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「楽しい」のサイクルから生まれるオンラインの「繋がり」の魅力。 IIBC Cafe Globe #9 成瀬 翔太さん

7月10日は第9回目のIIBC Cafe Globeでした。(備忘録noteの公開が遅れてすみません…教習所でメンタルやられてました…←)

Cafe Globeを開店することに至った背景はこちら

今回のゲスト

今回のゲストは成瀬 翔太さん。Shota Senseiです。

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1991年宮城県仙台市生まれ。Shota Senseiという名前で日本語を外国人に教えるコンテンツを発信。
高校時代に1年間アメリカ・インディアナ州へ留学。青山学院大学文学部英米文学科で演劇とメディア・コミュニケーションを専攻。ヨーロッパとアメリカに複数回ホームステイと旅行をし、海外の良さを知りつつ、日本のことが海外で正しく認知されていないことを痛感。その時から日本のことを海外に向けて発信する気持ちが芽生える。
新卒時代の過酷な労働環境の中「面白いことをしたい」「自分が貢献できる場は他に無いだろうか」と迷走していた時にTEDのある動画に出会いYouTubeとブログでShota Senseiを開設。2020年11月に東京都から島根県へIターン。子育てと釣りをする日々の中、日本語学習コンテンツの発信をしている。

Shota Senseiと私

第6回のCafeで参加された方から「日本語の先生のお話を聞きたい」という声を聞いた時、真っ先に思い浮かんだ翔太先生。新卒の会社(楽天株式会社)の同期で、勝手ながらに彼は私と似たような価値観を持っているな、と思っていました。(笑)
「Shota Sensei」を開設したときからフォローしていて、そのわかりやすさに、外国のお友達におススメするほどのファンな私。彼がヨーロッパやアメリカで何を見てきたのか、そして、日本語教育 × YouTuber / Instagrammerとして14万人ものフォロワーがいるその秘訣を聞いてみたいと思います!


今回のお茶

Cafe Globeでは、ゲストのゆかりのある「お茶」と、ナビゲーターの私がその時おすすめしたいと思った「お茶」を交換して、飲みながらお話をしています。

今回私が送ったのは、すすむ屋茶さんの日本茶ティーバッグ。「ジャパニーズティー」と白い文字で窓に大きく書かれた店舗さんを仕事帰りに通ったときからずっと気になっていて、ある日足を運んでしまいました。東京の自由が丘にも店舗があります。

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一方Shota Senseiが私に送ってくれたのは、こちら。島根の松江の番茶で飲んカフェインの物を送ってもらいました。ルイボスティーの日本版って言い方をしているそうで、血行を良くしたり体温を上げたりとヘルシーなお茶だそうです。とても味がさっぱり優しいもので、飲みやすかったです!ありがとうございます!

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今回のカフェ。

さて、今回のカフェです。始まる前は、私もShota先生もお互い移住した身なので、移住あるあるトークで盛り上がりました。車で20分を遠いと感じるか近いと感じるか、とか、島根ではやっと最近SUICAが使えるようになったよー鹿児島はまだだよー、とか。「この進んでなさ」がいいよね、とか。笑

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そしていざ本編に入ってからは、まず最初にShota先生の出身地を確認。(笑)親が転勤族の影響で、生まれは仙台なのですが、北海道→仙台→東京→アメリカ(高校留学)→東京と住まいを変え、新卒で楽天に入社してからは1年目が愛媛県松山市、2年目から3年間は広島、そして1年大阪に。退職し、CISCOに転職して東京へ行ったのち、パートナーの出身が島根であることから出産を機に島根へ。もともと楽天の広島支社で働いていたころに島根のお客様と接点が多かったことや、松江で「はとこ」がお店をやっていることなどから、「島根/松江っていいな」とずっと思っていたところがあったよう。無事お子さんの出産後、東京に戻ろうと思っていたところでこの新型コロナウイルスの感染拡大状況をみて、「リモートで働けるなら別に東京に戻らなくてもどこでもいいんじゃないか?」と正式に移住を決意したそうです。

ということで、今のShota先生の働き方は、外資系ITでゆるく働きながら、日本語を教える活動をしているというスタイル。いわゆる「複業」ですね。彼にとって、集中力がないこともあり、外資系は時間で拘束されるというよりタスクを与えられて自己管理で期限内にこなすスタイルにしているそう。

