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仕事の評価で落ち込んでしまったときは。

昔から、仕事でフィードバックされることが死ぬほど苦手です。
仕事をしているときに「もっとこうした方が良い」「あの時はこうした方が良かった」などと言われるのは全く問題ないのですが、
「半期評価のフィードバック面談」のように、改まった場でフィードバックを受けることが本当に苦手。社会人歴も10年が過ぎようというのに情けない話ですが、面談がセットされた瞬間からうっすら緊張し始め、いざその時になると心臓が文字通りバクバクします。

仕事のフィードバックにトラウマ?

なぜこの歳になっても、こんなに仕事でのフィードバック面談が怖いんだろう。

記憶を遡ってみても、フィードバック面談の類が私にとって「実際に」「怖かった」記憶はありません。ありがたいことに社会人になってからずっと上司に恵まれています。
毎度毎度、死ぬほど緊張して面談に臨み、面談で耳の痛いことを言われて落ち込むことは数多くあれど、それらは全て納得感のあるものであり、おしなべて元気な社会人ライフを歩んできています。

起源を遡ってみる

思い返してみれば、中学一年生の頃、先生に呼び出されたのが初めての「何を言われるか分からずドキドキする」体験でした。

勉強が得意で割と優等生だった私は、先生に呼び出される理由がわからず、本気で戸惑い、怯えていました。

全く、本当に全く先生に叱られたりするような心当たりはありませんでした。いたって普通の生徒だったんです。
だから、「なんだろー?」くらいのテンションでよかったはずなのに、あれだけドキドキしていたのは、今思い返すと少し滑稽にすら思います。

実際には「生徒会に立候補しないか」という打診で、全く怯えるような話でもなんでもなかった、というオチ。

この経験から思うのは、私は「自分が所属する組織」の「自分より立場が上の人間」に「何を言われるか分からない状態」で呼び出されることが怖いのだな、ということ。
仕事のフィードバックの面談は、何について話すかはわかっていますが、具体的な内容までは想像できないので怖いのかな、と。

で、そもそもなぜそれが怖いのか?

さらにさらに記憶を遡っていてたどり着いたのが、小学校低学年の頃の三者面談の記憶です。

先生と母との三者面談の際、おもむろに先生に言われたんです。
「かやこさんは、友達を"使って"います。」

この言葉通りだったかは定かではありませんが、私が友人に「あれして」「これして」と指示を出して、彼女たちをいいように"使っている"というフィードバックでした。

これが、当時の私には雷に打たれたかのごとくショックでした。
私がしていることは、"人を使っている"と表現される、とても卑しい行為なのだと自覚し、それを自覚していなかった自分自身、そして親の目の前でそれを告げられたことがとても恥ずかしく、消えたい気持ちでいっぱいでした。

一人っ子な上に、近所には祖父母が住んでおり、甘やかされていたんだと思います。頼めば誰かがやってくれるのが当時の私にとっては当たり前で、同じことを、悪いとは微塵も思わず友人にやっていました。だからこそ、その行為が「よくないもの」と突きつけられたことがショックでした

"私"が否定された気がした

先生が指摘したかったのは私の「行為」であり、私の「人格」ではなかったと思います。ただ、当時の私は「お前は人を使うような人間なのだ」と言われたと受け取ってしまいました。

おそらくそこから、「自分はこれを良いと思ってやっているが、相手は良いと思っているのだろうか?」「私は相手を失望させていないか?」「相手の期待に応えられているか?」と潜在的に思うようになったのかな、と思います。

もちろん、こちとら30代も半ばに突入しますから、当時と比べればマシマシもマシマシに図太く、ずうずうしくなりました。

それでも今だにフィードバック面談の類が怖いのは、自分には見えていない辛い現実を突きつけてくるものとして脳裏に刻まれているからのかもしれません。

仕事の評価は、あなたの人間性の評価ではない

大人になり、自分への評価についてフィードバックされる機会というと、ほとんどが仕事絡みかと思います。

仕事についての評価も、言わば自分の「行為」や「スキル」への評価であり、それは決して「人間性」への評価ではありません。

RPGのキャラクターはまさにそうだなと思います。
新しい魔法や装備が使えるようになるためには、ある一定の経験値やスキルを獲得しなければなりません。
キャラクターがまだ上級魔法を使えないことに対して「お前がダメ人間だからだ!」などと言ってくる村人はいませんよね。
RPGのキャラクターが「僕、優秀じゃないから…」と落ち込んでいたら「いいから街の外に行って経験値稼ぐぞ!」と思うはずです。

私たちの仕事も、同じことだと思います。

だけどさ、落ち込んじゃうよね

なんでこんなことを書いているかというと、自分自身が仕事へのフィードバックでひどく落ち込んだからです。
心身の健康状態や仕事以外に気にかかることがあるなど、落ち込みを加速される要因が他にあったことも相まって、とても、とても落ち込みました。

嗚呼なんで自分はこんなに落ち込んでるんだろう…と悶々とし、先に書いたような記憶を思い出し、整理したことで「あ、不必要なことで落ち込んでるな」と思えました。
同じことで悩んでいる方がもしかしたらいるかも…と思い、したためた次第です。

ちなみに、仕事のフィードバックを受ける時に「これはあなたの『人として』の部分ではなく『仕事』に対する評価である」と再三言われています。

その上、私は今までに何度も「それはあなたの『人格』ではなく『行為』へのフィードバックだよ」と、人に伝えてきました。もう、どの口が言うんよ!自分のことはてんでわからないものですね。

しょうがないよね。人間だもの…。

「知っている・理解している」ことと、「納得している・確信している」ことの差を痛感した今日この頃でした。

今日もがんばるぞー!

おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。(最後はジブリネタで〆る)


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