見出し画像

やりたいことがあったらとにかく言う!ワクワクする人生のおくりかた~IIBC Cafe Globe #19 伊藤 菜々美さん

5月10日は第19回目のIIBC Cafe Globeでした。
(先月に引き続き、交通事故→入院→腕が上がらない→リハビリ→で公開が遅れました💦)

Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら

今回のゲスト

今回のゲストは伊藤 菜々美さん。

画像1

小学5年生の時、南太平洋の国トンガ王国を訪れ、世界の文化の違いに興味をもつが、数週間後に起きたNYの同時多発テロにショックを受け、子どもの自分に何ができるのか分からず葛藤するように。高校生になり、学校の英語の教科書をきっかけに児童労働問題や子どもにもできるアクションに関心を抱き、国際協力に関わり始める。大学時代は演劇を通じた啓発活動や、カナダの国際NGO本部でインターンを1年経験。
一般企業での勤務を経て、2016年フリー・ザ・チルドレン・ジャパン入職。現在、年間約1万人の学生に対し講演会・ワークショップを行っている。これまでに32カ国を訪問。他にも「世界のワクワクとモヤモヤの両方を知って、世界をもっと身近に!」をテーマに活動中。

ななみと私

第9回ゲストのShota先生と一緒で、新卒の一般企業で同期だったななみ。一緒のチームで研修を駆け抜けたときから、彼女の「熱」のすごさにとても刺激を受けていました。ディズニーやミュージカル、表現などが好きなところが被ることもあり、ちょくちょくFBやInstagramで今も絡んでいるのでした。今回のカフェの間にもちらっと私たちの出会いの写真を紹介してもらい、ちょっと懐かしくなりました~

今回のお茶

Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。

今回私が送ったのは、鹿児島県の南のまち、頴娃町の「しおや、」というお店で作られているお茶、「まろ」。名前の通り、まろやかなお茶です。古民家リノベしたカフェなのですが、ちょうど今は新茶の収穫時期で、落ち着いたらネット販売もするとのことでした!ぜひ以下サイトをチェックしてみてください。

ななみんもお湯を淹れた瞬間に緑が綺麗だった!と感動していました。

一方ななみが私に送ってくれたのは、こちら。

画像2

銀色は高麗人参茶、黄色とピンクはパウダー状のこんぶ茶。こちらは韓国の物で、最近韓国にハマっているということでチョイスしてもらったもの。初めてこんぶ茶に出会ったのはカナダにいたときだそうで、初めて飲んだ時には「これがこんぶ茶…?」と驚いたのだとか。そして茶葉はマテ茶。カナダのトロントで衝撃的なマテ茶の回し飲みに遭遇したことがあるそうで、その思い出を写真と一緒にシェアしてもらいました(ぜひページ下部に紹介している動画でご覧ください!)。ホットで飲んでみましたが、飲みやすくて美味しかったです!

今回のカフェ。

さて、今回のカフェです。

画像3

ななみ(以降ななみん)は出身も育ちもずっと東京。海外経験は後述の1年間カナダにワーホリ程度。ただ、旅行がすごい好きで、今まで32カ国、全大陸は制覇しているとのこと!ちなみに初めての海外は小学校3,4年生の時に行ったプーケット・タイ。ずっとそろばんを勉強していて、珠算教室が全国・世界規模で展開している太平洋親善珠算使節団(JICAも恐らく関わっているのではとのこと)の活動に関わっており、現地の子供にそろばんを教えたり一緒に大会を開くといった交流をするべく小学校5年生の時にはトンガに行ったそうですが、これが、一番衝撃的な海外経験だったそう。トンガの王様と面会された(!)写真を見せてもらいましたが、まずサイズのデカさに驚いたとか。「縦も横もでかい」と。実際に王様も、2mほどの身長で200㎏あったそう(!)。ホームステイ先の家族も大きく、「なんで同じ人間なのにこんなに体格差があるんだ!」と驚いただけでなく、食事に豚の丸焼きが出てきたりと「何が起きてる!?」と衝撃を受けることが多かったよう。ここで、「世界って知らないことがいっぱいあるんだ、文化ってこんなに違うんだ、面白い」と思うようになり、海外に興味を持ったのだとか。