さて、そんな彼は、InstagramとYouTubeとTikTokをされています。ここを深堀りしていきます。事前に結論を書いておくと、彼は特に戦略立てをしたりして活動しているのではなく、「自分が楽しいか」を軸に置いていたら自然とフォロワーさんが増えていき、良いサイクルが生まれているようです。

彼の「日本語の先生」開設に至るまでをきいてみると、始まりは2015年3月新卒1年目の終わりだったよう。新卒で楽天に務めていた彼は、(今はわからないが)当時は過酷な労働環境で、優秀な同期に囲まれ、愛媛県松山市の支部に配属されて3か月間ずっと同期内の最下位にいて、営業が得意でもない、「どうやったらこの状況から克服できるんだろう…」と悩んでいたそう。そこで、逃げの気持ちで「YouTubeで何かやれることはないかな」と考えていたそうです。そんなある日、昼休憩で「松山駅のミスド」にいたときに、友達がFacebookでシェアしていたこちらの動画を観て、彼の人生が変わります。

(日本語字幕が欲しい!という方は、YouTubeでこの動画を開き、歯車を押して「言語」から日本語を選ぶと、自動翻訳で完ぺきではないですが日本語字幕を付けながら視聴することができますよ!)

Shota先生の要約によると、「当時17歳の人が23か国語喋るという動画で、(複数言語を話せる)コツは、言語を選んだらその挨拶を意地でも1分間できるようになってYoutubeにアップするとネイティブの人たちからフィードバックをもらえたりSkypeで話そうぜってなってどんどん話せるようになっていくよ」という内容だったそうで、これを観た彼は「これだ!」とその日の夜にイタリア語の挨拶をGoogle翻訳で調べて撮影してYouTubeに上げたのだそう。当時イタリア語とスペイン語に興味があったそうで、大学3年生の時にヨーロッパに旅行に行った時(詳細は後述)に影響を受けてイタリアに「カブレていた」そうです。その時の自分が掘り起こされて、行動に結びついたよう。ちなみに、「Shota Sensei」という名前もこの時に付けたそうで、当時「はじめしゃちょー」が流行っていたので自分も「社長」にしようと思ったけど、「語学が好きだし先生かな」と思って「Sensei」をつけることにしたそうです。

ちなみにこのイタリアにカブレた旅行のテーマも面白く、なんと従兄弟と自分たちが見たいサッカーの試合だけを観に行こうという弾丸の「サッカー旅行」だったそう。(…バスケ部なのに、という突っ込みはここだけの話)もちろん観光もしつつ、試合をメインにイタリアをはじめイギリスやオランダにも行ったそうです。オランダでは2週間ホームステイ知り合いの家にいたそうですよ。

さて、挨拶動画の投稿ですが、これが見事にハマり、「この時が一番楽しかった」と話すShota先生。翌月はフランス語、スペイン語、ドイツ語…と同時並行でチャレンジする言語を広げていき、「仕事で憂鬱だった自分が急に活き活きし始めた瞬間だった」そう。

ちなみに、彼が楽天を選んだのは「親父を喜ばせるため」で、あまり深く考えていなかったとのこと。高校で海外に行かせてもらい、将来は海外で働きたい、と英米文学科で学ばせてもらったShota。大学ではミュージカルを専攻し、座学じゃない授業ばかりを受けて演劇に夢中になり、部活は純体育会のバスケ部…と、スポーツとミュージカルしかしてなかったから就職できないと思っていたくらいだったそう。でも、親には基本で敬語で話すという、いい意味で厳しく、バランス感覚を求めらえる両親から「就職はちゃんとしてくれ」と言われ…野球が好きな父親が当時マー君(田中選手)が活躍していたことから「(そもそも)お前は英語が得意だ」「楽天を受けてみたらどうだ」という話の流れになり、「気づいたら楽天にいた」のだそう!高校時代の留学や大学での経験から積みあがってきた「英語を使って働きたい」という気持ちは彼自身も譲れなかったようで、良い妥協ポイントだったのかもしれないですね。「でもさ、英語使わなかったよね、うちらの部署…」という突っ込みは、ここまでにしておきます…笑

そのあとのShota Senseiですが、最初は真面目路線で色々な言葉を「日本語では何種類か言い方があるよ」と解説をする動画を投稿していたそう。(どうして自分が「教えてもらう」から「教える」の方向に変わったかはまた後述…)最近は日本語先生系のクリエイターが増えていることから、とてもいいことではあるけれど「自分のキャラを出していかないと!」と思い、自分が好きなミュージカルを紐づけ、演技とか脚本を作るのが大好きだから、と何となく「自分が今まで見てきたサラリーマン層であるある」な作品を作ってみたら、それが非常に好評なんだとか。

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こちらの「Japanese is easy」とういうシリーズです。「お疲れ様です。」シリーズが私はお気に入り。

ということで最近の彼のInstagramやYoutubeは「共感お笑い系」のコンテンツの動画などの発信が多いようですが、そこから、興味ある人は「Nihongo Mura(日本語村)」という名前の彼が運営するオンラインコースに入って、「月額1000円で毎週土曜日毎週2時間半がっつり授業をしている」そうです。

…月額1000円?

