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【エッセイ】字のキタナイ女

突然ですが私、字がめちゃくちゃ下手なんです。

どのくらい下手かというと、その辺の小学校中学年女子の方が絶対上手いぞ…というレベル。大人になれば上手くなると思っていたんですけどね。 はい、なりませんでした(泣)

一応小学生時代も少しは気にしていました。雑誌の裏表紙に載っている「日ペンの美子ちゃん」の広告を母親に見せて「やりたい」と言ったことはあるくらいですから(←秒で却下)

大人…それも女性で字がキタナイのって、かなり肩身が狭いんですよ。そんな数十年の鬱憤だけの記事ですが、よかったら読んでください。

【字がキタナイ!日常の弊害あれこれ】

字が下手なことで会社員時代にはかなり苦労しました。こっちが「少しでもキレイに書かなければ…」と念を込めて書いた字よりも、サササーって書いた同僚の字の方が段違いに上手いのですから。口の悪い上司にははっきりと「字が下手」と言われたことがあります。仕事中に急いでメモを取ったときなど、自分が書いた字であるにも関わらず読めない文字のオンパレード…。

そして『とほほ…(敢えて昭和的な表現)な事案』は現在も…。

クレジットカードを使用した時ってサインしますよね? 元々下手な人間に書きにくいボールペンなんか渡された時には、もれなく「脅迫状」のような文字で返すしかありません。それから宅配便の荷物の受領印。ハンコがあればいいのですが、ご親切に「サインでいいですよ」と言ってくれるんですよね。受け取った人たち…心の中で

「うわぁ、このオバサンいい歳して字が汚ねぇ」って思っているだろうな(ため息)

娘達の学校に提出しなければならない書類も肩身が狭い。この場合は座って書くことができるのでそこまで汚くはないのですが、横に並ぶ娘の自署の方が上手いのが悩み。まあ、毎回夫の名前使っていますが(笑)

そして娘の小学生時代の連絡帳も面倒でした。連絡帳の何が嫌かって…縦書き!! なんか曲がってしまうんですよ。連絡したいことがある度に鉛筆で下書きしてその後ボールペンでなぞっていましたね(それでも微妙ですが…)

そして結婚式のご芳名帳! 縦書きだわ筆ペンだわで本当に大変でした。もっともここ何年かは結婚式のおよばれがないし、ご芳名帳に代わって招待状に同封されたメッセージカードが主流になりつつ(※私個人調べ)はあったので大分救われましたけどね。それでも友人夫婦の家のどこかに私が記帳したご芳名帳があると思うとなんかイヤで「存在忘れて…」ってひそかに思ってしまいます。

【字がキタナイ!女はつらいよ】

「女性は字がキレイで当たり前」と思っていませんか?

そして「男性は字が下手でも、まあ仕方がない」とも…。

字の下手な女性は悪い意味で驚かれ、字の上手な男性はいい意味で驚かれる。これって一種の男尊女卑なのでしょうか…。基本的に「女性に生まれてよかったー」と思っている側ですが、字を書かなければいけない時だけは性転換したい私です。

想像してみて下さい。美人でスタイルも申し分なし! 話し方も知的で上品なオーラをまとっている女性の字が小学三年生男子レベルだったら…。字がキタナイって破壊力が半端ないと思いませんか? 多分、美人であればあるほど大変ではないかと…。それを考えると自分が美人でなかったことがせめてもの救いだったとホッとしてしまいます。(←ソコ???)


【さあ、キレイな字を書いてみよう】

こんな私でも字を人並みに書ける時があります。

正座で書く

ソフト下敷きを使う

横書き(アンダーラインがあれば尚良し)

ゲルインキの0.5ミリのペンを使用

の条件が揃った時のみですが…。

まあ、家の外ではこんな条件コンプリートするワケないし、例え揃ったとしても、途中で疲れてきてだんだんと字がだらけてしまいます。

結局私は『字のキタナイ人』のままなのです(泣)

【字がキタナイ女の結論】

これでも練習帳を100均で買ってきて練習したり、『字の上手くなる方法』で検索してトライしたことはあるんですけどね。…結果?微妙です。

と、いうことで、とっくに諦めています!!(笑)

でもこのエッセイを読んでもらって、少しでもクスって笑ってくれたら、今までの苦労が少しは報われた気分になれるかな?

字に自信のない女性の皆さんへ…ドンマイです。字がキタナイだけでは死にやしません。お互い頑張りましょう(;'∀')