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反省はたくさんしてるけど後悔してない。2回のリストラの先にたどり着いたベトナム・カマウで…!? ~IIBC Cafe Globe #12 黒川大輔さん

10月10日は記念すべき1周年記念!第12回目のIIBC Cafe Globeでした。

Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら

(noteの備忘録が遅れたのは国家試験&運転免許の学科試験があったからです…頭が疲れてる( ^ω^)・・・)

今回のゲスト

今回のゲストは黒川大輔さん。通称「クロ」です。

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私立の中学、高校、大学に通い、ベンチャー企業2社に就職。共にリストラされ、転職活動、内定を複数もらうも、希望の会社からは内定をもらえず、現実を突きつけられる。その際、NPOの活動で出会った友人からベトナムで起農を誘われ、ベトナム行きを決意。2012年からベトナムに渡る。ベトナム現地で日本人社長に誘われ、Farmer’s Union Venture Co., Ltdに就職。日本への輸出業を担当するようになる。現在はベトナム最南端のエビの大産地カマウに駐在。日本人一人の街で楽しさと寂しさに格闘しながら、日本向けエビ輸出を担当。なんていうかっ!んー、ごきげんだぜっ!ぼぼい。

クロと私

第8回目に話しに来てくれたパイロットのおんたま同様、ミュージカルや表現活動を通じて、「自分らしく、たくましい個人を増やし、多様な価値観を認め合える社会の実現を目指す」活動をするNPOコモンビートのミュージカルプログラムで出会ったクロ。私が初めて出演した2016年の夏、先輩である過去出演者の方たちが練習に応援に来てくれて、自己紹介をしてくださった時に、一人だけ前に飛び出して「ベトナムから来ました!ぼぼい。」とラップ調で自己紹介を始めたあの姿にインパクトを受けた私。それから日本に帰国するタイミングで会おうと試みたもののなかなか日程が合わず、一度高校訪問で再開したけれどゆっくり話もできず…やっと今回のカフェで一対一で話せることになりました。

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高校に自分のライフストーリーを話しに行くイベントがあり、そこで再開したクロ。お互いそれぞれの割り当てられた教室にお話ししに行ったので、このときゆっくりクロの話が聞けなかったのが残念…!やっとです…!

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今回のお茶

Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。

今回私が送ったのは、霧島の極上煎茶。購入したお店は、霧島にあるよかもんを集めた古民家商店「きりん商店」。GACKTがお忍びでかき氷を食べに来るお店だそうで「GACKT様公認」とかき氷のメニューの隣に書いてあってびっくり。そんなお店の店長さんも面白くて魅力的な人すぎて、いつか、カフェにお呼びしたい…笑 試飲で飲ませていただいた煎茶で、残り僅かとのことだったので即購入しました。笑

ベトナムに無事つくのか不安だったので、1か月半前に余裕をもって郵便局から発送。郵便局のお姉さんも「今コロナだから…」と不安がっていて、クロも「今ベトナムロックダウン中だから郵便物停滞してるかも」と言ってきて、もう、ドキドキでしたが、無事届いた時はこんな写真を送ってくださってもう感動の極みでした( ;∀;)

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一方クロが私に送ってくれたのは、こちら。

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なんとクロが所属している会社で作っているベトナムの「バタフライピーティー」!エンドウ豆の花を乾燥させたもので、青色のドリンクなのですが、レモンとかライムを絞ると紫色に変わるのだとか。「日本の製品」になると人気が出やすいということで天日干しの「ぴ」をとって〇ぴのロゴをいれているそうです。クロ曰く、「色合いが結構綺麗なので、ちょっとおしゃカフェみたいなところに置いてあったり、花びらをちょっとのせたり」していたりするそう。

日本で販売されている物はタイ産のものが多く、私が知っているのは鹿児島の(最近世界遺産に登録された)徳之島のものがありますが、ベトナム産は初めて。しかも、クロの会社で作っているもの!

