アニオタのタレントが初めてアニメの制作クレジットに載った日。
こんにちは!
フリーランスとして色々な活動をしている喜屋武ちあきです。
1、前提として
私はアニメが大好きです。なぜなら小中学生の頃に友達がおらず、ずっとひとりぼっちだった暗黒時代を助けてくれたのが、現実というあまりにも辛い場所から逃げることができるアニメの世界だったからです。
時が経ち、タレントとしてデビューしてからは、アニメが好きという気持ちがそのまま仕事となりました。
特に、アニメ専門チャンネルANIMAXさんには大変おせわになりました。
ガンダム関連の番組に出演させていただいたことをきっかけに
毎回1万という応募総数から、数々のレベルの高いアニソンアーティストを排出した「全日本アニソングランプリ」
ケンコバさんとMCを務めた、アニメを創るスタッフさんや声優さんからお話を聞く「創ったヒト」
May'nちゃんと共にMCを務め、毎回スタジオにアニメソングアーティストさんをお招きし、生バンドで歌っていただく番組「STUDIO MUSIX」
さらに、2009年から始まった「ANIMAX MUSIX」では、MCとしてだけではなく、風男塾として横浜アリーナのステージで歌わせていただくという大変素晴らしい経験をさせていただきました。
今これを書いていて、あまりのことにドキドキしてしまうくらいの数々の素晴らしい企画に携わらせていただき、今でも私はANIMAXさんには足を向けて寝られないのです。
そうしてアニメを好きな人間として携わる中で、私が特に興味を持ったのは、アニメを創る方々でした。
(アニメの世界観を表現する楽曲アーティストさんや、アニメに命を吹き込む声優さんに対しては、素晴らしい職人として尊敬するからこそ、自分にその才能がないのもすぐに理解できて、その道を目指せるのは才能や覚悟のあるものだけだ。と思っております。)
監督、脚本家、アニメーター、作曲家、色彩設計、制作進行、美術、プロデューサー……様々なプロフェッショナルがさながら巨大合体ロボットのように集まり、人の心を癒したり、興奮させたり、泣かせたり、生きる力を与えている。これは本当にすごいことだと思います。
ちなみに、アニメの作り方に関してはアニメ「SHIROBAKO」を見るとおおよそのことがわかります。ただのHOW TOではない、感動的かつ可笑しなストーリーが大好きです。
2、アニメ制作に携わることに
いつか自分もアニメ制作に携わりたい……!そう思い続けて早うん年。
2020年9月よりプロデュース会社「ARCH」にジョインすることになりました。
ARCHは様々なコンテンツのプロデュース会社です。
最近では、楽曲をボカロPのじんさんと制作したCM「アルファポリス」
サウジアラビア(!?)と東映アニメーション、そしてARCHがプロデュースとして制作に参加したアニメ映画「ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」
その他にも、全社会議ではたくさんのコンテンツ名が飛び出していて、まだ発表できていないものも含めて大変おもしろい!と思っている会社です。
3、本題
さあ、いよいよここからが本題です。
アーチで初めて私がプロデュースサイドとして関わらせていただいた作品が、とうとう公開になりました!!!
(とうとう、と言っても、普通のテレビシリーズは最低2、3年かかって作られるのでそうとう早いですが。)
今回私が携わった作品は、ミュージックビデオ制作です。
作品のタイトルは
「GABULI」
楽曲名は
「アンチシステム’s」
といいます。
作品制作を言葉多く語ってもしかたがない。というくらい、クオリティで語る1分半の作品です。まずはご覧ください。
【Ado】アンチシステム’s 歌いました@YouTubeより
ここからは、ご覧いただけたという体でお話ししていきます。
え、あの今をときめくAdoさん歌ってんの!?
え、作ったのボカロPのjon-YAKITORYさんなの?
え、キャラクターイケてない?え、転スラのみっつばーさんキャラ原案なの?
え、作画クオリティ神じゃない?
え、一回じゃ何がなんだかわからないくらい、1分半に詰めこまれてない!?
え、スマホでみてたらもったいないから今すぐプロジェクタで見るべきじゃない?
え、え、え、え、ええーーもう。ええ。
すごいんですもの。
創っているみなさんの情熱。
すごいんですもの。
プロフェッショナルとしての、それぞれの知識。経験。
昨年9月〜毎週皆さんとのミーティングを重ねる中で、作品の基盤作りやスタッフィングから始まるアニメーションの制作過程を、議事録を取りながらつぶさに観察させていただきました。粛々とやるべきことを進めながら、熱を持って作品がどうやったら良いものになるのかを語り合う、とても和気藹々とした現場です。
監督の山元隼一さん、プロデューサーの福留俊さんをはじめ、素晴らしいスタッフさんを擁する制作のQzil.laさん。そして、ARCHの代表、平澤直。
メインスタッフの皆さんとはかなりの密度でご一緒させていただきましたが、アニメ制作の第一歩としてこの場所で学べた第一歩は、とても大きなこと。
こんな素晴らしい作品に、一員として名前をクレジットしていただけて、いつまでもこういうアニメオタクのど素人みたいなことではいけないのはわかっているんですけど、感無量です。
そして、タレントやアイドルのキャリアについても問題意識を持っている私としては、かつてのアニメオタクタレントがアニメを創った事実はとても大きな意味を持つことになります。
何歳でも遅くないし、どんな人生からでも、舵は切ることができます。
好きなことを一所懸命に進み、情熱を持って望みを叶える。
これからも、それを体現できるよう、走っていきたい。
4、最後に
ちなみに「GABULI」ですが、実は、ただのアニメミュージックビデオ企画ではございま……せん!!
実は「アンチシステム's」公開と共に、すでにHPがオープンしております。
今始まった「GABU LI」の物語を、ぜひみなさんで暴き、読み解いていってください。
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