さて、そんな強烈な感動的な体験をした小5の夏休み、帰国して早速「いろんな文化を知るためには英語がまずできないと」「コミュニケーションとりたい」と英会話スクールに力を入れたり、学校で「トンガってところにいってさ!」とテンション高く話ワクワクしていた矢先、9月に起きたのが、NYの同時多発テロでした。生中継される飛行機の突っ込んでいく様子、煙が上がる様子、人が落ちる様子を見て、とにかく消化ができなかったそう。「意味が分からなくて、これ本当に起きてること?映画なのかな?みたいな感じで思ってて、でも違う、本当に起きてることだっていうのが分かった瞬間、世界って面白いって、トンガいいって思ってたのに、世界怖いじゃんって思っちゃって」大きな感情の起伏を経験したななみんは、「小5の私にこんな怖いことが起きている世界は何も変えられない、大人の人たち早く平和にしてよ」と文句を言ったり、動けなくなったり。「現実から離れていった」そうです。世界の文化に興味を持った矢先で、直視できなくなる経験。夏休み明け翌月の出来事だったから、かなり大きな衝撃だったのだろうな…

そして、「世界がこんなにも怖いのならみんなが笑っている平和な世界、夢の国のディズニーランドで働きたい」と思うようになります。ディズニーリゾートアンバサダーという、各国のディズニーパークに必ず1人いるアンバサダー的・広報大使的な存在で、VIPの対応などをする職に興味を抱き、それからディズニーランドにのめりこむように。私のようなDオタとは違うDオタへの入り口で初耳でびっくりの私。←

ただ、それでも世界の文化には興味を持ち続け、英語の授業は楽しく受けたそう(教科書に載っている文化紹介とかが好きだったとか)。TVで海外の人が日本に来て文化に驚く番組を楽しんだりもする一方で、英語の教科書にも掲載される社会問題を見て、環境問題や人権問題などを見て、「私そんなこんなこと言われても、私にできることなんてないし」と思い続けていたそうです。ただ、そんな自分に「チクチクする感じがずっとあった」とも。

そんなある日、高校生になったななみんが英語の勉強をしていたところ、教科書でフリー・ザ・チルドレンの設立のお話に出会います。今、まさにななみんが働いているところ。フリー・ザ・チルドレンはカナダで生まれた団体で、12歳のカナダの少年クレイくんが立ち上げたもの。彼は、新聞でパキスタンの男の子が4~10歳まで児童労働をしていて解放されたと思ったら12歳の時に射殺されたというニュースを知り、「同い年で生まれた国が違うだけでこんなに人生が違うのか」と衝撃を受け、詳細を調べてみると、そのパキスタンの子は解放後に児童労働反対の活動家としてスピーチ活動などに取り組んでいたそう(おそらくそれを不満に思った大人に殺されたという)。自分の声を上げ発信し、他の児童労働をされている子どもたちを解放するために行動に移したパキスタンの同い年の男の子に衝撃を受け、「同じ子供として、世界でこんなことが起きているのなら何かやれることがあるのではないか」→「何かやらなきゃ」とクラスに新聞を持っていきクラスメイトに発信。友達が手を挙げてくれて、12人のクラスメイトで、団体を立ち上げるに至ったそうです。「子供に出来ることなんてない」と周りに言われながらも、現地に行って現地の声を拾ってきたり、色々な発信活動をしていき、今や1500校以上の学校を建設したのだとか。このことを知ったななみんは、小学校5年生の時に「私には世界なんて変えられない」と社会問題から逃げてきて、今や17歳なのに、この子は…と驚き、「子供にもできることあるんだよ」というメッセージを受け取り、「ちょっと私にも何かできることあるんじゃないか」と肩の荷が下りたそう。それから少し自分の見える世界が明るくなり、自分にも何かできないかと活動を始め、そういうことを学ぶために大学の進路も国際文化の方向から国際政治や開発・平和について学ぶ方に切り替える、という決意ができたそう。潔い、さすがななみん。

大学に進学し、同じようなことに興味がある仲間ができるななみん。しかし、やはり「そういう支援は偽善だ」「自己満だ」などと、「すごい」言われたそう。強すぎて「なんでそんなに風当たりが強いの」と思うほど。ただ自分もずっとそう思って育ってきていたし、同じような心境の延長戦で言われるのかなとも思ったとか。ただ、自分の中での答えは見つからず、「支援や国際協力は本当に意味があるのか」と自分の中で問う機会も増え、「それじゃあ、行ってみよう」と、ななみんは大学2年生の時にインドに行きます。その時に出会った16歳の子は、3歳の子供の母親。12歳で妊娠、13歳で出産です。その3歳の子供がすごい元気で一緒に遊んでいるときは母親も笑顔で過ごしていて、そんな彼女に「あなたの人生どうですか」と聞いてみたところ、「こんな人生大嫌い」「でも私にはこれしかないから仕方ないんだ」と言われたのだそうです。自分と同世代の女の子のその発言に「ものすごい悲しくなった」ななみんは、国際協力という大きな枠組みは今はまだわからないけれど、今ここにいる目の前のこの子はこの状況が嫌でどうしようもないと思っている、何か変えることはできないか、そのために私にできることはないか、と強く感じます。そしてその衝撃があったからこそ、「やっぱりこういうことに取り組もう」と決意。そこから、より、国際協力という分野に入っていくようになったそうです。