アンチエイジング効果もあると言われているので個人的には、これから日本で流行するのではないかと思っています。味はやさしいシンプルな味で、個人的にはホットも好きだけど水出しも好きだなと今回思ったのでした。


今回のカフェ。

さて!今回のカフェです。なんと前回のコロナ禍の中でカナダにワーホリに行ったほたる同様、クロも最初にベトナムの紹介とクロのライフストーリーをまとめたスライドを作ってくださったので、それを見ながらお話しを進めていきました。タイトルは「リストラされても死なないよ」。最初から衝撃ですが、クロは25歳までに2回リストラされていて、そして、今流れ着いて日本人が一人しかいないベトナムの街にいるとのこと。今は35歳で、日本に奥様とお子様がいて、単身赴任という形でいるそうです。このコロナ禍で会えてるの?と聞いたところ、今までは年4回ぐらい帰っていたけど去年は1回、2か月ぐらい日本にいたのだとのこと。
お子さんも育ちざかり、なかなか帰れない中で一人で育児に取り組んでいる奥さんにはすごい感謝をしているとのこと。私も日本のご実家の方に感謝の気持ちを込めて知覧茶をお送りさせていただきました…(クロにお送りした霧島茶と知覧茶は、鹿児島のトップ2のお茶たちです。)!

クロは2012年の9月15日に初めてベトナムにきているので、ベトナム生活は9年目。最初は若者10人で農業をやりに来たけれど、今は日本の企業とベトナムの企業に就職をして海老の輸出の品質管理を担当する仕事をしているそうです。

ベトナムは日本から約4000km離れていて、飛行機で大体6時間、直行便が東京・大阪・福岡(週2,3!)から出ており、面積は日本よりちょっと小さめ、人口も日本の9割くらいだそう。GDPは20倍くらい違って、平均月収は15倍違って2万5千円~3万円くらい。政治は、共産主義なので共産党一党。日本と比べて話してくれるので想像しやすくてわかりやすいです。

そして、地図を見せてもらいました。ベトナムって結構細長いんだね!と私がまじまじ見ながらコメントすると、北の方は四季があり、雪が降ったりもして、クロがいるカマウという町は最南端にあるので年中暑いのだとか。気候が違ったり地理的に細長いと文化的な違いはあるのかな?と聞いてみると、北の人たちはカツカツしゃべり(はっきりカタカナ読みみたいな感じ、わかりやすい)、南の人たちは柔らかくしゃべるみたいな感じがあるそうで、各地域で訛りがあるのだとか。日本の方言みたいですね。北のほうがいろんな国と隣接してるからわかりやすく話そうとしてるのかな?クロ曰く、「中部訛りのベトナム語は一切何言ってるかわかんない」とのこと笑
また、やはり特産物も変わってきて、南の方はクロが養殖している海老はもちろん、コーヒーや米も産地は南部。なんと海老は世界輸出3位なのだそう(輸出3位なので、国内での生産・消費量はまた別の話だそう)。また、他にも世界上位に入っている輸出品はコショウ。5年前くらいはぶっちぎり1位だったそう。世界の3割弱がベトナムコショウという時代があったそうです。他にもカシューナッツなどもあるそう。

農産物で外貨を稼ごうとしているので輸出にすごい力を入れているベトナム。生産管理や認証取得なども進んでいるそう。やはり国ぐるみで力を入れていると、「ベトナム=食に関して世界的に有名」というイメージがつけるんですね。私はアメリカに住んでいた時に食のストレスが結構あったので、クロはどうだったのか聞いてみると、やはりベトナムは箸を使うし、米が主食だし、フォーはじめ米粉の麺が種類も多く、そこには助けられているそう。(ちなみにフォーは北のほうのごはんなんだって!)