価格設定おかしくない?!と驚く私。「あれだけ楽天でマーケティング学んだのに値付け間違ってるよね笑」とShota先生。「まずは知ってもらうことが第一かなと思ってるので。」

さて、2019年、彼はCISCOに転職します。この時にはもう彼の中では「Shota Sensei」活動が楽しくなってきていて、将来これ一本でやっていくぞと覚悟が決まっている段階。「活動によりお金や時間などリソースを割けるのは日本の企業じゃない」と思い、外資への転職を決意したそうです。つまり、「自分の活動の為」。外資に行きたい、じゃなくて、自分の軸があって、それに合わせるために仕事を外資に変えたんですね。

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さて、彼にはもう一人変えてくれた人がいらっしゃるそうで。それが、イタリア語やってたら出会ったYouTuberの「ダヴィデさん」。日本語がぺらっぺらだそうです。

彼に出会ってShota先生が気づいたのは「僕は自分が上達するためにYouTubeをやっていたけど、日本語を学びたい外国人って世界に沢山いるぞ。」ということ。自分のためではなく、その人たちのために発信をしたいと思うようになった思考の変化は、どうやらダヴィデさんがきっかけだったようです。そして、彼も実際に日本語を教え始めて気づいたのは、「人に言語を教えると自分がめちゃくちゃ上手くなる」ということ。日本語を教えることによって自分が英語がうまくなったそうです。今までのShotaは語学が「目的化」していた、と。語学は「手段」であって、「何か人を喜ばせるとか楽しませるとか考えたときに結果一気にうまくなったんだよね」

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さて、Shota先生の勢いは止まりません。ここでダヴィデさんにDMをしてみるとなんと年齢が近いこともあり意気投合して仲良くなり、なんとイタリアにまで会いに行ったり(2018年に新婚旅行でイタリアとスペインに行った時に会ったそうです)、彼が日本に来るときは会ったりするようなBest Friendになったのだとか!なんとYouTubeにもコラボで出てるそう!彼の彼女とも仲良しで、家族ぐるみの付き合いだとか。このダヴィデさんの影響は結構大きいようで、結果として彼のやっていることをShota Senseiとして後追いしてるそうです。

最初のイタリアへの旅行は「サッカー」が目的にあり、次の旅行は「ダヴィデさんに会いに行く」がメインにあるという、なんか「普通」の旅の仕方じゃなくて素敵だなーと思う私。ただ、ダヴィデさんに会いに行くイタリアの旅は「死にかけた」そうで、詳細は是非動画で聞いてみてください。「マリオのクッパキャッスルみたいな道」の話がたとえがわかりやすいしとにかく印象的でした。←

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さて、最初のきっかけ、そしてShota Senseiのスタイルが生まれていくきっかけがわかったところで、その後にどう自分らしさを確立していったかを聞いてみました。そこで出てきたのは「手段と目的」の話。「英語を学ぶとか覚えるとかが目的になってるときってあんまり覚えてない、面白くないから。バスケのMBAの試合を観に行きたい、イタリアのダヴィデとイタリア語でしゃべりたい、間に合わせないと、思った時の方が上達する」という彼自身の経験から、教えるとき(彼のNihongo Muraのコースを参加するとき)は、「これ(日本語を学ぶこと)が目的になってはいけないよ」と伝え、「日本で何をしたいか」を言語化してもらうようにしているのだそう。その上で、どんどん話をしてもらうスタイルにしているのだとか。コースの中では日本語のレベル関係なくみんなが入ってきて話しをしましょうという空間を作っているそうです。日本語には、「N1」とかレベルが決められているものがあるそうですが、それは意識していないそうです。そうした生きた言語を教えようとしている姿勢は、生きた英語を自分自身が学んでいた高校時代や大学時代の経験がるんだろうなあ。