大学に入ると留学で国際関係を学ぶ~などよくありますが、当時勉強嫌いだったななみは「開発についてを大学に行って学ぶ」という選択肢よりは「開発途上国の現地で過ごす/フィールドワークをする」の方が向いている、前者は耐えられない、と思い、インドでの体験も踏まえ、そうした、支援活動などに関われる場所を探し始めます。そして、出会ったのが、カナダのバンクーバーでした。元々、大学入学後何か資格を取りたい、とJ-SHINEという子どもに英語を教えるための資格を勉強し始め、取得のために必要となる教育実習ができるプログラムがカナダのバンクーバーにあったので、現地で1ヵ月そのプログラムを受講していたことがあり、次は働きたい、とカナダのワーキングホリデー制度を調べます。数ヵ月の語学留学+勤務、といったスタイルが多いワーホリですが、カナダの制度は比較的緩く自由に自分の滞在期間の間にやることを決められるということもあり、さらにはななみんが教科書経由で出会ったフリー・ザ・チルドレンの本部がカナダにあるということも重なり、ここで働けたらいいのでは?と思ったそう。

しかし、簡単にフリー・ザ・チルドレン本部で働けたわけではなかったようです。日本のフリー・ザ・チルドレン・ジャパンは大学入学後、活動に関わってはいたものの、組織としては別組織でそれぞれ各国独立して活動をしているので、日本で活動していたからと本部で関われるように調整できるわけではないそうで。まずは日本にいる時に本部にメールをしますが面談の日程調整中に音信不通に。「もう休学しちゃったよ…」と思いつつ、バンクーバー滞在が始まってから、現地のオフィスに「本当に門をたたく状態」で来訪。するとメールのやりとりをしてくれていた人事の方が現れ、「今インターンは募集していない」と衝撃発言!一度で直します。知人の紹介経由でイタリア系のご家庭にホームステイさせていただく形で転がり込み、熱心に自分の想いを伝え、インターンを断られた話をすると、なんとたまたまそのご家庭もNGOで働かれていたりということで業界に詳しく、「そんな思いを持ってわざわざ日本から来たこの子をどうしてそんな門前払いするんだ!」と怒ってくださり、さらには事務所に電話し話ができるように調整くださったそう(!)ななみんの行動力と同じ波長の家庭にカナダで出会えるななみんの人の引き寄せ方に驚き…

さて、話ができるようになったということで本部に行ってみるとなんと当時の代表が出てきます(!)。ななみんはそこで再度自分の熱意を伝えます。すると、有償インターンではないが、と雇ってくれることに(実際は交通費など経費はちゃんと精算されたとのこと)!なんと、さらに初めての海外からのインターン生だったということも伝えられます。ビザの事などがよくわからず、カナダ人のみ採用していたそうです。なんかドラマみたいだ…

画像6

さて、実際にフリー・ザ・チルドレン本部でインターンをしたななみんですが、どんな仕事をしていたのか聞いてみると、「ドナーサービス」というチームに所属し、寄付者の方々が全世界から寄付してくれるお金を「どの今プロジェクトにマッチングすべきか」ということを考え、マッチングをしていくという業務。さらに、その寄付者の方々にお礼をするということもやっていたそうで、海外支援チームの人たちと同じ部屋にいて、「今これぐらいの寄付が来たのですがどこに当てましょうか」「このプロジェクトが緊急性高いからこれに充てよう」といったことを話しながら振り分けていくという環境で働かせてもらえたそう。