クロはベトナム語喋れる状態で言ったの?と聞いてみたところ、なんと全く。仕事柄、英語でしゃべることもあるけれど、クロがいる田舎はベトナム語しか通じない。ただ、住むとなると使う語彙は限られる(ありがとう、これいくら、とか)し、今はスマホで通訳機能を使えばコミュニケーションはとれるし、と、「僕の名前はクロです」とか日常会話だけ学んで2,3年過ごしていたのだとか。しかし4年目、70歳の上司に「黒川君~、ベトナム語覚えられんとあかんな~」と言われてしまい、「まずはベトナム語を100個覚える」というところから始め、それから喋れるようになったとのこと。今は勉強が停滞しているけれど、上司に言われて頑張って100個覚えたことで自分の語学がガッと上がって、それはとても良かったと思っているそう。

ここで参加している方からの質問!「よく走っている車のメーカーは?」
クロが住んでいる南部=カマウでは韓国製、ヒュンダイが今は多いそう(へー!)。ベトナムはバイク大国で一時期は人口の8割ぐらいが乗っているバイクはホンダだったそうで、あちこちあるバイク屋さんの中には「ホンダ」というお店があったくらい、ホンダ=バイクというイメージがついているみたいです。少し前までは関税の関係や輸入とインフラ整備のバランスなどで車になかなか手が出せなかったけれど、今はすごく豊かになってきているので車の台数が増えてきているのだそうです。以前カンボジアに協力隊で行っていたジャスコ先輩の回で見せてもらったバイク通勤ラッシュの動画を思い出しました。

さて、クロがすんでいるカマウという町をさらに深堀していきます。
カマウ省は面積は愛知県と同じくらい(形は鹿児島県に似てて興奮する自分)。クロの住むカマウ市は中心地に近くすごく田舎とかではなく、スーパーもコンビニもあり、道路もちゃんとコンクリートで、Wi-Fiもあり、あんまり日本と変わらない生活を過ごせているそう。人口で比べてみると、ホーチミンは人口1,000万人くらいの年ですが、カマウ省は120万、カマウ市は30万人くらいの都市。ベトナムというより、クロがすむベトナムのカマウ、という聞き方で質問していくほうがいいなと察する自分。
この地域は海老の養殖が盛んで、ベトナムから輸出する海老の3割くらいはここで養殖している一大産地だそう。
実際に養殖している池の写真とかも見せてもらいました(是非動画で!)
元々はとても貧しい地域で、海水が混じっている中で苦労してお米を作っているようなところだったのが、ここ20年で海老の養殖技術が普及しだして栄えるようになってきたそう。
船の写真も見せてもらいましたが、クロは今は海老を実際に船に乗せて帰ってきて…といったことはしていないそうです。この20年んでカマウ省が川をはじめとしたインフラの組み立てに取り組み、今は市の人たちみんな船を持っているのだとか。
この都市化の進み具合、歴史、聞くだけで街の発展を知れる、活き活きとした感じ、好きだなあ、現地行きたいなあ…←

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さて、ベトナムやカマウの紹介はそこまでにして、次はクロのお話です。
最初にリストラ2回…という話をしましたが、
最初の1回目は、ベンチャー企業だったそう。一流企業目指して就職活動をしていたらこくごとく面接に落ち、その中で社長がいちばんカッコいい、と思ったところに入社したそうです。しかし、当時はリーマンショックなどがあり、景気が悪くなった中で自分の実力や能力も足りず、1年半ぐらいでリストラされてしまったそう。
そして2回目は、その次の会社でNPOの活動等に熱中しすぎて会社からの評価が高くなく「チーン」という…
26歳で再び就職活動をすることになるわけですが、自分が行きたいところ、志望企業にどうしても行けず、苦戦している中、NPOで一緒に活動していた友人からベトナムに一緒に行かないかと誘われたそうです。

そこで落ち込んだ時の自分の気持ちの切り替えってどうやってたの?と聞いてみると、
「あんまり正直気持ちの切り替えとかにできてなかったと思う」とクロ。
「なんとなくで生きてた。当時はそんなこと思ってたけど。」
「たぶん今俺が言ってる言葉も5年後10年後になったら自分の印象とかって変わると思うんだけど、当時は真剣に生きてたたつもりだったけど、やっぱり自分の意思で本当に何かやりたい事みたいなの見つけられなかったし、なんか流されて、それっぽいこと、なんかかっこいいことを言って生きてたなーって気がする。非常にイケてなかったなと反省してます。」
てっきり今のポジティブなクロを見ていると、自分を奮い立たせて切り替えられていたとてっきり思っていたので、この言葉で私はかなり衝撃を受けました。たぶん動画見ると私、結構驚いてると思う。←

