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#ブラジル音楽
Vol.14 Telecoteco/Paula Morelenbaum〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Telecoteco(2008) Paula Morelenbaum
パウラ・モモレレンバウム(Paula Morelembaum)は、1962年生まれのブラジル人ボサノヴァ歌手。優れたチェリストであり、パウラのパートナーであるジャキス・モレレンバウムとは、ほとんどの作品・コンサートで共演している。その影響かどうかは定かではないものの、クラシカルな作風にマッチする厳かな雰囲気が彼女には漂う。この
Vol.13 Nina Maika/Edson Natale〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Nina Maika(1990) Edson Natale
Edson Nataleはブラジル・サンパウロ出身のギタリスト。ジャズギターを素地とし、ソロ作に着手するまではDhranaというクインテットで活動をしていた。現在サブスクリプション等で唯一合法的に聴けるこのクインテットのセルフタイトル・アルバムにはこの「Nina Maika」の元となった曲も収録されている。このアルバムもオーガニックな清
Vol.11 Rua Um/Beto Lopes 〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Rua Um(1988) Beto Lopes
Beto Lopesはブラジル・ミナスジェライス出身のギタリスト。1961年生まれなので、同じミナスのレジェンドであるMilton Nascimento(1942年生)やToninho Horta(1948年生)、Lo Borges(1952年生)よりも1〜2回り年下である。ボサノヴァ~MPB黎明期には当たらず、かといって昨今各所で話題のミナス新世
Vol.7 Som das Luzis/Pedro Kastelijns〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Som das Luzis (2019) Pedro Kastelijns
Pedro Kastelijnsはブラジル出身のアーティストで、少なくともこのアルバムの完成時はオランダのアムステルダムを拠点としていた。このアルバムは地元のサイケデリックバンドであるBenke Ferrazから機材を拝借して約5年もの歳月を掛け、ほぼ自室のみで完成させた。彼のInstagramを見るに現在2枚目となるフ
Vol.6 Doris Monteiro Agora/Doris Monteiro 〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Agora (1977) Doris Monteiro
https://www.youtube.com/watch?v=Ico6HrbCHVc
Doris Monteiroはブラジルはリオ生まれのシンガーで、御年87歳の大ベテランだ。ボサノヴァがヒットチャートに上がる前の1950年代序盤から、既にシンガーとしてレコードを出している。そこからボサノヴァの誕生から、MPBの確立、進化
Vol.5 Mountain Tops/Câmera〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Mountain Tops(2014) Câmera
Câmeraはブラジルのバンド。ジャンルはポストロックやエモに当たるんだろうか。例のごとく、インターネットに彼らについてのインフォメーションはほとんどない。というか、2014年にこの「Mountain Tops」を発表して以来、一切音沙汰がない。
僕は彼らの周辺のMPB勢にとても興味があって、数珠つなぎの要領で聞きつなげていってはYout
Vol.1 Modo Livre/Ivan Lins 〈今のところnoteでまだ誰もレビューしていない名盤たち〉
Modo Livre(1974) Ivan Lins
Ivan Lins は1945年生まれの76歳、MPB(Mùsica Popular BraziLeiraの略でボサノヴァ以降のブラジル産ポピュラーミュージックの総称、日本で言うとJ-Popくらいの大雑把なジャンル設定になる)の第一線で未だに活躍しているレジェンドだ。南国の1歌手という枠を超えて世界中で愛されていて、クインシー・ジョーンズや