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就活と多様性と

おつかれさまです、カワチです。標題につきまして。 
年が明けてもう少ししたら就活の時期になってきますね〜。そんな就活について。

日本の就活生の大半は、リクルートスーツ(以下、リクスー)を着用して黒髪、つまりみんな同じ格好をしています。それについて「多様性が求められる社会に反している」とか、「没個性」とか言われてますよね。特に、〇〇ナビとか就活のCMが流れ出すと、問題提起し出す人をSNSでよく見ます。
今回はそれに関して私の意見を述べます。

リクスー着用の感想

かくいう私もリクスー&黒髪で就活していました。
その当時の自分としては、皆同じ格好をして就活していることに何の違和感もなく、それで個性が死ぬとは全く思っていませんでした。ただ、髪の毛を染めることが大好きだったので、そこは少し苦痛でしたが、一時的なイベントとして黒髪も楽しんでいました。

そこそこたくさんの説明会やグループディスカッション、面接に行きましたが、実感としては、「逆にリクスー&黒髪じゃない人って存在するのか?」という一致率でした。男女問わず。

就活が終わった後になって、没個性と言ったような就活生スタイルへの問題提起をよく目にするようになったのですが、私個人としては就活を通して「この方が楽では?」と感じることが多かったです。

いちばん手っ取り早いTPO

リクスー&黒髪スタイルの方が楽じゃね?となった理由について書いていきますが、いちばんの理由が手っ取り早いTPOであるということです。

就活をしていてまず何が困るかというと、「服装自由」とか、「私服でお越しください」という文言です。就活を経験した人がいればわかってくれると思いますが、結局どういう格好で行けばいい!?というのがまず最初の就活の難関です。

いくら私服がOKでも、社会人相手に面接なんかを受けるわけですから、社会人としてのTPOは求められます。そして、大体の企業はこの服装自由や私服を「オフィスカジュアル」「綺麗めで清潔感のある普段着」を想定しているらしいのですが、私の場合そんなジャンルとは無関係なファッションセンスをしていたので、リクスー&黒髪スタイルで行けば何ら問題はない!という思考回路でした。

社会人のTPOがわからない一般学生は、そこで無駄に悩む必要がなくなるのです。

何より、色んなスーツ屋さんが、スーツだけじゃなく靴や鞄までセットにした就活応援セットなるものを販売してくれるので、一式を安く手に入れられるんですよね。それ以外にも就活が終わった先輩から譲り受けたり、メルカリで買ったり、手に入れるハードルが低いのも多くの学生にとってはメリットだと思います。

むしろ個性の差を見せられるのでは?

また、多様性に反しているとか没個性とか言われているリクスー&黒髪スタイルですが、「むしろ個性出せるんじゃ?」と感じていました。

確かに顔が可愛い人が就職できるとか噂のある会社もあったりしますが(笑)
大体の企業の就活で見られているのは、その人の中身ややってきたことです。むしろ就活スタイルによって皆の見た目の印象が揃っていることで、ちゃんとその人の中身に注目してくれるんじゃないのか?と思うのです。

初対面の偏見がなくて良い

仮に完全に服装自由な就活になったとして、服の好みや髪の色で偏った印象をもたれる方が嫌ですよね。例えば、私は髪の毛を派手に染めるのが好きでしたが、決してグレているわけではありません。一方で、人それぞれの受け止め方があるので、ただ好きな格好をしているだけでも不真面目そう!とか思われてしまう可能性があります。

また、学校の制服にも同じことが言えるのですが、見た目に出てしまう家庭の事情とか金銭面の問題とかを隠してくれるので、全員がフェアな状態で就活することが可能です。(そもそもそんなことで偏見を持つ方が悪いですが、学校だといじめ問題に関わったりします。)

没個性は言い過ぎだが…

上記の理由から、就活スタイルは、服装や髪型で個性が失われる!と大きな声で訴えるほどに悪いことではないのでは?と思います。ただ、没個性はちょっと言い過ぎだろうと思う一方で、確かにバランスも大事だと思っています。

まず、美容師さんや、服飾デザイン系志望のかたなど、外見に特別に個性を出していく必要がある人たちなら全く話は変わってきます。(ただ、そういう会社であればそれなりの表記や説明があると思いますが…)
また、就活スタイルがTPOの面などで有用性があるとしても、例えば生まれつき髪の毛が明るい色の人が黒髪にしないと印象が悪くなるような社会にはならないで欲しいですよね。就活スタイルに揃っていないという理由で印象が悪くなることがあるならば、これは重要な問題です。

就活スタイルの話で「個性」という言葉が難しいのは、生まれつきとか人格の先天的な個性と、自分が学生生活で磨いた武器という意味での後天的な個性がごっちゃになっているところです。これが、多様性社会とか没個性という問題提起で議論が起こる部分だと思います。その視点では、就活スタイルの有用性とともに、没個性と言われるほどに揃えなくても、きちんと中身を評価してくれる社会が実現されればと個人的に感じています。企業側としてはそのバランスが難しいところなのかもしれません。

まとめ

今回はリクスー&黒髪の就活スタイルが多様性に反しているとか没個性と言われていることについて、私の意見を書きました。

どんな業界を目指すのか、また、個性が何を指しているのか、によってこの議論は全然異なる方向に進んでいくと思います。また、結局就活も人と人とのやりとりなので、印象とか相性を考えるとなかなか一概には言えないというか、難しいところもあるのかもしれません。

私は就活スタイルにそんなに抵抗はなかったですが、皆さんはどうでしょうか?
(内心は就活だけじゃなく社会人全体として、髪型髪色ぐらいは自由でも問題ないんじゃない?と思っています。)

今日はこれで終わります。最後まで読んでくださってありがとうございました。
カワチ

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