「別に自分は今でも海外で働きたいとかあんまり思ったりはしてなくて、自分にしかできないこととか、自分らしく仕事できる場所ってどこなのかなって考えたりする。」
彼にとって、ベトナムにこだわってるわけではないそうです。

話を戻して、ベトナムに友人と一緒に行った話へ。しかしです。
「日本人10人で、ベトナムで、農業で、食べていける、日本の一般的な給与水準でお金を稼ぐ、ってのはほぼ不可能だよね」
若さの勢いでうりゃー!と、一軒家でシェアハウス!貧乏生活もなんかカッコイイ!と勘違いをして来てみたけれど、結局そのノリと勢いは続かず、2年ぐらいでほとんどが帰国。最初に紹介したバタフライピーティーの包装のデザインをしている私も知っている友人とクロだけがベトナムに残ったそう。
そこで、ベトナムに住んでいる現在73歳の日本人のおじいちゃん社長で日本の農業界ではレジェンドと呼ばれる「カタヤマさん」繋がりの方から「日本のお客さんでエビを買いたいという奴がおるんだが黒川君やらんかのう?」と声がかかり、2016年に海老の輸出担当ということで日本人一人の街カマウに飛ばされたのだそう。日本人一人だよと言われたときは「絶句したよね、チーンみたいな」と、やっていけるのか俺!?とすごく思ったそうです。
ただ、最初に日本人10人でベトナムの田舎にきてお互い助け合いながらベトナム語の日常会話を覚え、その後5人減って第二期のようなフェーズに入って活動をしているときにベトナム現地の方と触れ合う機会が増え、と、ゆるやかなフェーズというか、ステップがあったので、「ベトナムに対する耐性を徐々につけてそこで「ロン」みたいな」と慣れていくことができ、ラッキーだったと思っているそう。

未だに、「常にリストラされるんじゃないかという危機感」を抱きつつ働いているそうですが、聞いている私は日本で2回リストラされたときの落ち込んでいるクロはそこには見えない。

ここで参加している方からの質問でベトナムと日本の人の違いや似ているところが出てきたので聞いてみると、「仕事に対する感覚とか責任範囲」とのこと。実際に演じてくれているので動画を観ることをお勧めしますが(笑)納期を契約書でサインもしてしっかり決めているのに堂々と過ぎて、「間に合わないよ!」と逆ギレされたときのエピソードを紹介してくれました。「なんで俺キレられてるの?みたいな笑」。協議して修正、逆切れして田舎に帰られる、そうした日本的時間の考え方を中心に仕事観での違いを感じたクロは、仕事をしていく中で、「一緒になって考える」と寄り添うことを意識するようにしたそう。「日本側はこう言ってるんだけど、私たちはどうしますか?という質問の聞き方に変えた」「これやって、みたいのだとやっぱり出てこないから、こう言ってるんだけど、これだったらできるかな、俺たちこれだったらできるかな、とかそういう感じ」…自分がアイデアを提案したり、「俺たち」と主語を変えてみることで、「繋いでいく」ということを大切にしたそう。まさに存在意義があるポジション!

