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選択的・夫婦別姓

おつかれさまです。カワチです。標題につきまして。11月中に書くつもりでしたが温めすぎてしまったこの話題について書こうと思います。

選択的夫婦別姓制度の導入について、近頃熱く議論されている印象がありますよね。ジャンルとしては民法の改正の話になるので、法務省がわかりやすくサイトにまとめています。

私は、選択的夫婦別姓制度は早く導入されるべきだと考えています。一方で、反対の意見が根強く、なかなか導入までは至らないというのが現実です。
今回は、なぜ反対意見が根強いのか、また、私自身が導入すべきであると感じる理由について書いていきたいと思います。

反対派の意見

この記事を書くにあたり、反対派の意見を知るべきであると思い検索したところ、参議院に提出された反対派の請願を見ることができました。

これを読んだ上で、端的に反対派の意見をまとめると、次のようになります。

① 夫婦が同姓であることで、より絆が深く一体感のある夫婦・家族関係を築くことができる。
② 夫婦別姓制度の導入は、一般大衆的な婚姻に関する習慣や社会制度を危うくする。個人的な都合が優先されて共同体の機能が損なわれ、いい加減な結婚・離婚が増える。
③ 家族がバラバラの姓を持つことは、子供の心の健全な成長に悪影響がある。

家族の絆・一体感や、子供の健全な育成を考えると、夫婦は同姓であるべきだという論調であるようです。
皆さんはどう感じましたか?以下、賛成の立場から私の意見を書いていきます。

なんのための「選択的」なのか?

反対意見に対して、言いたいことをざっくりまとめるとこれだけです。
「結婚する人のどちらかが必ず改姓しないといけない」という状況から、「別姓を望む夫婦は、別姓にしても良い」という状況になるだけで、夫婦全員が全員別姓にしなくても良いわけです。

多様化社会に反している

自分らしく生きよう、いろんな生き方を認めていこう、多様化していこうという現在の社会の風潮に対して、「家族の一体感が夫婦が同姓であることが必須」という考え方は、社会の流れに逆行しているようにしか見えません。

現在の夫婦同姓の制度で幸せという方たちに加えて、夫婦が別姓である方が自分たちらしく生きられる夫婦もいるでしょう。また、夫婦のあり方で言えば、女性の社会進出に伴って、別居婚や週末婚などいろいろなかたちをとる夫婦も増えています。

加えて、この考え方に対して、「じゃあ結婚して改姓したとき、元の家族との一体感は失われているのか?」という疑問を抱きます。例え結婚したとしても、育ててくれた親とか実家との絆は変わらないですよね。家族の絆や一体感のかたちは人それぞれで、必ずしも姓が同じであることは必須ではないと思います。

生まれてくる子供についても言及されていますが、絆や一体感の観点では、どちらかの姓と同じなのであれば、何ら問題はないのでは?と感じます。
ただ、違う姓の親が何らかの手続きをする場合などは、それを証明する必要があったりするかもしれませんね。

正直、改姓って心苦しい

これは、賛否両論あると思っています。結婚して相手の名字になることが幸せという方もいらっしゃると思います。
私は、以下にあげるような理由から、正直改姓って心苦しいな〜と感じるほうでした。

①自分の名字(旧姓)が大好き
新姓に抵抗があるとか、どうしても名字を変えたくなかったというわけではありません。
でも、今まで生活してきた中で、友達からも名字で呼ばれているし、自分のことも名字で呼んでいたほど、自分の名字に愛着がありました
何なら、結婚してからも自分のことを旧姓で呼んでいる時もあります(笑)
そのせいもあって、結婚して半年たちましたが周囲にも周りにも新姓がなかなか定着しません。(笑)

②改姓の手続きってとてもメンドクサイ
これも私の中で別姓だったらな、と思う要因のひとつです。結婚したのち、姓が変わらないほうと改姓するほうでは、手間が全然違います。

クレジットカードやキャッシュカードの名義を変更するために、新姓の住民票を撮りに行かないといけません。
免許証に旧姓を載せたかったので、その手続きをするためには、旧姓と新姓両方が記載された住民票が必要です。そのためには住民票に旧姓を載せる手続きをしないといけません。
加えて、私は、学校や会社では旧姓を使用したかったので、各方面に旧姓(通称)利用の書類を提出しないといけません。

通称や旧姓の利用が書類1枚で叶うのはありがたいと思う反面、選択的夫婦別姓制度が導入されればこの手間も根本的になくなるのに…と感じます。

社会は良くなるんじゃないか?

選択的夫婦別姓を導入することで、結婚のかたちの多様性を認めることや、改姓の煩雑さを無くすという点だけでも、今より結婚に前向きになる人は増えるのではないでしょうか。

結婚する人たちが増えれば、必然的に子供が生まれる確率も高くなると思いますし、仕事や名字の事情で、現状事実婚を取り入れているかたがたが結婚に前向きになることで、事実婚では利用できない様々な制度を利用できるようになるという可能性もあります。
また、多く言われていることですが、現状では改姓する側になることの多い女性の社会進出や地位の向上にも貢献できます。
このように、選択的夫婦別姓制度を導入することで、多様性も含めて社会がより良い方向に進むのではないかと私は考えます。

まとめ

今回は、選択的夫婦別姓について、賛成の立場から私の意見を述べました。

冒頭でも言いましたが、選択的夫婦別姓制度なので、「今のままでよくない?」「結婚とともに改姓したい」と思うかたはそれでも良いのです。

小泉進次郎議員が「選択できる社会をつくるという観点からよいことで、反対することは何もない。」という発言をしたという記事がありましたが、私も、改姓の心苦しさや多様化社会を考えると、ぜひ選択的夫婦別姓制度を導入してほしいなと感じています。

皆さんはどうでしょうか?年齢や性別にかかわらず、結構身近な話題だと思うので、いちど考えてみていただけたら幸いです。

今日はこれで終わりです。最後まで読んでくださってありがとうございました。
カワチ(ちなみに旧姓です)

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