また、Instagramでアニメや日本の文化を紹介する画像の投稿をしている理由を聞いてみると、「日本語が使えるようになるにはやっぱりコンテキストが理解できていないと」という背景があるそう。例えば、前述で紹介した日本語の「お疲れ様です」シリーズも、伝えたい意図が文脈に依存して、いろんな意味に変わってくる。それは日本語に限らずもちろん英語でもあるので、「背景で使う場面にはどんなことが想定されるかを知る」ということを意識しているそうです。

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また、「正しく日本の事を知ってもらいたい」ということもあるそうです。
最初アメリカに留学した高校1年生、当時15歳。バスケをそこでもやらせてもらったそうなのですが、見た目も明らかに周りと違うからと違う目で見られ、アジア人とか中国人とか言われたのだとか。「中国が嫌なわけではなく、ひとくくりにまとめられてしまっていることが悔しかったというかもどかしさがあった。」とShota先生。寿司バーにいってもゴリゴリの中国・韓国の料理がミックスで出されているのを見て、「こういうイメージなのか」とショックを受けた層。「アジアで小さい国だけど日本は日本で特有のいい文化があるし違うんだよ」と言いたかったけど、当時はそれを上手く言えるほど日本の事を正しく理解してないし愛着がない、と「反省する留学」だったそうです。そこから、大学に入っても「日本を正しく理解してもらうか」ということを無意識に勉強していたかも、とのこと。私も似たような経験があるので共感します。きっと海外に行ったことがある人は似たような感情を抱いたことがあるんじゃないかな…

当時の留学を振り返り、「楽しい留学だった」「最高だった」とキャラ的に周りに伝えていたけれど、大人になって客観的に見てみたら、「自分的に苦悩してたな」と語るShota先生。「はたから見たらホームシックだったんじゃないか」「いい意味で紆余曲折、消化不良だった」と。それがきっと今のエネルギーに繋がっているんですね。

いろんな言い方があるんだよシリーズ。結構私も「確かに!」と見ていたものです。


参加している皆さんからいただいた質問もどんどん答えてくださいました。まずはShota先生が見つけた日本語の魅力。「日本語は美しい言語」だそうです。音や発音が大げさにアップダウンする必要がなく「おしとやかに同じピッチで話せる言語で非常に珍しい」そうで、「おしとやかな日本人」はきっと言語から来てるんだろうな、と思っているそうです。そしてもう1つ。「日本語は絶対語源がある」ということだそうです。漢字でもひらがなだったとしても語源があるそうで、海外は必ずしもそうではないそうです。英語もそうですが、いろんな言語の派生でできた言葉が多いそうです。一方日本語は日本人が独自で進化させた言語だから「奥が深い」「なんでこうなったのっていうときの理由が説明できるのが意義があって面白い」んだとか。教えているうちに「これ、楽しいな」と質問されて気づいたShota先生。生徒たちも「なんでこういうの?」と学ぶ意欲が強いのでそれを上回る熱量で授業の準備をしたいと決めていることもあり、語源を沢山調べたり本を読むようになって、今、とても楽しいんだそうです。勉強が苦手だったのに!


次に「日本語を学びたい人の支援する仕事に興味があるけどどんな準備がいいか」という質問。彼の経験上、「分析が必要だ」とのこと。Shota先生は、自分がときめく、自分が楽しめるスタイルが、文化や成り立ちを紹介し、会話形式で生徒たちが学び、と、SNSで発信しスクールになっていったわけで、よくある学校でカリキュラム通り教えるものとは違うもの。どっちが、どれが、自分がやっていったら楽しいか、自己分析をしよう、と。

こうしてスクールになっていったベースにあるフォロワーの多さはどのような戦略を?と聞いてみると、特に何もしていないそうですが(笑)、あとで振り返ったら2つ理由があったそうで、1つめは2016年の途中でInstagramを開設したというタイミングの早さ。2つめは日本語の教え方だそうです。日本語教育の世界では、日本語で日本語を教える「直接法」がメインで、他の言語を媒体として日本語を教える、つまり英語を使って日本語を教える、といった「間接法」で教える方が少ないそう。つまり、ある程度日本語ができないと届かない世界が多く、1から日本語を教えてという人はそれじゃ学べない。なので、英語で日本語を発信するまさに「間接法」のコンテンツを発信していた「Shota Sensei」アカウントは、興味持ちたての人たちが日本語を学ぶ、にあたりぴったりだったということで「たまたま」フォロワーが増えていったのではないかとのこと。確かに、ダヴィデさんも間接法だね!と気付く私。確かにゼロから学ぶ人には身近感、ハードルが下がる感があるし、その方が人口多そう。