そんなん、もうリストラされないじゃん!と断言する私、また驚いてしまう、想定外のクロを見ました。「リストラ関しては自分のせいは大きいと思ってて、怒鳴られたりしたりとか、状況が悪くなった時に思考が止まっちゃうんだよね」「それってすごく良くないと思ってて、絶対人生って大きい波があるじゃん、悪い時にいい仲間たちが周りにいれば問題ないと思うけど、そうじゃないことってたくさんあるから、その時に例えば新しいビジネスあるよとか「今の黒川君は本当の黒川君じゃない」みたいな、僕がやっている場所に連れてくよって言われると、「うわー」みたいな…そういう時に自分で自分の状況を打破しようみたいなやつができないとその気持ちを持って自分で一歩進む力がないといけないなって思ってる部分は結構あって。それは自分がすごく当時リストラされた時の2回ってなかったなーって思う。主導権を相手に渡しちゃうことになっちゃうから。主導権を渡してその人がいい人だったら、俺に対してすごくいいことをしようとしてる人だったら問題ないんだけど。」

日本人が一人しかいないベトナムのカマウに飛ばされたことで、現地の方との交渉や自分の生活の事など、色々と相手の事は信頼しつつも、任せるというよりも自分で決断する・信じることを大事と感じているよう。さらに、それがベトナムでなくても、どこにいても自分の人生の課題というのは常に変わらず、乗り越えたら次がやってくると思っているようで。今までは周りのせいにしていたからベトナムでも最初の頃は苦労したけど、今は上手に乗り越えられているとは思わないけれどベターにはなっていると信じたいみたいで。

とても元気なクロしか知らない自分にとって、クロがクロ自身にすごく悩んで、自分と向き合って幸せになろうとしていることを知らず、正直に驚いたことを伝えると、元々こういう(いじられキャラ)感じだったようで。でも、状況が悪い時に自分の元気な意気の強さを出せなかった、人と目を合わせられなくなった、という話や、周りの人と一緒に何かをやる、会話をするということは好きで元気になる、言っているのを聞くと、彼は自分が元気だから相手が元気になることを意識していると言っているけれど、相手がいるからこそクロは元気になるんじゃないか、協調する力をもっているんじゃないかなぁとも思ったりするのでした。つまり、とてもセンシティブ。自分が行った発言でも罪悪感を後で抱いたり反省をしてしまうところ、なんか自分と重なります。

「RPGだともう1回ニューゲームできるじゃん、ニューゲームしたら絶対2回リストラされない人生を選ぶ。ベトナム行かない人生を選ぶを思う」
「でも今に関しては後悔してないっていうか。反省はたくさんしてると思うけど後悔はしてないかな」

ベトナムにきて良かったことは?という質問が来ました。
周りの目線を気にしなくていい、周りに日本人がいないから自分と比較しなくて済む、冠婚葬祭に行かなくて済む…きっと、自分だけと向き合う環境、時間が作れたことが、彼にとって良かったことなのかなと思うのでした。また、一人しかいないからこそ、現地の人たちの前で「いい日本人であろう」という気持ちは抱いたよう。

「海外に行く理由って今ほとんどなくなってきてると思うんだけど、Zoomとか動画とかが発達してきちゃってるから、アメリカの人の話を聞きたいとか、ディズニーランドとかのテーマパークとかのエンタメ感、ブロードウェーとか、本当に行く意味ってのがなくなってきていると思うけど、自分は「海外マジック」みたいなものは使えるのかなって思ってる。いい部分だなと思う。」

いままで来店してくれたゲストの人たちも、現地に行って自分と向き合った、考え方が変わった、といった話をたくさんしてくれてきているけれど、クロも、「期間を決めていくとその期間内に何かを成し遂げようという気持ちにもなるし、場所も違うから倍々みたいな感じで変わりやすいのかなと思う」と話してくれました。「海外マジック」。自分の頭の中で残ります。

さて、話を少し変えて、最初広告業界を就職活動で受けていたクロが養殖業に関わっていることについて、業界を大幅に方向転換したことについて聞いてみました。特にギャップとかは感じていないようで、むしろ、「何かになりたい」と思っていたから何でもよかったよう。「やっぱすごくその2回リストラされたのが悔しくて、こんなんじゃない!みたいな」「BOØWYってバンドがあるんですけどそこの歌詞で「~ボルトナットの仕組みで組み込まれる街で 爆弾にはなれないOh No!~ってのがあるんだけど、俺は違う、爆弾になれる、一発逆転のカードが欲しい、と思いながらベトナムに来たから、何でもよかったっていうのが正直なところだった」