そこで驚いたのは、カナダの国民性なのか、寄付をする人が多い事。日本のNGOの1年分の寄付を1日で集めてしまうのではないかという規模で集まっていて違いをすごく感じたそう。また、子どもが立ち上げたNGOということもあり、支援者に子どもが多いことも印象に残っているそうで、「サンタさんへの願いに山羊をインドに送りたいです」というメッセージが幼稚園児や小学生から届いたり、と、日本でなかなかないのでは?と驚いたのだとか。「あそこで働いたこと・日本よりもNGOが盛んなカナダで現地で働いてそこの活動を見れたことで、目指すところが見えた」とななみん。「日本のNGOってすごいちっちゃいところですごい思いを持って活動とかたくさんあって、すごいいっぱいあるんだけど、でもなかなかそれが見つからない・見つけてもらえなかったりとかする。すごくいいことをしているのに、どんどん解散に追い込まれちゃうところとか。でも、ここを見たことによって、『あ。ここまでこういう大きな組織になって、活き活きと働いて、給料をもらって、いろんな国の人を巻き込みながらこんなことができるんだ』という夢を見せてもらえた」

画像7

日本のNGOのイメージが、「我慢」=給料が少なくてもやりたいことをやっているから、支援が少ないからこじんまり、だったななみん、実際に事実でもあると考えているそうで、カナダの活動を見たことで、「もっと目指せるところがあるんじゃないか」と思えたそう。

また、インターン中に「やりたい!」と手を挙げてファシリテーションを学ばせてもらい(リーダーシップトレーニングなど色々やっていたそう)、アクティブリスニングや話を引き出す方法、子どもたちのテンションを上げてもらいつつ社会問題を考える雰囲気作りの方法などを学ばせてもらったことも大きな収穫だったとか。「やりたい」と声を出すこと、やっぱり海外では言った者、行動した者勝ちだなあ…

大学卒業後、新卒の会社で私とななみんは出会うわけですが、どうやら、ななみんのなかでそのまま現地のフリー・ザ・チルドレンに入職するという選択肢はなかったそう。「これは夢の状態だなと思ったの」とななみん。
ここに居れるのはすごい幸せ。でも日本の状況を変えなきゃいけない。日本をもっと盛り上げたりできるんじゃないか。そう感じたそうです。フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの方にも新卒の入職のお声がけをいただけたそうですが、確かにカナダで働いたという意味では即戦力もあるし新人研修など制度も整っていないNGOが多い中でとても貴重な人材、しかし「自分自身は経験が浅い」「ずっごNGOの業界に関わっていて知ってるコミュニティの人が多く、ちょっとこのまま入ったらぬるいんじゃないか」と考え、一度視野を広げようと思い、就活を決意したそうです。

その時の「軸」は「世界のもやもやする社会問題も、ワクワクする文化も楽しく伝えたい」「エデュケーション×エンターテイメントの『エデュテイメント』という分野に関わりたい」。テレビ局や制作会社なども見てみたそうですが、「長く働かないとやりたいことができない」とわかると、やはり将来的にフリー・ザ・チルドレンに戻りたいという想いもあり、「手っ取り早くいろんな社会経験積める場所がいい」と思い、却下。四季報で勤続年数を見て、「1年」と書いてあった元我々の弊社を見つけて「あ、ここすぐ辞められる」と応募したのだそう笑(どこの会社か、どうしても気になる方は、過去のゲストの登壇の時の会話の中で普通に自分は話しているので良かったらそちらを…ななみんに配慮して、このnoteではお伝えしないことにします。)

私たちが出会った会社はECがメインの事業。ただ、やっていることを知らないまま、会社HPにアプリとかを通じて楽しく勉強しようという動画コンテンツがあるのを見つけ、これだ!と、「エデュテイメントがやりたいんです!」「私はこういう経験をこれまでしてきて、社会問題とか世界を楽しく伝えたいです」「動画を通じて楽しくエンターテインメントで教育を!」と面接で熱弁。さらに「3年以内で辞めます!」とまで。その潔さが良かったのか採用してもらえて無事入社、私と出会うわけです。結局、私は1年、ななみんは2年で辞めましたね。笑

画像8

参加者から来ていた事前の質問の中に、「社会人経験・民間企業で勤める経験があったほうが良いか」といったものがあったのですが、ななみん的には良かったと思っているそうです。というのも、新卒の会社では営業を担当し(全然面接の時に伝えたのと違う業界の業務!)、ビジネスコミュニケーション、マナー、物の売り方などを学んだり、「フェアトレード」と言っているのに目の前の店舗さんの商品の販売の施策を考えないといけないという葛藤を経験したり、CSRにも関わらせてもらえたり。NGOに入っても、資金調達のために企業さんへの営業をしたり、出前授業をしたりするときに学校とのやり取りがあったりもするし、そうした時にこの新卒の会社で経験したことが活きているなと思っているそうです。またCSRに関わらせてもらったことで、会社側がどういう意図でCSRを設けているか、という目線を知れたことは、NGOに入ってから企業とCSRで協働していく時に「相手の気持ちを汲み取りながら話を出来るようになったかなー」と思っているそう。ちなみにこのCSR事業に携わりたい、というのも、ななみん、自分でやりたい!と手を挙げて、新卒1,2年目なのに担当させてもらえた、と。そうやって自分のやりたいものっていうのをどんどん言っていったから、沢山学んで吸収ができたんだろうなあ…