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そして彼から「セレンディピティ」というキーワードを教えてもらいました。「意図してなかったけれど結果としていろんな出会い、いろんな事ができた」と。高校時代はバスケだけが目的で海外に行ったのに、日本を正しく知ってほしいという気づきがあり、ダヴィデさんに会いに行くためのイタリア旅行で色々会ったり。「自分の想像以上の事が起きるから楽しい。」ととても前向きな姿勢を感じました。1つの切り口を持っていったら、いろんなものに繋がる。1が10になる。そうやって旅は返ってくる。きっかけとして、どんなものでもいいから、なにか1つもつことっていいのかもしれない。

Shota先生は今年私と同じで30歳になります。そんな彼のこれからを聞いてみました。「決めこまないことの楽しさ、良さを最近気づけてきた。計画的にやるのも大事だったけど、「いま」喜ばせられるひとを喜ばせる、家族やNihongo Muraの生徒やフォロワーさんを喜ばせることに今は100%つぎ込むことが楽しい。」「まだ移住して1年の島根という場所で楽しんで、世間がコロナとか状況が変わったときに自分に適した場所に行く気がしているから、その時はその時で楽しめたらなと思ってる。」「今日もこうして素敵な場をもらってとても楽しかった。ありがたい。少しでも英語とか語学とかやってみようってきっかけになったらありがたいなと思います。

日本語の先生をしている人のなかで、「Shota Sensei」のストーリーと考え方を聞くことができて、私こそ本当にありがたかったです。「楽しい」というキーワード、そこから生まれる出会いや好循環、そこから繋がる今。「好きなもの」「好きという気持ち」を持つというキーワードが見えた気がします。

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さて、せっかくなので録画されていない部分のアフタートークの方も。

会社は日本語を教えるという「副業」を許してくれたんですか?という質問について、転職して外資に入ったとき、マネージャーに「副業してる・顔出ししてる」ということを伝えて入っているので、理解してもらっている、と教えてくれました。「こそこそやってるときってパフォーマンス出ないよね。おおっぴらにしたほうがいいよね。」とShota先生。

また、らてからも、「楽しい」ということ以外に大切にしていることはありますか?と質問がありました。そこに関しては「クリーンネス」のようです。Google社の「Don't be evil」(創業初期のスローガン)のように、誰かが存するようなことは一切しないように気をつけているそうです。「コンテンツも語学系でたまに特定の誰かをバカにする内容とか差別的なものがバズってたりするし、YouTubeでもビジネス系でもYouTuberが特定の人をネタにしているものがある。そういう賛否両論系ではなく、あくまでみんなが喜べるものを徹底している。数字ばっか追わないで、クリーンなコンテンツを出していきたい。」Shota Senseiアカウントのフォロワーが多い背景がここにもある気がしてきました。

私からは、「今気になってる日本文化と学びたい外国語」を聞いてみました。気になっているのは日本の文化。言語は熱は収まりつつも未だにイタリア語のようです。コンテンツ作りの中で表現の幅を広げるためにピアノと絵描きを始めたそうで、「年が経つと自分の容姿に反して技術は上手くなるから、今のうちに(ピアノと絵が)上手くなりたい」とのこと。そして、絵描きに関しては、すればするほど葛飾北斎にハマっているそうで、いつか彼のことについてのコンテンツを発信したいのだとか。どんな内容かちょっと教えてもらうと、「北斎は細かい絵を描くことで有名だけれど、原画を観ると鳥を描くときに〇と△だけで表してたりと、身の回りにある物で絵を描くのをおそらく日本で最初に始めた人なんだよね。日本のアーティストって裏にはそんなものがあるんだなという視点で発信したいなと思ってる。」とのことです。楽しみです!← 参加している方からも「芸術は観るだけでなく実際にやると幸福度が上がるらしい!by幸福学の先生」と教えていただきました。どんどんShota先生は幸福になっているんですね!また、ピアノに関しては、言語を学ぶのと同じで、網羅的に楽譜を覚えようと思うと上手くならなくて、「この楽曲をひこう」と決めてアプリ(「Simply Piano」だそうです)を使って学んでいるそうで、やっぱり「やりたい曲があるという入り方があると楽しいしモチベーションアップになる」とのこと。

イタリア語に対してまだ学び続けたいと思っている背景には音楽があるようです。ダヴィデさんが(コロナが落ち着いたら)前のように日本にまた来てくれるようで、それもモチベーションになっているよう。人間性含めて尊敬しているとのこと。私もぜひ会いたい。それをモチベーションにイタリア語学びたい。←