そんなクロがこれから目指したいことは何なのか聞いてみると、「エンターテイナーになりたいなと思う」と!「エビなんてさ、なんてって言ったら語弊あるけど、日本にも大量にあるわけよ。だから俺から海老を買う意味とかってほとんどなかったりするんだけど、クロの海老というか、海老でワクワクさせられるように自分はまずなりたいなって思って。」「例えば今日来てくださった方とかは、ベトナムって輸出3位なんだとか、カマウって船で移動してんの?みたいな、そういう生活があるんだなーみたいな、ちょっと気づきがあって、ワクワクしたとかそういうのがあったと思うんだけど、海老に紐づけて、それをエンタメ化してワクワクする。それを例えばクロの人生はこんなんですとか、そういうのをごちゃまぜにして今「海老フェス」っての開催しようと今頑張ってるんだけど、何でもエンタメ化できるような風になったら、そのみんなをワクワクさせられるし、それでもお金もらえる感じになったら、世界中どこに行っても仕事が作れると思うから。」「そういう循環を作っていくみたいなことが出来たらいいなと思っていて。日本ってすごくいろんな技術が高かったりとか、美味しいものとかいっぱいあるけど、でもやっぱその規制の問題とかで海外とかに輸出が出来ないとかあるけれどエンタメ化ができればそこからお金が来るとかができると思うから、そういうことをまずベトナムのこの状況でやっていくっていうのがやりたいことかな。」「カワウにきて、「これがさー、3年物の海老なんだよね!超ラッキーじゃない?」みたいな。海老は長くても3ヶ月くらいに収穫してるから、3年てのはだいぶ大きくて。大体皆さんが食べられてるのは20グラム、海老ピラフに入ってるのは5グラムとか6グラムとかのやつなんだけど、350グラム3年物みたいな」」

クロはワクワクさせることもできるししたいと思っているし、相手がワクワクしていると自分もワクワクできる同調パワーを持っていると私はこのカフェの時間で気づいたので、すごいエンタメの世界観が作れそうだなと、ワクワクするのでした。

参加している方から「YouTuberはどうですか?」と提案をいただきましたが、「メンタル・根性がない」ということで、facebookライブで自分の好きなものを発信するとかからやり始めているそう。最適な発信場所を模索中のようです。ぴったりなところが見つかったらいいな!自分も参加したい。

ここで、らてにも感想を聞くと、やはり私と同じで「反省はたくさんしてるけど後悔してない」「海外マジック」といった言葉が響いたよう。「今zoomでいっぱいつなげられちゃうからそこの場にいなくてもいいかなっていう雰囲気になってきてるけど、行かないとわかんないとかあるもんね。」

私はずっと気になっていた、クロの養殖している海老がどこで食べられるのかを聞いてみました。どうやら生協に卸しているそうです。会員になると買えるよう!

あっという間に時間になったので最後は「なんていうか、ゴキゲンだぜ、ボボイ!」の「ボボイ」のポーズで記念撮影。どういうことかというと、クロが大尊敬しているDA PUMPのKENが「if…」という代表曲でラップパートで合いの手のように入れる言葉が「ボボイ」だそうで。三本指でみんなでポーズをするのでした。続けていること、常にチャレンジし続ける姿勢とかに尊敬しているようです。

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そして、最後にメッセージ。またスライドにまとめてくれていました!
「特にコロナがあって特に感じてることなんですけど、1回でなんか成功できることって少ないなぁって思ったりしてますが、チャレンジしたことって決して無駄にならないので。そのチャレンジしたこと自分を褒めて次に。さっき言った、後悔してないけど反省はたくさんしてるみたいな感じで次に繋げることが大事なのかなって思ってます。次に、ないものを嘆くよりもあるものを感謝した方が楽しい、僕も去年とかは日本に帰れない自分をすごく嘆いて「なんて俺は不幸なんだ。」みたいなこと思ってたんですけど、今のこの時代の技術があったらすごくたくさんのモノに恵まれてると思うので、そういうものに感謝をしてそういうものを活用していけばいいんじゃないかなと。皆さんとこういう貴重なご縁をいただけたりとか、今僕毎日子供たちと電話とかもしたりしてるんで、いろいろたくさんできることがあるのであるものに感謝して日々自分のやりたいこととかなりたい自分に1歩ずつチャレンジをしていくのがいいのかなっと思ってます。自分もそういう風に常に前に進み続けられるような人でありたいと思いますし、僕の姿を見てなんかそういうことが感じていただけたら嬉しいなという風に思います。はい。」