さて、その後は、いよいよフリー・ザ・チルドレン・ジャパンへ入職です。新卒の会社を退職しようとしたタイミングで、団体の方でファシリテーターを担当していた職員が辞めるタイミングと重なり、カナダでファシリテーターの研修設けていたしいいのでは、と再びお声がけをいただけたそうです。ただ、それも半年だけ待っていただき、区切りよく担当していたCSRの事業をやり遂げ、そして入職。

今ななみんがやっている仕事は、現地で支援活動にがっつり、といよりは、都内で世界の状況を伝えたり、支援者を増やしたり、アクションを起こす仲間を増やすというところがメインのもの。小学校から大学、そして企業まで出前授業を行ったり(年間で団体で100校ほど行っているそう!)、カナダでななみんが受けていたような、リーダーシップのトレーニングのキャンプの企画をしたり、大学生にファシリテーションのトレーニングをしたり。また、カナダで「We Day」という、日本でいう代々木体育館的な大きさの会場に世界中からソーシャルアクションを起こした子供たちが2万人ほど集まり、有名人(セレーナ・ゴメスやナタリー・ポートマン!)なども集まって、登壇したり交流をするイベントがあるそうで、それの日本版の企画運営に関わっているそう。その名も「チェンジメーカーズフェス」。社会問題に対してアクションを起こした25歳以下の若者だけが無料の参加資格(チケット)を得られるイベントだそうです。ここ2年はオンラインでの開催ですが、来年はオフラインでの開催ができるよう、準備を進めているのだとか!

We Day調べてみたらこんな動画が…泣いてしまった…日本に持ってきたい、わかる…!

さて、何となく自分もたまに見ていた(←)YouTubeチャンネルのスタジオななみんについてここで聞いてみます。笑

前職を辞めてフリー・ザ・チルドレン・ジャパンに入るまでの間にちょうど1ヵ月空いたらしく、就職するまでに何かできることがないかと考えていたところ、同期がYoutubeをやっているという話を聞き、「そんな気軽に始められるのか」と開設したのがこのチャンネルなのだそう。最初に上げた動画は、社会人になってから2年間溜めていた1円玉募金をひたすら数える動画!もともと「エデュテイメント」と言っていたのもあったし、「動画×社会問題」というかたちでYouTubeで発信するのは面白いかもと思い、肩ひじ張った感じではなく、たまたま動画を観ていたら社会問題に行きついた、感を出したくゆるゆる動画を上げ始めたそうです。

例えば、よく流行っている「モーニングルーティン」(その人の朝のルーティン・活動の流れを紹介する動画)。フィリピンの先住民族のところでホームステイしているときにこれを撮影し、水汲みに行かないといけない様子を紹介したそう。

コンビニコーヒーどれがお得!?みたいなコンテンツでは、全部マグカップを持っていって、実はマイマグカップコンビニでも使えるんですよ!ということを紹介したりも。「まあ本当に普通に世界の文化に対してワクワクするの好きだから、(社会問題と)両方っていうのもあげたり、みたいなチャンネルやってます、ゆるーく。」

さて、参加者から来ていた質問に多かった、英語習得ツールについてもここで聞いてみます。「会話やっぱり一番重要だなと私も思ってて」とななみん。「お金払えば15分オンライン英会話、や無料で海外の方と気軽に繋がれる、など色々なものがあるけど、そこが怖いなと思っていて気軽にできない人ももちろんいるよね」と。私もむしろそっちの方←。そんな中でおすすめしてもらったのが、Google Chromeの拡張機能の「Language Reactor」。自分が海外の映画などを日本語字幕で見ているときに、オリジナルの字幕も両方同時に出してくれるというもの。そして、そこで気になる言葉を押すと辞書に繋がり、どのような表現の時にこの言葉が使われるのか、等学ぶことができるという!よく言うシャドーイングなどを、映画やNetflixの作品、YouTubeなどでもできるようになるというものでした。もともと演劇好きなななみんは、当時人気だったフレンズなどのドラマの台本をネットで上がっている物を印刷して、自分でそれをドラマ風に読み上げて会話の力を上げていたそうですが、今はこうしたツールがあるよね!と紹介してもらったのでした。それもそれで参考になるぞ…!

