浮きすぎて、他の社長達から良く思われないだろうと容易に予想できました。

私が2代目社長に派手な服装にしている理由を尋ねた際の返答が、私にとっての社長像は「米国の金融の社長」です。金融の社長は私よりもはるかに鮮やかなスーツの色でした。私はこれでも色味も抑えている方なんですけどね。。

その言葉を聞いて、2代目社長がなぜ場違いの派手な格好をしているのかが理解できました。

その後、業界の会合では、周りの参加者の方々に合わせた、その場に相応しい服装をおすすめして、徐々にですがTPOに合わせることの重要性を社長に理解してもらいました。その結果、徐々にではありますが会合に馴染むことが出来たと聞いています。

それ以外にも、銀行員は、取引先の方よりも高価そうなスーツや時計等は身に付けないなど、TPOに合わせた外見でビジネスをスムーズに進めている例もあります。

まとめ

SNSがビジネスでも普及している昨今では、中身重視だけでなく、外見の要素も取引にといて非常に重要であるという発想に転換していく必要があります。外見とは、ビジュアルだけでなく、ふるまい等も含んでおり、TPOに合わせた見た目を演出することが非常に大事である、ということをお伝えしました。


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