とても元気でエネルギッシュなクロしか知らなかったから、色々な事を考えて今のクロがいるんだと知ったことで、とても良いカフェの時間だったなと思うのでした。

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アフタートークでは、スライドに入れてくれた「ありがとう」という言葉について深堀り。
「お釈迦様が言ってることと同じなんだけど、「ありがとう」って漢字にすると「有ることがかたい」とか「有ることが難しい」で「ありがとう」だから俺が最近気づいたことなんだけど、「あるのが当たり前」だと思ってるからなくなったときにすごいショックを受けたりするんだけど、もともと有ることが幸せのレベルが下がるというか、有ることがプラスである。日ごろからそういうことに感謝しておけばなくなったときに「今までいてくれてありがとう」だとか「今まで頑張ってくれてありがとう」っていう心持になるんじゃないかなと思って。「有る」ことを意識して感謝をしておくってことがすごく大事だなって俺は今思う。」

尊敬している人、ロールモデルにしている人は「ゴン・中山」と教えてもらいました。コンサドーレ札幌にジュビロ磐田から移籍したときにスタジアムに出たときの第一声が「俺がゴン・中山だー!!!」と叫ぶだけで会場がとても湧いたようで、時間をかけて盛り上げていくのではなく、一言だけで爆発的に盛り上げられることがすごいなと驚いたそう。

また、参加者からの質問も!具体的にベトナムに行ってからの立ち直りの時期について聞いてくださいました。実際にその場にいた人だけが聞ける内容なのでさっくり要約というか自分が思った印象だけ記録しておくと、多分「この瞬間に立ち直った」というのは彼にはないし、きっと今でも立ち直りの過程の途中であると言おうと思えばいえるのかな、と。ただ、昔ほど他責もしていないし、自分を追い込むようなこともしていないし、でも周りに悪い方向に引っ張られたり、自分の思考が悪い方向に行かないように、自分のスタンスを決める、軸をブラさないようにする、といったことは、最初の1時間の間に言っていたように今は頑として持っているように思いました。「別に海外に行かなくても日本でも頑張れる可能性があるのか」といった質問のお返事で「間違いなくそっちの方がいいと思います」と言っていたのが印象的。結局、どこに行っても、「自分」からは逃げられないから。

アメリカに行けなくなって1年、積み上げてきたキャリアを手放してもうすぐ2年、未だに迷走して、こうしてカフェで色々な人の話を聞いている自分にも、突き刺さる言葉でした…!

うーーん。今回のカフェの時間もあっという間だった。そしてクロのことをもっと知って、もっと魅力的に感じて、ベトナム(カマウ)がとても近くに感じるカフェタイムでした。本当にありがたい。感謝。


当日のカフェの様子はこちらで

当日の録画はこちらです!最初の1時間のカフェタイムだけ公開してます。


もっとクロ

クロからエネルギーをもらいたい!という方!SNS諸々ご紹介します。

まずはブログ。

ラジオも最近始めたそうです!笑

個人的にはすごく元気がもらえるのでInstagramがおすすめです。電車の中で観ることを、強くお勧めします。←


次回のカフェ。

ということで、次回のカフェ。11月10日20時からです。「海外で生活すること」を夢に素敵な生活を送っている檜野翔子さんをお呼びします!お申込みや詳細はこちらから。

集合写真とかアップしてるのでぜひカフェのFacebookもフォローしてくださいませ~!

来月も楽しみです!


こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。