また、他にも「根本的な原動力はどこに?」という疑問が。「いやー私はとにかくワクワクすることが好きなんですよ」とななみん。「世界のワクワクする文化が好きだし、ミュージカルとかもめちゃくちゃワクワクするじゃん、私はそういうワクワクすることに常にときめいていたいというか、ワクワクすることに実をつけていたいんですよ」世界にはもやもやすることがたくさんある、それをどうにかしていかないとワクワクしていられない、という考えが大きいそうで、正直素直にワクワク過ごすために、もやもやするものにも目を向けて解決していきたい、その先にワクワクしていられそうだと思う方を選択していきたい、と考えているそう。「自分のワクワクに素直であれっていうのが軸となって原動力になっているのかなって思います」小学校5年生の頃は、そうしたもやもや・現実から視線を外して、それていたななみん。今は、正面から向き合い、そこから自分ができることでワクワクするほうに進んでいくことで、ワクワクが好きな自分に素直に生きている、自分らしく生きている、と感じているんじゃないかなと私は思うのでした。

画像4

大学生に向けて、今のうちにできることについても聞いてみました。NGOや国際協力に将来的にかかわりたい、という人たち向けのアドバイスとしてななみんが話してくれたのは、「正直新卒採用をやっているところはほとんどないから、もしこういう業界にまず興味があるのであれば学生のうちから興味がある(色々な分野のところの)団体にとにかく関わっていってほしい」とのこと。そこで活動をして、どんなことができるというアピールをしていってほしい、と。NGOは一斉に採用募集をするというよりは、あの人こういうことが得意だよね、という流れで声をかけることが多いとのことで、別に大学生でなくても、中高生、小学生でも興味がある人は今から何かに関わり始めるというのがよいのでは、とのことでした。
また、自分が何をしたらいいかわからない、そもそも何に興味があるのかわからない、という方もいるよね、と考えるななみん、「よく日本って何をやりたいっていう時に職業に捉われがちなんですけど、そうじゃないなと思ってて、自分がどう感じたいかとか、自分がどういう表情でいたいかとか、そういった自分がどうありたいかっていうところから見てもいいんじゃないかと思っている」と話してくださいました。まさに、前述の「ワクワク」ですね。それを実現できる場、と考えたらいっぱいあるし、もしかしたらNGOじゃなくて企業かもしれない。関わり方も多様にあるだろうし、職業に捉われずに自分はどうありたいかを考える時間を設けてみるとよいのでは、とのことでした。

そして、最後にメッセージ。声を大きくして言いたい、と言って教えてくれたのは、「やりたいことがあったらとにかく言う」でした。「周りに言うっていうのはすごい大事かなと思って、勿論隠しながら成功する人ってもいると思うんですけど、私は結構やりたい、こういうことやりたいと思ったら、色んな人に言いまくるんですよ。すると、結構つないでくれる人とか出てきて、『そういうこと興味があるんだったらこの人としゃべってみなよ』とか『そういうことを興味があるんだったらじゃあちょっとここ見てきなよ』とかいろいろなそういうお誘いをもらえる。私は、インターン先で働きたかったけど断られ、夢を語っていたらその相手が激怒して交渉してくれたりした。そうやって助けてくれる人も出てくるので、自分がやりたいって思ったことはとにかく言っていく!恥ずかしがらずにいうのは、是非みなさんにやってもらえたらなと思うことでございます。皆さんもワクワクした人生を送ってください!」

うん。職業という枠に捉われないで、自分はどう感じ、どうやって生きたいかを考えて、それに合うものを探していってみようかな。自分もヒントと、ちょっとワクワクをもらえる時間でした!

画像5

そんな当日のカフェの様子はこちらから

懇親会タイムは入っていませんが、最初の1時間の様子はこちらからも観れます!ぜひ!

もっとななみ

カフェ以降もななみの活動をみてみたり、応援したい!と思った方へ。ななみんのSNS系お知らせします!

次回のカフェ。

ということで、次回のカフェ。6月10日20時からでした。現在も世界中で子どもたちと一緒にダンスを踊っているこうすけをお呼びします。動画や詳細はこちらから。

集合写真とかアップしてるのでぜひカフェのFacebookもフォローしてくださいませ~!

こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。