こうして「学び」の姿勢がしっかりとあるShota先生。「7つの習慣の7つ目の「刃を研ぐ」を意識して、常に学び続ける、止まらず学び続ける、を大事にしています」とのこと。だからこそ、今回のカフェのように、いろんな方との出会いは自分にとってはありがたいのだとか。呼んでよかった!←

ここで習い事の話が盛り上がり、「大人になってからの習い事は早いって、最近本当にそう思うよね」という話に。強制ではなく、自分発信、目的がはっきりしてるからだよね、きっと、と、らても交えてしみじみ。Shota先生は最近主婦の方に英語を教えているそうなのですが、とても大好きな女優がいて、その人に会いに行きたいと話している彼女にインタビュー動画を真似て自撮りしてくださいと伝えたらみるみるうまくなっていると話していました。真似から入るの大事だね~と、らてとまたしみじみする私。←


参加してくださった皆さんからもどんどん質問が来ます。まず、動画を観てもわかると思うのですが、「Shota先生の優しい話し方は元から?」という質問(笑)。ずっとそんな感じだよね、と私。彼曰く、「嫌われるのがダメだから営業に向いてなかったのかも。どう嫌われずに商品を知ってもらうかって考えてたから」「意識してたことは、7つの習慣もそうなんだけど、謙遜であれというか。常に学ぶ、とか。」その姿勢が彼の話し方に繋がっているんですね。「そっちの方が得じゃない、人生。」

また、「Shota先生のアップされるコンテンツはアップするペーストか決めてますか?」という質問に対しては、「YouTubeとかInstagramを今月は毎日アップするぞって言うのを(具体的に)決めて撮り溜めしている。」とのこと。たまに更新だと良くないらしく、短期間で毎日投稿など積極的な姿勢を見せるほうが伸びやすいらしく、むしろ今は停滞期間なので近日中の集中投稿に向けて撮り溜めを始めてるそうです。「本当は毎日コツコツなんだけどできていないなー」と彼。でも、そっちが目的化してもいけないね。と我々。そういう時はつまらなくなるから、自分が楽しいと思える形でやることだなあ。やっぱり。

そして時間の使い方の質問も。「朝は一番能が働くからアイデアとか頭使うような仕事を、午後は眠くなるから手を動かす系の仕事(資料作成、書類処理)、朝と夕方は極力子供と向き合って、子どもが寝たら仕事をしに来る。」という流れのよう。Shota先生は個人事業主として、1000円のレッスンとコンテンツアップの日本語の先生としての活動(たまにスポンサーがつくことがあるそう!)、外資のお仕事は業務委託、そしてたまにSNS系の企業のコンサルみたいなことをしているそうですが、外資のお仕事を楽天時代に叩き込まれたおかげでなんだかんだとてもまじめにやってしまうそうで、ゆるくやったり、時間をもっとうまく使うやり方を模索中とのことです。それは、ゆとりがやっぱりないと忙しかったり疲れているとコンテンツ制作でいいアイデアが生まれてこない、ということもあるし、子どもとの時間をもっととりたいと思っているところがあるそう。いいパパの顔が見えた!←

そして最後に、松江市のプロモーション(旅行客のプロモーション)の事業のお声がけを今いただいているという話を教えてもらいました!彼曰く「行きついた場所が大好きになる生活」をしているそうで、広島にいたときは広島が好きで広島のPRの動画を作っていたりしたそう。今は、「島根にいると島根が大好き。」なShota先生。「こういうのが仕事にできたらいいな。これが年内の目標でやってる。」とのことでした。転勤族だった彼だからこその新しい生活環境に柔軟に対応できる能力と、楽しむという楽観的姿勢から、自分のいる場所が「住めば都」になるのかもしれない、と感じる私でした。



そんなカフェの様子は

当日のカフェの様子は、こちらにて!

もっとShota Sensei

今回素敵なお話をしてくださったShota先生。ぜひInstagramやYouTubeなど是非フォローしてみてください!DMとかで連絡してみてもありですよ!

Instagramは私のお気に入りの最近の投稿をご紹介します笑

次回のカフェ。

ということで、次回のカフェ。8月10日20時からです。山口ほたるさんをお呼びします!

お申込みや詳細はこちらから。

来月も楽しみです^^



こんな私ですが、ぜひサポートお願いします。 いただいたサポートは、自分に沢山の学びと気付きの機会を与えてくれた人や団体、そして社会に還元していきたいです。